梅様のその日暮らし日記

その日その日感じた事や世間で話題の事について自分なりの感想や考えを書いていきます。

茶髪について

2017-10-29 14:53:44 | 日記
  生まれつき茶髪の生徒が黒髪に染めることを強要されたと言って不登校となり、学校を相手取って訴訟を起こしたという報道がありました。これに対する学校側の態度は異様に強硬で。どうやら受けて立つつもりのようです。茶髪禁止は法的には無効なので、裁判になったら学校側が負ける可能性の方がはるかに高いのではないかと思います。

  それでも学校側が強硬な姿勢を崩さないのには必ずわけがあるはずです。同業者だった私が想像するに、多分この子は日頃から行いに問題があり、周囲に悪影響を与え過ぎているのではないでしょうか?しかし残念な事に暴力とか盗みとか、退学に値するほどの事をしていないため、退学にしたくても不可能なまま時間が過ぎてしまったというところでしょうか。これを機会に生徒の方が根負けして自主退学してくれることを期待しているように見えます。

  これは学校にとっても賭けです。万一裁判に負けてしまえば、校内で茶髪を禁止する根拠を一晩にして失い、あっという間に校内が茶髪で埋め尽くされるかもしれないからです。

  茶髪の問題はなかなか微妙なものがあります。私は某校に在職中、単身生活指導部に乗り込んで茶髪解禁を勝ち取ったことがありますが、この時は生徒達が絶対に私の言う事を聞いてくれて、ど派手な茶髪は控えてくれるという自信があったのです。それだけの自信と指導力がなければ、青臭い理想論に走って茶髪解禁など言い出してはならないと思っています。

  しかし逆に茶髪禁止を貫くには、途方もないエネルギーとそれによって生じる摩擦と戦う覚悟が必要となります。生徒達にも意地というものがあり、先生方は毎日のように茶髪にして来た生徒を呼び出して説教し、反省文を欠かせ、保護者にも連絡し、と、際限なく手間のかかる毎日を送らねばなりません。

  先述の某校では、茶髪を解禁したために全ての先生方が無駄なエネルギーを使わないで済むこととなりました。クラス写真をカラーで撮影しても、どこに茶髪がいるのか分からないほどおとなしい色に収まっており、実に歩留まりの良い茶髪解禁となっていました。

  問題となって学校にも、茶髪解禁でいいじゃないかと思っている先生が沢山いるはずなのですが、ただ、それを言い出すだけの勇気がないようです。そしてその勇気がなく、解禁した後どうなるかという見通しも立たないようなような、やわな教師なら、絶対に茶髪解禁などと言い出してはなりません。

  世間ではお気楽にこの学校を叩いて喜んでいるようですが、そんな単純な問題ではないのです。茶髪を解禁して結果が悪ければ、それはそれで保護者からの激しい突き上げを食らうことになるでしょう。賭けに出たこの学校に果たしてどんな結果が待ち受けているのか、ちょっとした見ものです。

箸の使い方論

2017-10-28 12:07:42 | 日記
箸が上手に使えない人を非難する投稿がありました。続いて上手に使えない皆さんが沢山カミング・アウトされ、正直な気持ちを(笑)など付けながら語っておられたのですが、これに対してこれを笑い飛ばすのではなく、日本人の常識であるとか、箸の使い方が上手でない人を見て尊敬の気持ちが失われたとか、生まれと育ちが分かるとか、さまざまに彼らをこき下ろす意見が続出しました。

途中で私は腹が立ってきて、思わず次のような投稿をしてしまいました。

この箸に関するやり取りにも、SNSが生んだ悪しき風潮がありありと見受けられますねえ。天下国家を論じる訳でもないのに、ささいな事を針小棒大に取り上げて、事を荒立てる人が増えている様な気がします。一億総相互監視・相互密告・相互攻撃社会とでもいうべきものになって行く恐れがありますね。箸がうまく使えないという方が沢山カミング・アウトされているのをご覧になっても、「たかが箸の使い方ひとつで他人様に向かって偉そうなことを言うのは控えよう」という気にならない方が余りにも大勢いらして、はなはだ情けなく感じます。箸の使い方が少々おかしいことよりも、箸の使い方が少々おかしい人を見て燃え上がる不寛容な人達の方がずっと問題ですよ。


ある方からの投稿:

その言葉嬉しいです。
私も持ち方悪いですが、親を馬鹿にされてる感じがして悲しかった(^^;

(このコメントを読まれた方が一人、反省してご自分の投稿を削除されました。)


またある方からの投稿:

個人を小馬鹿にしたような意見があります。


また別の方からの投稿:

うちの親は体罰バリバリで厳しかったですが、小さいときに父親の実家に預けられて甘やかされたせいか、左利きは矯正されましたが箸の持ち方だけは直しきれなかったようです。
今から直せばいいとか余計なお世話です。


私に対する反論:

「ちっちぇー事(箸の持ち方)でグダグダ言うオマエがちっちぇー。」
こっちが当たり前の世の中になると、伝統的で素晴らしい日本の箸文化もきっといつかは崩壊するんだろうな。
残念だな。

  私はただ、そんなことで他人を非難すべきではないと書いただけなのですが、たき火にガソリンを投入した結果になったようです。


私が模範解答だと思った投稿:

他人には強要しませんが、お箸の持ち方で食べ方や所作が美しく見えるので、正しく持てた方が良いかなと思います。
鉛筆の持ち方、箸の持ち方、指先を滑らかに動かせるかということなので、できるできないは別にして、練習するのは良いことだと思います。


皆さんのご意見はいかがでしょうか。ちなみに私の箸の使い方は完璧です、はい。女房は私の魚の食べ方があまりにもきれいだったので結婚する気になったんだそうです。


いますね・そんな女教師

2017-10-21 12:23:16 | 日記
担任と副担任にいつも怒鳴りつけられていた中二の男子が自殺した事件。
小学校で自分をいじめ抜いた女教師の魔の手から、中学に進んでようやく逃れたと思ったのに、その女教師が中学に転勤して来て副担につき、また悪夢の続きが始まったなんて、なんと悲しい運命だったのでしょう・・・。

いましたねえ、どことは言えませんが、私が勤務した学校にもそんな女教師が・・・。女性の担任から徹底的にいじめられていた女子・・・。フィリピン人のお母さんを持つハーフの子でしたが、担任は頑として母親が学校に来るまでは大学受験のために提出する内申書(正確には調査書)を書いてやらないと言い渡されて、泣きながら職員室から出て行きました。

その子は恐らく、母親がこの女教師に言いたい放題言われて泣き出すかもしれないと恐れていたのだと思います。自分はいくら辱められてもいいが、母親に悲しい思いを味わわせたくはないと考えていたのでしょう。教師の方は、模範生とは言い難いこの子についての鬱憤をぶちまける絶好の機会と捉えていたはずです。

この女教師、自分が好きなタイプの男性教師には自ら駆け寄って、猫なで声で甘えるのに、たとえば私に対しては口をきこうともしなかった、裏表の激しい人でした。彼女の事を良く言っていた男性教師は私の知る限り一人もいません。

生徒達からはただただ言語を絶する恐怖の目で見られており、卒業式の際、クラスから贈られるはずの色紙も、誰が手渡すのかという段になって、暗礁に乗り上げてしまいました。何とか渡すことができたその色紙には、くっきりと靴の後がついていたそうです。

この女教師はいつも成績優秀なお気に入りの生徒たちを引き連れ、廊下を闊歩していましたが、勉強が苦手な子たちにとっては恐怖の魔女でしかありませんでした。ダメな子たちを愛し、引っ張ってやるという、教師としての基本的な要素が全く欠けていたのです。劣等生徒の間にはコミュニケーションが成り立っていませんでした。

話は戻ります。母親が来なければ内申書を書かないと言い渡された女生徒が職員室から涙ながらに出て行こうとしたその瞬間に最後に叫んだ言葉が、

「いいもん!梅に書いてもらうから!」

でした。

私は激しく胸が痛みましたが、担任ではない私が内申書を発行することはできません。せめてもの思いで、郵送できるキット・カットを自宅あてに送っておいたのでした。
その後会うことも連絡し合うこともありませんでしたが、どこかでしっかり生きていると信じています。

煽り煽られ

2017-10-18 14:02:55 | 日記
本題に入る前に・・・。

  皆さん反韓反韓と言っている割には、韓国の事が大好きなようですねえ。昨日私のブログで読まれたタイトルのランキングは、

 1位:ユチョンの事件を読んで思った事
 2位:韓国の人糞酒「トンスル」
 3位:韓国に憧れるのはほどほどにしなさい
 4位:韓国流下ネタ

 でした。特にウンコやおならがらみの話には皆さん目が無いようです。私の専門である教育問題について論じると、あっと言う間にアクセス数が一桁にまで減ってしまうんですが。(笑)

 では本題です。ただの過去の思い出話で、別に中身はありません。


  ここ数日悪質な「あおり運転」が話題になっています。私も過去に何回かやられたことがあるのですが、その内の2回分を思い出して書いてみます。

  一家6人で関西方面に出掛けた帰り道、私の運転するタウン・エースは順調に東名高速・走行車線を走っていました。静岡付近だったでしょうか、ふと気がつくと、真後ろにピタリと着けた乗用車が、ヘッドライトを上向きにしたまま煌々と光らせ、頭を左右に振っています。明らかに私の車を煽っているのです。私が気づくまでどれくらいの時間が経過していたのかは知りませんが、相手は妙に気合いが入っているように見えました。

  しかしここは走行車線です。追い越し車線ではないのです。しかも私は100m選手のスピード狂ですから、違反ぎりぎりで飛ばしています。決してトロトロ走っていた訳ではありません。人の車を追い抜きたけりゃ追い越し車線に移れ!と思い、そのまま無視し続けました。しかしあまりにもしつこいので、私の方が追い越し車線に移り、前を空けてやりました。すると、なんとこのバカはまた私の後ろに密着して同じことを繰り返すではありませんか。

  もはや意地でもどいてやるものかと思った私、そのまま無視し続ける事しばし。さすがのバカもあきらめたのか、私の車を追い抜いて行きました。

  スキー帰りの軽井沢。道はガラガラに空いているのに、後ろの車が車間もとらずに密着しています。追い抜けばいいのに追い抜きもせず、しつこくぴったりと張り付いて走り続けます。私はしばし考えました。この時は私一人なので、家族の同乗はありません。自由の身です。私は追突されないように少しずつ速度を落とし、いったん路肩に車を止めました。さすがに停止した車をあおっても仕方がないと思ったのか、後ろの車は私の車を追い越して行きました。

  その時私は若かった・・・といっても、もう50歳近かったのですが・・・。
相手の車が追い越した瞬間私は車を急発進させ、さっきの車の真後ろに張り付いて追走を始めました。それでも車間を2メートルくらいはとっていたでしょうか。相手もそれに気づいて加速したのですが、それでも「手を緩めることなく、ぴったりと張り付いて追走を続けました。
根は気の小さい奴だったのでしょう、やがて相手はあんな車でよくここまで、と思う意程のスピードを出して逃げて行ったのでした・・・。

中国語講師・究極の選択

2017-10-17 16:23:14 | 日記
 これまで個人レッスンで私がついていたのは、人としてスケール感のあるH先生でした。本業はファッション・デザイナーということで、就職先が見つかって中国語講師は廃業してしまいましたが、上海でアイドル活動をしていたり、コクヨのノートのデザインを手がけたり、やることの幅が広い人でした。Kpopの話題でも何でも可能という雑学の大家でもあり、中国語自体にも深い知識があり、私のあやるつ日本語で理解できないものがないほど日本語にも熟達しており、これ以上の先生はいないと思われたので、もはや教われないという事態に至ってしまったのは痛恨の極みです。

  今後もH先生に教えたいただくつもりで継続申し込みをした途端の退職のお知らせで、何ともタイミングの悪い事でしたが、取りあえずH先生に代わる先生を見繕わねばなりません。しかしH先生に匹敵する先生など見当たるはずもなく、頭を抱える事態となりました。

  現在私の課題は「発話」にあるので、授業の中で私が中国語を話す時間というものを確保してもらう必要があります。つまりは講師と私の雑談タイムが欲しいということです。次期講師にはこれが可能な方をという要求を出しておきました。

  まず男性講師の全てが候補から外れます。男同士と言うのはテーマの無い雑談は友人同士でない限り成立し難いのです。会社側もそこは心得ていて、新顔の講師を何人かよこしてくれたのですが、バイトでない専任講師の女性の皆さん、これがまた超がつくほど真面目なのです。絵を見て中国語で説明させるとか、読み上げたストーリーに沿って質問した答えさせるとか、外国語教授法のサンプルのようなやり方で責めて来るので、全員失格。そもそもそんな教科書通りの教授法を英語教師に向かってやってもらっても困るのです。それがいかにつまらない授業になるかは、本業である私が一番よく知っているからです。

  最後に登場したのが、社交性の塊のようなW先生。中国人でW先生と言えば王先生と相場は決まっていますが、とえり会えずW先生。H先生と比べたら知識の深さ、雑学の広さではやはり負けています。日本語も私が普通にしゃべっていても、たまに?なことがあります。しかし、彼女には他の先生方にはない強みがありました。「しゃべるためにしゃべる」という行為を苦も無くこなせる人なのです。

  毎回のLessonではまず最初にきちんと雑談を消化してくれます。途中でも何か思いつけがばを振ってくれます。それを無理なく楽しくこなせるというのは、H先生が持つ天性の強みです。彼女の方も100分間丸々テキストにかかりきりよりも気楽だという感じで、無理して話を持たせているという感じが全くありません。

  彼女はあくまで自然体。発音を直す時もH先生と比べるとぶっきら棒ですが、間違えた時には無造作に正しい発音を入れてくれるだけのやり方が、私には合っているようです。初心者ではないめ、あまり丁寧にやって頂く必要はないので、ズバッと一言だけ訂正するやり方がなかなか好ましく感じられるのです。

  私は東亜学院の最上級クラスの中で一番読解力がある上きちんと予習をしていくので、Lessonの半分が雑談に流れても、普通の人がこなすのと同じ量だけ進めていいるはずです。あまり真面目な講師の方ですと大変やりにくくストレスのたまる時間になってしまいそうですが、W先生と私の組み合わせはそんなこともなく、順調に船出をし、6回目を終わりました。雑談のレベルを上げるために語彙を増やすことに総力を挙げるのは結構大変ですが、今までとは違う目標とやりがいが生まれましたので、頑張れると思います。

  そう言えばこの個人レッスンを始めてから8か月が過ぎましたが、昨年までの様に頻繁に寝込むことがなくなりました。病は気からとは、良く言ったものですね。