林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

血圧上昇

2009-02-13 | 林住期

                
入院以来正常だった血圧が急上昇している。
原因は、2年前に亡くなった叔母の遺産相続で、兄が雇った弁護士の所為である。
オウム真理教事件以来、ヘンな弁護士を数多く見てきたが、まさか私が怪しい弁護士に悩まされ、激怒させられ続けるとは思ってもみなかった。

兄はその弁護士に未だに全幅の信頼を置いている。
ところが、他のきょうだいやいとこたちは、「途中経過のご報告」という通知を受け取り始めた1年前からその弁護士に不信感を抱き始めていた。しかし、兄に遠慮して黙っていたのが失敗だった。
血縁関係の無いいとこが立てた敵方の弁護士ではなく、味方のはずの弁護士と争うことになってしまった。

 ×××

昨年私が心筋梗塞で倒れる前に、遺産分割協議書に捺印することになった際も、きょうだいやいとこたちと共に、無礼で難解な「書類送付のお知らせ」に大いに怒り、不満を並べたのだが、弁護士は一向に説明をしなかった。
署名捺印を拒んでいたら、その後何度も遺産の内訳に関する訂正文書が届き、更に株式電子化問題で脅し、辞任をほのめかしてきた。

私は、「日本東京法律事務所」(仮称)という御大層な名前だが殺風景で誰もいない事務所に出向き、不誠実な対応を指摘し、事情を問い質した。
尊大な回答に納得出来なかったが、他の困窮しているらしい相続人の状況を考え、止むを得ず妥協し、署名捺印した。

ところが、1月末にまた弁護士は難解な「ご通知」を寄越したのである。
概要は、叔母の遺産の内、某社株式の数量を間違えた、「1」が落ちていたので、訂正したい。ついては同封の「補充書」に署名と実印を捺し返送すれば、暫定的な分配金を振り込む、と知らせて来たのだ。

この弁護士の手口はいつもこうである。
今度は反対給付をちらつかせて、自分の間違いや手落ちを誤魔化すのだ。
彼は「1」が落ちていたと書くが、220株が221株だったのではなく、1220株だったのだ。
補充書による遺産対象の証券や預金の訂正は、年末の妥協捺印以来3回目である。

叔母が亡くなって大分経ったが、暫定分配金の振込みを要求したことは無い。だいいち遺産総額がまだ確定していないのだ。
どうもこの弁護士、兄から引き継いだ預金通帳や証券類を横領しているのではないか、との疑念がきょうだいの間に芽生えている。

暫定分配金の前提になる、暫定遺産総額の算出は乱雑極まり、財務経理の実務を体験した私には理解出来ないし、兄を除くきょうだいには到底判読できない。
分配金の算出については、私だけの計算を文章で示すが、不可解な計算があり、計算順序は不適切である。また分配方法を途中で明らかに変えている。
全相続人の計算式や分配金額を示さないのも怪しい。

それでも、きょうだいや知人に相談した結果、とりあえずカネは受け取ってしまおう、放っておくとそれさえ無くなる恐れがあるから、と妥協し補充書に署名捺印して返送した。

その際、疑問点の指摘と、弁護士が提示した暫定遺産総額を基に私なりの相続人全員の計算式と分配金を一覧表にして同封した。
数日置いて、弁護士の算出した金額が私の口座に振り込まれた。
しかし、私の質問や疑問に答えないどころか、電話1本寄越さないのである。
また補充書返送の際、年末に弁護士に手渡した署名捺印済み遺産分割協議書の返却を要求したが、無視されっぱなしである。

そもそも遺産分割協議書は普通1冊で纏め連名で署名捺印するのに、彼のやり方では、相続人の数だけあり、個々に署名捺印することになっている。
相続人が遠隔地に住んでいる場合、法律的には認められるそうだが、一番遠い相続人でも、首都圏北の県庁所在地である。
家庭裁判所に全相続人を集めるか、弁護士自身が相続人の居住地に行けばいいのだ。

弁護士料の他に経費としてタクシー代などを挙げているが、どうせ近隣各市の役所に行き、戸籍謄本を貰っているだけだろう。
ゼロックス代なども経費に入れているが、本来こういうものは事務所経費として弁護士料の中に含まれるべきではないか。敵方の弁護士との間で膨大なファックスの遣り取りがあったらしいが、ファックス代は流石に含んではいない。

×××

いま、この弁護士をどう懲らしめるかを考えている。効果的な方法は見えた。
この欲張りメ、ときょうだいたちに威張り散らす兄との距離を、どうとるかを考えている。兄には相続人を代表する気概も能力もない。しかし弁護士に全てを丸投げし、反省の色は無いのだ。

一方、多分最終的に受け取れる金額の9割程度は糞弁から振り込まれた。
私の算出方法では受取金額が減り、何のトクも無い。こんな後ろ向きな作業に残っている時間を使うのは如何なものか、とも考えている。

そいう事を考え始めると、眠れなくなり血圧が上がってしまう。
だがこの記事を書いたら、血圧が少し下がった。ふぅ..........。

▲絵は和田誠画「若山富三郎」(美術出版社刊PEOPLEより)。



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