梅様のその日暮らし日記

その日その日感じた事や世間で話題の事について自分なりの感想や考えを書いていきます。

修学旅行と覗き

2014-12-18 19:25:04 | 日記
  まずは産経新聞の記事をそのまま転載してみます。取扱い注意のテーマではあるのですが。

  修学旅行の引率中に宿泊先の女湯にカメラを仕掛け、生徒たちの着替えを盗撮したとして、京都府警下京署は13日、府迷惑行為防止条例違反(卑わいな行為)の疑いで、青森市の県立高校教諭の男(26)を逮捕した。同署によると、容疑を認めている。

逮捕容疑は12日午後9時半ごろ、京都市下京区にあるホテルの女湯の脱衣場にビデオカメラを置き、引率していた複数の高校2年の女子生徒の着替えを盗撮したとしている。

同署によると、カメラは置き時計型で、ロッカーの上に置かれていた。遠隔操作が可能で、教諭がリモコンを所持していた。 

教諭は引率者として9日夜から生徒らとともにこのホテルに宿泊。同署は、従業員の証言などから、12日以前にも盗撮をしていた可能性があるとみて調べている。 

ホテルの従業員がカメラを発見し、13日、同署に通報。ホテル内の防犯カメラの映像から教諭が浮上し、事情を聴いたところ、犯行を認めたという。

    
一般にこの記事をご覧になった方がお持ちになる感想はどういったものなのでしょうか。聖職者である教師が盗撮とは許しがたい所業である!といったところなのではないでしょうか。私も、教師が聖職者であるかは別問題として、基本的には同じような読後感を抱きます。
   
個人的には、この教師の顔写真が見たかった、というのが正直な感想です。元同業者として、どういう教師がこうした愚行に走るのか、知りたいと思うからです。

  実は、女生徒の下着を見ることは、それほど困難なことではありません。女生徒のスカートが短くなってから久しいのですが、スカートが短くなってからの方が女生徒の警戒心は緩くなっているような気がします。実は教壇の上からでも、女生徒のパンツが丸見えであることが少なからずあるのです。そんな時でも私たちは素知らぬ顔で授業を続けるわけですが、彼女たちが思っているより遙かに高い確率でパンツは見えているのです。

  そんな状況に置かれた若い男性教師がどんな心境に至るのか、一人一人に聞いて見たことはないのですが、要は授業中はからずも見えてしまったパンツに触発されて更にその道を究めたい?と思うか、あるいはパンツが見えてしまったことに幻滅を感じてげんなりしてしまうかの、二つに分かれるのではないでしょうか。隠し撮りに走ってしまった男性教諭は、きっとその先を極めたいと思ってしまったのでしょう。

  恐らくこの男性教師は女性と交際した経験がないものと思われます。交際経験があれば、職を賭してまでもがんばるほどのものではないということが自ずとわかるはずだからです。

  この教師は、実に愚かな若者だと思います。ただ、「授業に行き詰って校舎から飛び降り自殺を図ったが死にきれず腰椎骨折の重傷を負った23歳の男性教諭が、めでたく退院したその日に自宅より先に行ったのが風俗の店だった。」などという実話を知っていると、というよりそんな人間が同僚にいたのですが、しょうもない教師は形を変えて他にもいると言わざるを得ないことも事実です。退院したその足で風俗に行った男はその後東京都のカウンセリングの指導者となり、最後は校長にまで昇り詰めています。中には平然と、風俗へ行ったと豪語する先生もいます。この先生は皆さんから
一目も二目も置かれ、貫録もあって、立派な先生という評判です。
   
 先ほど述べた校長にまで昇り詰めた男性教師、私が急性肝炎で長期入院を余儀なくされた時、見舞いに持って来たのは、自分が読み古したエロ週刊誌の束でした。こんな男と逮捕された男性の間にあるのは、ティッシュ一枚程度のきわどい違いだけです。まあその一枚が人生の全てを変えてしまうほどの厚みがあるわけですが。

もしかしたら盗撮に走ったこの男性教諭も、この一線を越えなければ立派に尊敬を集める教師になっていたかも知れません。校長になっていた可能性さえも否定はできないのです。私はこの男性に味方する気はありませんが、人生は紙一重だと、つくづく思います。

至って小心者で品行方正なこの私、盗撮はもちろんしたことがありませんし、風俗も行った経験がありません。一介の生涯平教師でした。先生方で旅行に行った際、呼んだ出張ホステスに対して私が何の関心も示さなかったので、人間として幅がないと先輩講師から皮肉を言われたことがあります。もしかしたら旅先で平気で女性を買えるくらいの器でないと、世の中では通用しないのかもしれません。人として生まれて、表裏が使い分けられないようでは、人望は得られないのでしょう。その点では自分を顧みて納得できるものがあります。人の世は複雑怪奇に出来ているのです。

私は修学旅行を引率中に、2度男子生徒による女子生徒の入浴覗き事件を経験しました。某2年8組は、その結果男子全員が停学となりました。ところがこのクラスは私の長い教師生活の中でも実に模範的なクラスだったのです。世にも珍しいオール5の人格円満な男子がいて、皆その男子の存在を意識して頑張っていました。後にも先にも、教科担当が都合で休んだために自習となった時間に、誰一人おしゃべりもせずにきちんと自習が出来たのはこのクラスだけです。

2度目はクラス単位ではなくクラスの枠を超えた情報網で多くの男子が女湯を覗きに行った事件でした。この時は、自分の息子が女湯を覗いた事実を知らされた母親が、停学の連絡を受けて、それこそスキップするようにニコニコしながらやってきました。実はこの母親はまじめすぎる息子がゲイではないかと密かに疑っていたので、女の子の体に興味を持った正常な男子だったと知って、喜びに溢れていたのでした。

この事件にはおまけの話がついています。私は素行も成績も悪目の女子から信頼が厚い?特殊なタイプだったのですが、この時実は女子も屋根伝いに男湯を覗きに行っていたのです。男子が女湯を覗くと停学ですが、女子が男湯を覗いてもやはり停学にすべきなのか、前代未聞の事例ですね。しかし私は自分に向かって密かに告白されたこの事件を、一切口外しませんでした。恐らく教師では私以外誰も知らなかった事実だと思います。どの学校のどの女子だったかは、墓場まで持っていく秘密です。