梅様のその日暮らし日記

その日その日感じた事や世間で話題の事について自分なりの感想や考えを書いていきます。

少しも進歩しない日本陸上界

2020-10-04 14:59:35 | 日記
   なかなか更新できずに申し訳ありません。KARA、少女時代、そしてLOVELYZへさん、いつもコメントをありがとうございます。今回のコメントでは、これまで全く知らなかった名前を教えていただきました。よほど音楽に造詣が深くないと、知ることのない、深い世界があるのですねえ。

   さて、今回は日本の陸上競技、中でも短距離について書かせていただきます。実はこちらが半分本業の人生でもあったものですから・・・。
   
   終わったばかりの陸上日本選手権。その関連記事の中で、日本のトップ選手たちがいまだにスタートダッシュを速くすることに賭けていることを知り、情けなくなりました。

   こういう話を耳にするたびに、戦前のロサンゼルス・オリンピックで、当時の世界記録保持者であった吉岡隆徳選手が、ダントツのスタート・ダッシュを見せて先頭を切ったあと、50メートルまでにすべての選手に抜かれて、最下位に落ちていったシーンが目に浮かびます。しかし、未だに日本選手は、吉岡選手と同じ道を歩んでいるのですね。何十年も時代に取り残されている感を深くしました。

   ちなみに優勝した桐生選手は、高校時代に既に10秒01の大記録を出しており、その後審判団の徹底した環境整備(規則ギリギリの追い風等)の支援を受けて、9秒98を出しましたが、これの意味するところは、たったの3センチでしかないのです。五輪の晴れ舞台で、70mを過ぎてからぐいぐい伸びてきて次々と先行する選手を抜いて金メダルに輝いたボルト選手の融雄姿が目に浮かびます。

   実は霧生選手の200mは、高校時代から少しも早くなっていません。つまり、後半伸びる練習をして来なかったことは明らかです。200メートルに出場することもほとんどありません。これでは、100mの記録が頭打ちになるのも当然です。
  
   今回の日本選手権の優勝記録は、10秒27。向かい風とはいえ0、2メートルですから、ほとんど影響はありません。200mに至っては、優勝選手の記録が20秒7台という、高校生並みの低調な記録に終わってしまいました。それもこれも、100mという競技に対する考え方が間違っているからです。

   簡単な話です。先にスタートを切った選手が優勝するのではなく、真っ先にゴールインした選手が一位になるのです。今の日本選手たちは、この簡単な理屈が分かっていないとしか思えません。練習法を考え直さなければ、今のままでは、俺たちのリレーは最高だぜ!と息巻いて自分たちを慰めるしかないでしょう。