梅様のその日暮らし日記

その日その日感じた事や世間で話題の事について自分なりの感想や考えを書いていきます。

梅様少女時代を見る②

2014-12-11 11:52:55 | 日記
   ドームの中に入った途端、まず視野に飛び込んで来たのは、ホームベースがあるあたりの上空にぽっかりと浮かんでいる大きなタイヤのような形をした気球でした。大きさと形状からすると、気球というよりはむしろ飛行船という印象でした。直径は20メートルくらいあるように感じたのですが、正確な大きさはわかりません。この飛行船を見た瞬間、私はなんとなく思いました。

  「KARAの負け!」

   私が席に着いてから公演開始までまだ1時間近くもあります。なぜか私はこんな場所で、反韓・反中国・半分半米の雑誌「歴史通」を読んでいました。中国の偉大な英雄に祭り上げられている孫文が、いかにいい加減な男であったかということが詳細に書かれていました。確かに日本に来た途端12歳の娘を嫁にくれとせがんだり、その子と結婚した後、正妻がいるのに愛人と日本国内を旅行して回ったり、いい加減な男であることは知っていましたが、改めて証言を読むと、その感を更に深くします。

   場内には幾度となく、お決まりの「写真・動画撮影禁止、携帯禁止、発見次第規制退出」という放送が流され続けます。その一方で念には念を入れ、スタッフが何度も何度も入れ替わり立ち代わりやって来て、同じ内容をメガホンで通達して行きます。しかし、通常こうしたコンサートの翌日には観客席から隠し撮りした動画がネット上に流されるのが常となっています。実際、既に流されています。KARAの時と違うのは、KARAのコンサートでは行われなかった、韓国語による放送が入ることです。内容は全く一緒です。KARAよりも少女時代の方が在日韓国人の支持が厚く、見に来る観客も多いからではないかと思われます。

   「歴史通」を読んでいるうちに読み疲れしてしまい、私はいつの間にか半覚醒状態でぼーっとなっていました。気がつくと開演予定時間を1分過ぎています。そうです。KARAのコンサートではきっちり開演5分前に巻き起こっていた野蛮人たち?のコールが、ここでは全く起きていなかったのです。このあたりの雰囲気は11月20、21日に書いてありますので、いきなりここに入られた方はそちらをご参照ください。

   しかし予定時間を過ぎると、さすがにざわめきが起き始めます。少女時代ファンの皆さんも、そろそろ何かしないといけないのだとわかってはいるのです。しかし、あくまでばらばらなざわめきが高まるのみ。KARAの時のような、組織的なコールも、それに対抗したあの23歳女性(推定年齢)の断末魔の声による一人コールも、ここでは起きていないのです。少女時代もこれではなんとなく出るタイミングがつかみにくいのでは?と思ってしまいます。

   そして、ついに場内の照明が落とされると、一瞬の歓声が上がり、3つの大画面に、メンバーたちの映像が映し出されます。一人一人のメンバーに対してつつましい声援が送られます。ユナとテヨンの写真の時だけ0.3段階くらい声援の音量が上がったように思いました。しかし歓声はすぐに止み、この状態が10分くらい続いたように感じたのですが、実際はもっと短い時間だったかもしれません。これは他のコンサートでも使われる定番の手法ですね。

   大画面に映像が映し出されている間に、飛行船が少しずつ球場の中央に向かって移動して行きます。ふと気がつくと、球場内3か所に5台ずつ設置されている大型スポットライトに、一人ずつ担当者が張り付いています。すべて短髪の若い女性です。なんとなく期待感を抱かせます。
   
真っ白いスモークを落としながら、飛行船は中央に向かいます。スモークは炭酸ガスなので、空気より重いため、放出するだけで自然に落ちていきます。そして中央のせり上がり舞台と思われる位置に到着すると、飛行船から四方にまぶしい光が放射され、スモークも一段と濃さを増します。誰もが目くらましを食らったその瞬間、我に返って直視すると、飛行船の真下に少女時代が既に登場しています。いつの間にか四角いせり舞台には真っ白い檻が立ち上がっており、少女時代の8人はその檻の中からお目見えするという趣向なのでした。