梅様のその日暮らし日記

その日その日感じた事や世間で話題の事について自分なりの感想や考えを書いていきます。

昨日の補足

2021-01-28 14:16:07 | 日記
  KARA ・ 少女時代 のち、LOVELYZさん、いつもコメントを有難うございます。今回少し厳しく書きすぎたかな、と思っておりましたが、ご同意頂けたので、ほっといたしました。
  この著書の目するところは所詮底の浅い受験対策に留まるわけで、学校というものが何故存在するのかという根本的な問題には意識が行っていない底の浅さが一番の問題かと思います。
  定職にも就いていないUーTuberが「将来を制す」などと語るのは、人生の先輩として片腹痛いわ!と言ってやりたい気がします。もしや既に天下を取ったような思い上がりがあるとしたら、それこそ学校を軽視してきたことのつけが回っているのではないでしょうか。

  ちなみに私は、もはや隠すべくもない教職経験者ですが、自分が担任として関わった学年は、必ず進学率が平常時の倍以上になっておりました。3年に一度突然進学率が倍になっている数字に誰も気が付かないほどのんびりとした学校でしたが(笑)、「私と一緒に勉強したい人!」と自由意思で放課後の勉強会に参加する者を募ると、やる気のある子達が結集するので、一気に実力が大幅に向上したものです。

  ある意味勉強同好会のようなものですが、一人で家にこもって自学自習するよりは、はるかに楽しいですし、着実に実力もつきます。当然予習復習という自宅学習の上にこれは成り立っている訳で、私の勉強同好会?は、私から教わるところであると同時に自宅学習のペースメーカーでもあります。筆者の「学校や塾で教わるだけから」という認識は、奥に何とも言い難い、心の貧しさを感じてしまいます。
  何故に学校という組織が存在するのかという理由を考えれば、学校でお気に入りの先生を見つけて師事することの方が早道であると私は思います。どこの学校にもそれに値する先生はいるはずですから。


自宅学習を制するの者が・・・。

2021-01-26 17:20:01 | 日記
こういうのが登場するようでは、もはや世も末か?

「教育ユーチューバー」って、一体何だ?
「学校の先生も生徒たちにオススメ!」?思い上がるんじゃない!

自分に自信があるのなら、採用試験を受けて教員になれば良い。私のように生涯12回もクラス担任を繰り返せば、受け持った学年だけでも2,000人くらいの生徒を扱えるのだぞ。しかし、彼は所詮プータローの身の上で、耳に心地よい言葉をささやいているだけだ。未だに自分自身未来を制してもいないし、一人前の社会人でもない人間が、「受験と未来を制す。」などとほらを吹いてはいけない。

結論から言えば、学校の偏差値が高く教師の質が揃っていれば、学校の指導について行った方がいい。その逆であれば、自分の力でこつこつと進路を開拓していけばいい。ちょっとテレビに出たくらいで大物になった気になってはいけないのだ。実際に教壇に立った経験もなく、教員として挫折も涙も知らない奴のいうことなど、これっぽっちの重みも無い。

私は塾も予備校も行かなかったし、(貧乏で行けなかった)、一番重要な高三の学年は、先生はお粗末、進路指導はゼロという学校だったから、まさに自学自習だけで受験を制した。しかし、この著者のように、偉ぶる気にはならない。

何よりこんな本を金を出して買ってしまうような主体性のない人間は、受験も未来も制することは難しいと断言しておく。


横山光輝版漫画三国志ダイジェスト版について

2021-01-24 17:42:23 | 日記
   写真は横山光輝版・漫画三国志のダイジェスト版の宣伝だ。これを見ていると、この二人、何となく三国志を読んだことが無いような気がしないでもない。堀江貴文が言っているようには教養は身につかないし、専門知識(どういう意味だ?)も身につかない。人を深く理解出来るようにもならない。現に私はしっかり読んだことがあるぞ。(笑)
   ひろゆきが言っているように全60巻が読めないような人は、ダイジェスト版なんか読まず、最初からあきらめた方がいい。実は三国志は人を選ぶのだ。
   中国語仲間にテレビ朝日の(自称)重役待遇という人がいたが、彼は第一巻の3ページで挫折したそうだ。また、中国人と言えども、皆が読むわけではなく、更に女子はまず読まない。男の歴史オタク向きの本なのだ。
   私は・・・高一の時、吉川英治版(漫画じゃないぞ)をクラスメートに勧められて読んだ。文庫本で、細かい字で400頁×8冊。土曜に借りて、読破して月曜に返した。
   私の長男が興味を示したので、本屋に連れて行って、漫画の方を全60巻、大人買いした。彼は一気に読破した。これはいけると思った私は、吉川英治版の文庫本全八巻を一度に買い与えた。彼は学校に行く時も肌身離さず持ち歩いて読みふけり、自力であっと言う間に読破した。時に小学二年生。小二です。恐ろしや、DNA。


バイデン発言「元男性も当然女子の種目に出場できる」

2021-01-24 17:42:23 | 日記
こいつ何にも考えていないな、というのが正直な印象。
先日YouTubeで偶然アメリカの女子高生が訴えているのを見た。彼女は陸上選手で地区のNO1の実力を持っており、全国大会に行くつもりで努力していた。しかし、LGDPの男子選手が二人自分と同じ短距離種目に出場を認められたために、1位と2位を持って行かれてしまい、彼女の夢は無残にも破れてしまったという。
彼女はその不公平さを訴えているのだ。
なぜならすべては自己申告で決まるのであって、元男性といっても肉体的には現在も完璧な男性であり、同じ土俵で女子と勝負したら、ひどい不公平が生じてしまう。(女子の部に出場するくらいだから、男子としては通用しない。恐らくトップクラスの男子選手より100mで1秒以上遅いはずである。)
男性と女性の最大の違いは、その筋力にある。そんなことは、ずぶの素人でも百も承知のことだ。肉体的には完ぺきな男性が、たとえば女子の重量挙げに出場したらどうなるか、そんなことは誰にでも予想がつく。差別とか平等とかにしか頭がいかないと、実は女子に対して取り返しのつかない差別を働くことになるのだ。
どうしても、というのであれば、「元男性の部」でも新設するしかない。その中で、「元男性」同士が競い合えば良いだろう。それでこそ差別のない公平平等というものだ。
ところで「元女性」の方々は、この問題についてどうお考えなのか、ぜひ一度お聞かせ願いたいものだ。

あいつが死んだ

2021-01-08 12:07:18 | 日記


  さすがに名前は書けません。それにしても、「あいつ」の人生は、なんと寂しいものだったのでしょう。彼(つまり私も)の職業は一般にあまり公表したくない(色眼鏡で見られがちなので)類のものなのですが、「あいつ」を語るのに、避けては通れないことなので、書かない訳にも行きません。私が23歳、バリバリの若手教員だった時、彼が入都し、私と同じ高校に採用されました。学校は学年に男女クラスが2つ、後の6クラスは女子クラスという、ほぼ女子高状態の商業高校でした。もしかしたら、こんなところでスタートを切らなければ、少しは違った人生を送れたのかもしれません。
  彼は世にもまれな、女性に好かれないタイプの男だったのです。女子がほとんどの学校で、女子に全く好かれないことがどれほど悲惨なものであるかは、人並みに女性にもてる皆さんには想像すらできないかもしれません。しかし、一方で飛び降り自殺を図った男性教師がいた中では、彼はしぶとく生きていたと思います。
  なぜか私も一貫して女子に人気がない教師に分類されていました。実はそんなことはなかったのですが、もしかしたらそうであって欲しいという皆さんの願望があったのかもしれません。「あいつ」もまたそんな気持ちだったのでしょう。私ならそんな彼の気持ちを理解できると思っていたに違いありません。なぜか私にだけはすり寄ってきて、仕事を手伝ってくれたり、六義園に散歩に誘ってくれたしました。私は半ば苦笑しながら、一緒にしないでくれ、と心の中で呟きながら付き合ってやっていました。
  その後年賀状のやり取りだけはしたものの、顔を合わせることもなく30年の月日が過ぎ去り、とある別の高校で「あいつ」と再会を果たしました。驚いたことに、彼は見た目もあまり変わっていないのと同時に、中身もほとんど変わっていませんでした。これは駄目だ、と思った私は彼とは距離を置くことにしたのですが、彼の方は一向に意に介せず、こちらが三年担任で業務に追われているのにはお構いなしに、「仕事サボって・・・・へ一緒に行こう!」などとしきりに声をかけて来るのでした。
  職員室の私の席には、よく女子がグループで雑談をしに来ていたのですが、彼は女子が帰ってしまうと、「あいつら、うるさい!」と小言を言うのが常でした。私は自分のしていることは業務の内、顧客サービスのようなものだと考えていましたので、彼の雑音には耳を貸さず、通ってくる子達の相手を極力務めていたものです。
  その内に、教員たちの間から、彼に対する不評が聞こえてきました。どうやらロシアに行けば安く女が買えるという類の話を、婚期が遅れていた男性教師たちに吹聴していたようなのです。ああ、もうどにもならないな、いい年をしてそんなことを宣伝しているようでは、誰にも相手にされっこないと思いました。ある日彼は授業中黒板に問題となるような絵を書いて、停職処分を食らい、自ら退職を申し出ました。完全に常軌を失ってしまったようでした。

  男性教員というものは、現在は規則で禁じられているように、禁止しなければならないほど、女子と親密になる機会は多いのです。実際教え子と結婚したという例は、過去にはいくらでもありました。しかし、彼にだけは、そんな浮いた話が一つもないのです。私はある日、年配の女教師に聞いてみました。彼はどうして女子にあれほどまでに人気がないのでしょう、と。その女教師は、長くは語りませんでした。ただ一言、「私はわかります。女ですから。」その言葉で私も全てを了解しました。これは努力ではどうにもならない、DNAレベルの宿命なのでしょう。
  彼は教員でありながら、ビルを一棟丸ごと所有していました。父親からの遺産ですが、賃貸ビルからの収入は相当なものであったはずです。更に、退職したら月々50万円ずつ戻って来る個人年金にも入っていると語っていました。それでなくとも独身で教員ですから、収入は有り余っていたはずです。しかし、彼の老後対策は、完璧でした。その上、毎日スーパーの閉店間際を狙って、大幅値引きの弁当を買っては翌日学校へ持参するという、徹底した節約家ぶりでした。そんなに貯めてどうするの?と聞きたいほどでしたが、さすがに聞けませんでした。
  やがて彼からの年賀状に、24歳の中国娘と婚約した、毎日が楽しいと書かれていました。さすが中国娘、彼の資産と年齢を考えれば、彼亡き後莫大な遺産をを抱えて若い男と再婚できるではないか、と、半ば感心したものでした。しかし、「年齢=彼女いない歴」の彼は、結局女性の扱い方を知らず、その中国娘にも逃げられてしまいました。
  その後彼からの年賀状には、肺がんで入院しているとあり、また、つまらない人生だった、と書いてもありました。確かに彼ほど女性からの愛情を受けられなかった男は見たことがありません。結局彼は昨年の暮れに、妻や家族から看取られることなしに、寂しく人生を閉じました。それとは知らず年賀状を出した私の下には、弟さんからの、「生前に賜りましたご厚情を・・・」という一枚のはがきが届きました。
  どう考えても肉食派だったのに、縁遠いどころか、まったく女性(の心)とは無縁な人生を送ってしまった彼、せめて私だけでも彼の冥福を祈りたいと思います。