梅様のその日暮らし日記

その日その日感じた事や世間で話題の事について自分なりの感想や考えを書いていきます。

沖縄について思う

2014-12-08 15:10:54 | 日記
   沖縄の問題については以前にも書きましたが、それとは少し視点を変えて書いてみます。

   沖縄県民の悲願は「基地のない島を取り戻すこと」だそうですが、それはどこまで事実なのでしょうか。島民の本音は決して語られることはないという人もいます。あくまでも空理空論の利他的左翼理論が建前となっています。「利他的」というのは、昔風に言えば、「非国民」ということです。しかそれは今風ではないので、「利他的」ということにします。ここでいう「他」とは、ほかならぬ中国の事です。

   沖縄には一部に琉球独立論という立場を取る人たちがいますが、これを支援しているのは中国だと言われています。素人考えでも、沖縄が独立すれば、沖縄・アメリカ 安全保障条約を結んで米軍基地の存続を認める形を取らなければ、自動的に沖縄は丸裸の状態になります。後は中国からどんどんと移民を送り込んできて、琉球国籍を取らせ、選挙権を手に入れればそれで終わりです。

   清の時代、琉球王国ちっぽけな島であるにも関わらず、朝鮮よりも格が上でした。清の宮殿で、琉球の使者が馬に乗ったまま入れるところも、朝鮮の使者は下馬して自分の足で歩かなければなりませんでした。琉球の使者は宮廷に入るに当たって正装をすることを求められていましたが、朝鮮の使者は正装をすることが許されていませんでした。朝鮮の使者は、真っ黒い粗末な服を着て、みじめな気持で一番末席に座らされていたのです。

   もしかしたら、沖縄の一部の人たちの血の中には、そんな時代の記憶が無意識の内に流れているのでしょうか。しかし、現実はそんな甘いものではありません。当時清朝の意識は、「我が国には無い物はない。欲しい物があれば恵んでやる。」という傲慢なものでした。現在の中国は、逆に、足りないものだらけです。

   国土の砂漠化が著しく、耕作できる土地が足りません。大気汚染がはなはだしく、都会では安心して吸える空気がありません。水質汚染が進み、飲める水が大変不足しています。工業化が進むにつれ、化石燃料が不足し、石油は大量に輸入しなければなりません。原発を沢山作っていますが、ソビエトでもアメリカでも大きな原発事故がありました。(日本の場合は津波がらみなので、別枠とします。)いずれ中国でも甚大な被害をもたらす原発事故は起こることでしょう。そうした事情から、中国は外へ外へと拡張していくしかないのです。

   そんな時に、琉球独立運動があったり、米軍基地の島外移転運動があったりするのは、中国にとってまたとない好都合なことです。そもそも沖縄は中国領だと言い張っているのですから、沖縄から米軍が撤退したら・・・・結果は目に見えています。

   かつてフィリピンはアメリカとの条約を打ち切り、米軍の完全撤退を果たしました。するとその途端、中国はフィリピン領スカボロー諸島を軍事力に物を言わせて奪取してしまったではありませんか。沖縄から米軍基地がなくなれば、その途端に何が起こるか、それは火を見るよりも明らかなことなのです。沖縄が晴れて中国の一部となった暁には、ウイグル自治区やチベット自治区で行われた大量虐殺、漢民族の大移住による民族「浄化」が行われることは間違いありません。沖縄・本土を問わず、左巻きの人たちはそんなわかりきった歴史も見ようとはしないのです。

   ウイグル独立運動の指導者が、かつてこう語っていたことがあります。このままでは日本はいずれ近い将来、中国の一自治領になってしまうだろう・・・と。利他的左翼は暗躍し、利己的な若者たちは自分の享楽ばかりを追い求め、すぐそこに迫っている危機があるにも関わらず、見向きもしません。「近い将来」が来るとしたら、せめて私の命が尽きてからにしてもらいたいものです。後はこのことに無関心を決め込んでいた人たちがその付けを払えばよろしい。