本日はちょっと真面目なお話をひとつ・・・。
ネットを見ていると、よく日本語教師養成講座の「業者」が、「定年後の仕事に日本語教師を」と、宣伝広告を掲載しているのが目につく。私個人としては、定年間近な素人が講習を受けたくらいで語学の教師が務まろうなど、おこがましいとしか言いようがない。そもそも「教師」という仕事自体が、真の意味では誰にでもできるものではないのに、更に付け焼刃で言語一つを教えてもらっては困るのだ。
以前、とある中国語個人教授を受けた際に、うら若い中国講師の女の子から、梅沢さんに日本語を教えてもらいたいと言われて、私は英語が本職なのだが、なぜ?と思ったことがある。その後、とある大学で講師をしている40過ぎの中国人女性からも、私に日本語を教えてもらえたら、と言われたりした。中国語と日本語を交換授業して、お互い料金なしということでどうか、とも。
結局今は、その講師のお姉さんから中国語を教わる傍ら、彼女に日本語を教えている。型通りのテキストではなく、日常的に彼女が必要であろうシーンを想定して、彼女個人向けのテキストを私が作っているので、実用性は高い。彼女が娘の高校の入学式に、担任に挨拶をするシーンまで想定してテキストを書いた。
実は、外国人に日本語を教える際の最重要事項があるのだ。普通の場合、日本人講師は当然の如く、中国語など分からない。良く売れている中国語の参考書の著者(中国人)も書いているが、初心者であればあるほど、教える相手の言語が駆使できなければ、ひどく能率の悪いことになるのだ。かなりの時間が無駄になると言っていいだろう。
彼女は私が書いたテキストの日本語に関して、毎回沢山の疑問をぶつけてくる。何しろ中国語は品物がなければ、相手が皇帝であろうと幼児であろうと、「没有」の一言で言いきれてしまう言語だ。日本語の「ない。」「ないよ。」「ないし!」「ありません。」「ございません。」「ご用意できません。」等々の言い換えが存在しない。それではどうするか。私が逐次中国語で彼女の疑問に答えていくのだ。結局彼女はそれまでずっと通っていた、市主催の外国人向け日本語講座をやめてしまい、私に教わるだけに絞った。
だから、外国人に日本語を教えるための大事な条件、相手の学習時間のロスを最小限に食い止めて能率を上げるためには、自分自身も相手の言語を習得しておく必要がある。講座を修了したばかりの日本人は、まだ自信がないので初心者を教えようとするに違いない。実は初心者こそ、自国語がペラペラの日本人に教わらなければならないのだ。甘い気持ちで日本語教師になることには、私は反対だ。ましてそれで儲ける業者があることなど、言語道断だ。
ネットを見ていると、よく日本語教師養成講座の「業者」が、「定年後の仕事に日本語教師を」と、宣伝広告を掲載しているのが目につく。私個人としては、定年間近な素人が講習を受けたくらいで語学の教師が務まろうなど、おこがましいとしか言いようがない。そもそも「教師」という仕事自体が、真の意味では誰にでもできるものではないのに、更に付け焼刃で言語一つを教えてもらっては困るのだ。
以前、とある中国語個人教授を受けた際に、うら若い中国講師の女の子から、梅沢さんに日本語を教えてもらいたいと言われて、私は英語が本職なのだが、なぜ?と思ったことがある。その後、とある大学で講師をしている40過ぎの中国人女性からも、私に日本語を教えてもらえたら、と言われたりした。中国語と日本語を交換授業して、お互い料金なしということでどうか、とも。
結局今は、その講師のお姉さんから中国語を教わる傍ら、彼女に日本語を教えている。型通りのテキストではなく、日常的に彼女が必要であろうシーンを想定して、彼女個人向けのテキストを私が作っているので、実用性は高い。彼女が娘の高校の入学式に、担任に挨拶をするシーンまで想定してテキストを書いた。
実は、外国人に日本語を教える際の最重要事項があるのだ。普通の場合、日本人講師は当然の如く、中国語など分からない。良く売れている中国語の参考書の著者(中国人)も書いているが、初心者であればあるほど、教える相手の言語が駆使できなければ、ひどく能率の悪いことになるのだ。かなりの時間が無駄になると言っていいだろう。
彼女は私が書いたテキストの日本語に関して、毎回沢山の疑問をぶつけてくる。何しろ中国語は品物がなければ、相手が皇帝であろうと幼児であろうと、「没有」の一言で言いきれてしまう言語だ。日本語の「ない。」「ないよ。」「ないし!」「ありません。」「ございません。」「ご用意できません。」等々の言い換えが存在しない。それではどうするか。私が逐次中国語で彼女の疑問に答えていくのだ。結局彼女はそれまでずっと通っていた、市主催の外国人向け日本語講座をやめてしまい、私に教わるだけに絞った。
だから、外国人に日本語を教えるための大事な条件、相手の学習時間のロスを最小限に食い止めて能率を上げるためには、自分自身も相手の言語を習得しておく必要がある。講座を修了したばかりの日本人は、まだ自信がないので初心者を教えようとするに違いない。実は初心者こそ、自国語がペラペラの日本人に教わらなければならないのだ。甘い気持ちで日本語教師になることには、私は反対だ。ましてそれで儲ける業者があることなど、言語道断だ。