高画質画像だとこのブログでは読み込めないので、画質をわざと落としてあります。都市の風景は、ホテルの窓から撮影したものですが、夜間につき絞り開放で撮影したので、ピントが甘くなっています。ご了承ください。また、画像の右側の三分の一は隠れてしまいました。次回からは小さい画像を添えておきます。
一週間のご無沙汰でした。久しぶりに阪急交通社を利用し、中国南部、ミャンマーと国境を接する雲南省へ行って来ました。韓国と違って中国は面積が広いので、まだまだ回り切れないところが残っています。今回は初日と最終日は異動のみ、羽田⇔上海⇔昆明という乗り継ぎで、飛行時間は片道7時間20分ほどかかりました。
今回の総括から始めると、まずは最近の私の最大の課題である、トイレが近いという、大人になった印の症状が問題でした。しかしいざ行動開始してみると、私よりトイレが近い人が結構おり、大変心強い思いをしました。私は決して独りぼっちじゃない・・・・?
問題は中国のトイレ事情ですが、今回は少数民族が多く居住する、一昔前であれば僻地と呼ばれた地域へ行きましたので、昔ながらの純中国風トイレを久しぶりに味わうことが出来ました。トイレに駆け込んだ私たちに挟まれた形で、中国人男性がお尻をむき出しにして大きい用を足している姿があるという、微笑ましい?日中友好風景もありました。
ただ、韓国も同じですが、トイレット・ペーパーが水に溶けないタイプで、横に置いた容器に用済みの紙を入れなければならないのが、7日間では慣れませんでした。容器には蓋も無いので、先に用を足した人がいる時には、当然・・・・ということになります。加えて紙があまり丈夫ではないので、日本にいる時のつもりで力を加えてしまうと、使用中に破れてしまいます。その結果は、ご想像の通りです。
とにかく、トイレがあればとりあえず入っておく、これが大人のたしなみというもの。今回の参加者は、私以外は南米からヨーロッパまで広く周遊したことがあるという皆さんばかりでしたので、中国のいわゆるニーハオ・トイレなど、話題にすらなりませんでした。
次に、33人中13人が一人参加という組み合わせでしたので、いつもよりリラックスして、全く気まずいシーンも無く一週間を過ごすことができました。時には一人参加が私だけという時もあり、そんな時は食事時など居場所に困ることがあるのです。加えて皆さん旅の達人なので、ツアー時の行動について熟知しており、団体行動を乱したり、遅刻したりする人など皆無。すべてがスムーズに運び、今までで一番混乱のないツアーでした。
今回のツアーで特に感じたのは、中国にまだまだ残る、地域差と貧富の差でした。私たちは昆明をベースに一帯を回ったのですが、昆明は立派な大都会で、自動車やオートバイが所狭しと走り回り、高層ビルにネオンが瞬いていますが、少し離れたところでは、まだ牛が荷車を引いて、立派に実用とされています。牛でなければ、せいぜい、オート三輪です。
少数民族は、その昔中央の政権から逃げ、遠く山間里を作って、ひっそりと暮らしていたものです。中国では歴史上数え切れないといって良いほどの少数民族が、絶滅させられてきました。難を逃れて隠れ住んできた少数民族が、時代の流れのために隔絶した生活を放棄しなければならなかったことが果たして彼らのために良いことであったのかどうかは、微妙な問題です。
外の世界を知らず自給自足で暮らしている分には、貧富の差は問題になりません。しかし、愕然とするような貧富の差があることを知れば、少数民族の若者たちはいやおうなしに村を出ていく道を選択します。少数民族が部族の誇りと特性を捨てなければやっていけなくなっているとしたら、自給自足の貧しい生活をしていた時代より真の意味で豊かになったと言えるのかどうか、はなはだ疑問が湧いて来るのです。
ついでながら、中国滞在中はいつものように一日中机に向かっている過ごし方とは違い、風景ばかりを眺めていた関係上、視力が回復し、眼鏡が合わなくなってしまいました。9月に10日間アイスランドに行った時より更に目が良くなっています。目を眼鏡の度数に合わせるために、帰国後は勉学に励まなければなりません。
次回からは具体的な旅の報告を書いていきます。