まだ深い雪が残る坂の上の公民館で、確定申告書ををしてきた。
申告書は、国税庁が薦める、パソコンを使って入力すると、自動的に計算してくれる仕掛けで作った。
出来上がってみれば簡単だが、何故毎年やり方を変えるのだろうか。毎年、どこかででうろうろさせられる。
還付金は僅かだった。貧しい夕飯2回で消える金額でしかなかった。
そもそも天引きされる所得税が雀の涙金だから、還付金が多いわけがない。
医療費控除を狙ったが、幸か不幸か.......幸なんでしょうな、今回は控除対象金額に達していなかった。
それでも還付金が出たのは、役所が当初想定した所得に届かなかったからである。
くそっ!
市の納税課は、市内の公民館に巡回出張し、確定申告を受け付けてくれる。
団地の公民館に行けばいいのだが、少ない所得と税額が恥ずかしく、これまでは里の公民館に行っていた。
里の人々は、領収書や書類のあれこれを束にして、市職員の前で「さぁどうだっ」と広げるんですね。
市職員は分類・集計・パソ入力し、税額を確定する。だから順番待ち時間が非常に長かった。
団地の若い住民は勤め先で確定申告を済ませ、公民館へ行くのは殆どじじばばである。
じじばばは暇だし、頭の訓練が還付金に繋がるので、大体自分で分類・集計し、還付金額を算出しているようだ。
以前、里の公民館へ集計した医療費の領収書を持ち込み、確定申告をしたことがある。
若い市職員君は、
これ、10万円にならないから、医療費の控除はできません。
むっ。
いや、できるのよ。収入と所得が少ないワタシには、別の計算式が適用されるんですよ。
ほら、ここをよく読んで、勉強したまへ。
年嵩の職員が小声の諍いを聞きつけて、
この方の言うとおりだぃね。
そういう外聞を憚る争いは嫌なので、今年も国税庁のお薦めに従い、確定申告書を自分で作った。
しかし、こつこつ溜めた病院の領収書の束は、提出しないことにした。
次回からは、病院通いの交通費をしっかり含めるつもりだ。
「確定申告書ポスト」と貼紙をしてある、今年から新品の「屑物入れ」に、薄い確定申告書を投げ入れた。
どうせ、じじぃの申告は紙屑同然だわさ、ふんっ。
140221
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