林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

節分の一日

2007-02-03 | 林住期

 越生の厚生年金休暇村で、12年前に簿記学校で知り合った学友と10年振りに再会した。朝寒かったので、学友は厚い羽毛の防寒コートを着ていて、ミシュランタイヤの包帯男のように着膨れていた。
 10年の空白で、話題が続くかと危惧していたが、互いに話は尽きず3時間も喋りまくってしまった。
森男は毎日が日曜日。学友は大手商社を中途退社し、機械部品の輸入販売会社を興し、少しずつ大きくして現役。大会社から脱サラして失敗した人は多い中、学友はなかなか商才がある。
愉快な人だが、人知れぬ苦労もあったのだろう、お頭はバーコード状態。お節介だが「ハゲてもいいかな」をお勧めしたら、お返しに司馬遼の「竜馬が行く」一揃いを送って下さる由。手土産に東松山産の沢山の鶏卵を頂いた。

  桜開花

 厚生年金休暇村は「ウェルサンピア埼玉おごせ」と名を変えた。名前を変えてお客が増えるかと言えば、むしろ減っている。
施設は広大。プール、テニスコート、ハイキングコース、老人ホームその他がある。宿泊もできるので、避寒避暑には最適である。
トロン温泉は、一日とろんと楽しめて人気があったが、近隣の町村に似たような温泉が乱立。土曜日の昼飯時なのに食堂は閑散。節分の鬼が逃げ込んで来そうだった。
名前をカタカナにすればお客が増える、と考えるお役人は笑わせるが、現場を担当する方々は親切な人ばかりだ。
 950円の「天丼ミニ蕎麦付き」は質量共にお勧めだ。突き出しの「小梅干し」もなかなかの逸品。申し訳ないが、空いているのが一番良かった。
 気温が上がり、なんと、桜が開花していた。

  滝不動の福豆

 夕方、豆撒きを見物しに、近くの「滝不動」に行ったが、誰もいない。境内にまた仏像が増えた。今度は金ピカで、ご利益沢山ありそうだ。
 いつもは本院にいる住職さんに会った。
行事は日中に済ませた由。豆撒きは豆が無駄になるから、今年から小袋に詰めて差し上げる、と。若い住職さんだから合理的である。
一人一袋が決まりだが、住職さんはポケットに福豆袋を一杯詰め込んで下さった。ご利益はもうあった!
歯茎が痛むからそんなに要らない、と言ったら、柔らかくて旨くて、金平糖が入っており後を引くはず、と納豆のよう。
痩せられるかな。歯茎、腫れないかな。
一日一袋ずつ慎重に食おう。

 家から山の上まで往復して、仏様や七福神を巡ったら、汗をかいた。
この暖かさでは、学友に頂いた鶏卵から雛が生まれるかも。
鳥インフルエンザに罹ってからでは手遅れになる。家族の多い親方の家に半分お裾分けをした。
 親方、昨年夏の大手術後、いまいち元気が無い。
手術成功の御礼参りに、また秩父札所巡りをしよう、と約束した。

 


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