梅様のその日暮らし日記

その日その日感じた事や世間で話題の事について自分なりの感想や考えを書いていきます。

新作 流ろう剣心 について

2021-04-24 15:40:39 | 日記
新聞で、流ろう人剣心の映画を絶賛している解説記事を見て、絶望的な気持ちになった。

極めつけは、剣心が右手に抜き身の刀を構えたまま全力疾走しているシーン。日本刀は、重さが三キロ以上あるのだ。それなのに、抜き身の刀を握って、左右の腕を同じように大きく振って走っているではないか。本物の時代劇役者なら、刀を握った方の腕は振らずに走るし、まして全力疾走など出来ないから、しない。その昔三船敏郎が日本刀を重そうに振っている写実的なシーンを思い出した。

新聞では、剣による格闘シーンに新しい世界を開いたとあるが、とんでもない。本当に、出鱈目の極致なのだ。

真剣を握ったら、決してこれを振り回すことはない。重量があるので、思い切り振り切ってしまったら、体制が崩れてしまうからだ。それでは相手に切られてしまうではないか。刀は必ず途中で止めなければならないのは、自明の理だ。
アクションシーンが派手なのは構わない。しかし、これはあくまで空想の世界のお話で、殺陣の演技に新境地を開いたなどと評価するのは、無知の極みだ。

前作は香港のカンフー映画の監督が演技指導をした。今回もその流れであることは間違いない。
「流ろう人剣心」は、SF映画だ。そのつもりで見てもらいたい。

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