梅様のその日暮らし日記

その日その日感じた事や世間で話題の事について自分なりの感想や考えを書いていきます。

梅様少女時代を見る③

2014-12-12 09:39:55 | 日記
  開始早々まず感じたのは、KARAの事務所と少女時代の事務所の考え方の違いでしょうか。会場の設備にかけている経費が一桁違うのです。今年のKARAの公演が、人気メンバー変更という博打に打って出た後初めてのものだったので、とりあえず経費を抑えてちゃちな舞台で済ませたのは半分納得がいくものの、同じ東京ドーム公演でも、KARAと少女時代ではあまりにも経費のかけ方に差がありすぎると感じました。

   少女時代の今回のドーム公演、主催者側のやる気のほどがひしひしと感じられる、手間のかかったものでした。開始早々、場内を駆け巡る強烈なレーザービームの本数が半端ではありません。太いビームが八方から無数に宙を飛び交います。それだけでも一気に観衆を別世界に引き込んでしまいます。途中も、舞台と客席との間で盛大に花火が打ち上げられるのはもちろん、幾度となく20本の火柱が上がり、ガスの塊が燃え上がりながら宙に浮かび、一斉にふっと消えます。この二つが何度も間に挟まれ、レーザービームが飛び交い、ド派手なことこの上ありません。KARAの舞台ではあり得ない演出です。細かいところでは、メンバーが場内を巡るためのカートも、KARAは2台に分乗するだけですが、少女時代は2人乗りが4台と4人乗りが2台用意され、これを使い分けています。

   要は、以前にも書いたように、KARAの場合、事務所であるDSPの経費削減、儲け主義という方針がちらほらと感じ取れてしまい、事務所が「損して元取れ」という大局観がないことがわかるのです。これに対して少女時代の事務所は、金と手間を掛けた演出を惜しみなく注ぎ込むことが、ひいては少女時代の「格」を上げることにつながり、結局はプラスとなって自分たちの元に帰って来るのだということを百も承知しているようです。恐らくはDSPの女社長の構想力不足、経営者としての器の小ささがこの差を生んでいるのだと思います。

   スタッフの人数も、恐らく比較にならないほど違うのではないでしょうか。少女時代が舞台上にいない時に暗転した舞台を見ると、黒ずくめのスタッフが雑巾でせっせと床を吹きあげていました。途中で確か2度ほど金色のテープが打ち上げられて大量に宙を舞ったシーンがあったのですが、直後にまた一斉にスタッフが動員され、床の上に散乱したテープを素早く拾い上げて片づけているのが見えました。

   公演の途中でも、少女時代のスタッフは頻繁に客席を巡回していますが、KARAの公演のスタッフは、それぞれのポジションから少しも動こうとはしませんでした。これは違法な撮影を防ぐ意味もあるのでしょうが、少女時代のスタッフの方が精力的に場内巡回をしていることは間違いありません。一言でいうなら、少女時代の公演は、裏方の努力がKARAの場合よりもはるかに頑張っていることが、観客席からも見えてしまうということなのです。