愛知県一宮市の消防団員が消防車でうどん屋に乗り着け昼食を取ったということで非難を浴びているという話が今朝のテレビで取り上げられたいました。消防団員については世間から相当誤解があると思うので、無関係な第三者ではありますが、一言申し上げたいと思います。
まず、消防団員はボランティアであって、年に数万円は支給されるものの、対価は無きに等しいと言えるでしょう。また、一般のサラリーマンでは時間的にいざという時に役に立たないので、そのほとんどが自営業者、家族経営の商店の子弟です。
では日頃どんな活動をしているのかというと、もちろん夏場に消防車を使って放水訓練などもありますし、その大会もありますが、主たる活動は防災訓練です。炎天下、土嚢の袋に砂をシャベルで詰め込み、それを積み重ねて増水に対応する訓練などをします。土嚢は積み上げたままにはしておけませんから、訓練終了後は、再び土嚢を崩し、袋を丁寧に収納して、辺りを清掃して撤収します。これはほとんど拷問に等しい作業です。
台風襲来時には、夜を徹して見回りに当たることもあります。特に海抜が低く浸水の恐れがある地帯ではこの活動が大変重要になります。消防署員は非常事態に備えて待機しなければならず、署を空けるわけにはいきませんから、消防団員の無償奉仕活動となるのです。もちろん、危険個所を見つければ、訓練の成果を発揮して土嚢を積み上げることになります。
最近は大型スーパーが増え、それと共に中小商店は潰れて行く運命にあるので、消防団員の絶対数も不足し、かつ高齢化が進んでいます。私の通いつけの床屋の若旦那、といってもとっくに40歳を過ぎてしまいましたが、彼もまた消防団員で、熱心に活動してくれています。彼は船舶2級免許も所有しているので、時に船を出すことを依頼されたりもします。
消防団員の位置づけは、行政上では「準・公務員」なのだそうです。無償のボランティアであると同時に、年に数万円の報酬で、「公務員」としての義務も生じるという、なかなか厳しい立場なのです。テレビでは若い女性がインタビューに答えて、「ちゃんと給料をもらっているのに途中でさぼって消防車でうどん屋に入るなんて、怒りを感じます。」と語っていましたが、彼らはその日はそのタイミングで昼食を取らないと、一日食いっぱぐれてしまうスケジュールだったので、やむなく経路にあるうどん屋に入ったのだそうです。きちんとした店ではなく、ファースト・フードの一種でもあるうどんで昼食を済ませて次の場所へと向かったというのが実情なのでした。
この事件をきっかけに、消防団員に対する皆様の更なるご理解が得られれば幸いです。
まず、消防団員はボランティアであって、年に数万円は支給されるものの、対価は無きに等しいと言えるでしょう。また、一般のサラリーマンでは時間的にいざという時に役に立たないので、そのほとんどが自営業者、家族経営の商店の子弟です。
では日頃どんな活動をしているのかというと、もちろん夏場に消防車を使って放水訓練などもありますし、その大会もありますが、主たる活動は防災訓練です。炎天下、土嚢の袋に砂をシャベルで詰め込み、それを積み重ねて増水に対応する訓練などをします。土嚢は積み上げたままにはしておけませんから、訓練終了後は、再び土嚢を崩し、袋を丁寧に収納して、辺りを清掃して撤収します。これはほとんど拷問に等しい作業です。
台風襲来時には、夜を徹して見回りに当たることもあります。特に海抜が低く浸水の恐れがある地帯ではこの活動が大変重要になります。消防署員は非常事態に備えて待機しなければならず、署を空けるわけにはいきませんから、消防団員の無償奉仕活動となるのです。もちろん、危険個所を見つければ、訓練の成果を発揮して土嚢を積み上げることになります。
最近は大型スーパーが増え、それと共に中小商店は潰れて行く運命にあるので、消防団員の絶対数も不足し、かつ高齢化が進んでいます。私の通いつけの床屋の若旦那、といってもとっくに40歳を過ぎてしまいましたが、彼もまた消防団員で、熱心に活動してくれています。彼は船舶2級免許も所有しているので、時に船を出すことを依頼されたりもします。
消防団員の位置づけは、行政上では「準・公務員」なのだそうです。無償のボランティアであると同時に、年に数万円の報酬で、「公務員」としての義務も生じるという、なかなか厳しい立場なのです。テレビでは若い女性がインタビューに答えて、「ちゃんと給料をもらっているのに途中でさぼって消防車でうどん屋に入るなんて、怒りを感じます。」と語っていましたが、彼らはその日はそのタイミングで昼食を取らないと、一日食いっぱぐれてしまうスケジュールだったので、やむなく経路にあるうどん屋に入ったのだそうです。きちんとした店ではなく、ファースト・フードの一種でもあるうどんで昼食を済ませて次の場所へと向かったというのが実情なのでした。
この事件をきっかけに、消防団員に対する皆様の更なるご理解が得られれば幸いです。