「キング・コング」を見て来ました。スター・ウオーズを見た時にも、これは中国に迎合した映画だな、と感じましたが、「キング・コング」はもはや中国映画と言っても過言ではないような気がします。アメリカは大統領が変わって、中国に対してはっきりものを言うという傾向が顕著ですが、世界の映画の中心地であるハリウッドはと言えば、著名な俳優を始めとして、選挙の段階からはっきりと反発していました。中国は人口が日本の10倍もいるのですから、市場としては途方も無い可能性があります。ハリウッドの中国寄りは当然なのかもしれません。
「キング・コング」の冒頭画面に大きく表示されるのは、中国の映画製作会社の名前です。「君の名は。」のエンド・ロールでは、韓国人スタッフの名前が異様なほど大勢列挙されていましたが、「キング・コング」の場合、中国人の名前が「君の名は。」とは比べ物にならないくらい、大勢登場します。これはアルファベットで表示されているので、そのつもりで見ていないと分かりにくいのですが、明らかに中国人スタッフの名前がずらりと並んでいるのです。
また、その顔立ちから中国人と見られる、とてもきれいな若い女優が、最初から最後まで登場し続けます。「バイオ・ハザード」に出演したローラはセリフを一言二言言わせてもらうだけで、あっと言う間に殺されてしまいますが、この映画では、この女優は一向に死にません。他の登場人物たちが怪獣めいた生物に襲われて次々と食われていく中で、泥にまみれることさえなく、役柄的に何の意味もなく、最後まで生き延び、写り続けます。とてもきれいな人なので、恐らくはこの映画で顔を知らせ、売り込んでいこうという作戦なのだろうと見当がつきます。
更に撮影地は私の見立てでは、山水画の地・桂林の奥地。ロケは全編中国本土で行われたものと見ました。途中で登場する大勢の原住民たちは、ロケ地付近の少数民族をエキストラとして雇ったものでしょう。彼らの役割は、最初の登場場面でこそ槍を手に主人公たちを取り囲みますが、後はただみんなで棒立ちに立っているだけです。日本映画なら、恐らく彼らにキング・コングが彼らの守護神であることなどを語らせる手法をとるのではないかと思いますが、本当に彼らは何の動作もせずたっているだけ。一言のセリフもありません。はたして彼らに対して、それなりのギャラは支払われているのでしょうか。
実は、上映開始直後のシーンを見た途端、私は席を蹴って帰ろうかと思いました。冒頭のシーンが、中国得意の反日抗戦映画のシーンそのものだったからです。時は太平洋戦争の真っただ中で、アメリカ兵と日本兵が戦闘機を撃墜されて、落下傘で上空から降りて来るのですが、日本兵の方は、なぜか刀を腰にぶら下げているのです。かつ、それが日本刀ではなく、鍔のない朝鮮刀であることに、わずかな悪意を感じてしまいました。
後は・・・そうですねえ、キング・コングの生息する島が常に周囲を暴風雨に覆われているのに、島自体は快晴で風邪すら吹いていないという設定はあまりにも非科学的過ぎますし、何よりも孤島に超巨大生物が生息しているというのも、生物学の常識に反します。孤島に閉じ込められた生物は、その狭い環境に適応して、例外なく小型化していくのです。日米が戦闘を繰り広げた熱帯の島という設定のはずなのに、夜空には壮大なオーロラが出現するのもひどい話です。しかし、キング・コングが出現できるとしたらこんな設定でしかありえないでしょうから、こうした点は、お話ということで、あきらめることにしたいと思います。
最後に・・・。部下を次々と亡くしながら、撤退を選ばず最後までキング・コングを殺すことにこだわり続ける指揮官の黒人俳優の顔が、キング・コングの顔と瓜二つなのは、意図的な選定だったのでしょうか。私にはなんとなくそんな気がしてならないのです。指揮官が黒人でなければならないという必然性は、どこにもない訳ですから。
「キング・コング」の冒頭画面に大きく表示されるのは、中国の映画製作会社の名前です。「君の名は。」のエンド・ロールでは、韓国人スタッフの名前が異様なほど大勢列挙されていましたが、「キング・コング」の場合、中国人の名前が「君の名は。」とは比べ物にならないくらい、大勢登場します。これはアルファベットで表示されているので、そのつもりで見ていないと分かりにくいのですが、明らかに中国人スタッフの名前がずらりと並んでいるのです。
また、その顔立ちから中国人と見られる、とてもきれいな若い女優が、最初から最後まで登場し続けます。「バイオ・ハザード」に出演したローラはセリフを一言二言言わせてもらうだけで、あっと言う間に殺されてしまいますが、この映画では、この女優は一向に死にません。他の登場人物たちが怪獣めいた生物に襲われて次々と食われていく中で、泥にまみれることさえなく、役柄的に何の意味もなく、最後まで生き延び、写り続けます。とてもきれいな人なので、恐らくはこの映画で顔を知らせ、売り込んでいこうという作戦なのだろうと見当がつきます。
更に撮影地は私の見立てでは、山水画の地・桂林の奥地。ロケは全編中国本土で行われたものと見ました。途中で登場する大勢の原住民たちは、ロケ地付近の少数民族をエキストラとして雇ったものでしょう。彼らの役割は、最初の登場場面でこそ槍を手に主人公たちを取り囲みますが、後はただみんなで棒立ちに立っているだけです。日本映画なら、恐らく彼らにキング・コングが彼らの守護神であることなどを語らせる手法をとるのではないかと思いますが、本当に彼らは何の動作もせずたっているだけ。一言のセリフもありません。はたして彼らに対して、それなりのギャラは支払われているのでしょうか。
実は、上映開始直後のシーンを見た途端、私は席を蹴って帰ろうかと思いました。冒頭のシーンが、中国得意の反日抗戦映画のシーンそのものだったからです。時は太平洋戦争の真っただ中で、アメリカ兵と日本兵が戦闘機を撃墜されて、落下傘で上空から降りて来るのですが、日本兵の方は、なぜか刀を腰にぶら下げているのです。かつ、それが日本刀ではなく、鍔のない朝鮮刀であることに、わずかな悪意を感じてしまいました。
後は・・・そうですねえ、キング・コングの生息する島が常に周囲を暴風雨に覆われているのに、島自体は快晴で風邪すら吹いていないという設定はあまりにも非科学的過ぎますし、何よりも孤島に超巨大生物が生息しているというのも、生物学の常識に反します。孤島に閉じ込められた生物は、その狭い環境に適応して、例外なく小型化していくのです。日米が戦闘を繰り広げた熱帯の島という設定のはずなのに、夜空には壮大なオーロラが出現するのもひどい話です。しかし、キング・コングが出現できるとしたらこんな設定でしかありえないでしょうから、こうした点は、お話ということで、あきらめることにしたいと思います。
最後に・・・。部下を次々と亡くしながら、撤退を選ばず最後までキング・コングを殺すことにこだわり続ける指揮官の黒人俳優の顔が、キング・コングの顔と瓜二つなのは、意図的な選定だったのでしょうか。私にはなんとなくそんな気がしてならないのです。指揮官が黒人でなければならないという必然性は、どこにもない訳ですから。