雑感日記

思ったこと、感じたことを、想い出を交えて書きたいと思います。

続、そうめんの賞味期限

2008-06-11 10:08:58 | ネット、Twitter & Facebook、Instagram
そうめんの賞味期限と言う、大西宏さんのブログからお借りして感想を述べた。
村ぶろのほうに転記したら、本文中にもちょっと触れた何でも詳しい『kjさん』からコメントを頂いた。

バイクなどにも詳しいのだが、食品は特に詳しい。
私のブログなどより面白いし、そのままにするのも惜しいのでご紹介する。



『 仰る通り、兵庫県の特産である揖保乃糸では、1年寝かせたヒネモノを「黒帯」と呼び、特級品として珍重されています。そうめんは生産過程で油を使いますので、長期間寝かせてるうちに油が馴染むんでしょうね。揖保乃糸の場合、昔はどうだったかわかりませんが、現在では、最初から専用の室で寝かせている様ですし、原料に専用の小麦を使用し、麺の細さも通常品とは異なります。

もちろん、廉価品として製造された商品でも、寝かせの効果はありそうですが、通気が全く無いビニール包装の状態で同等の美味しさが発現するかどうかは不明ですよ。油が酸化する系の科学変化はとても複雑なので、公的な機関として奨められない気持ちもわかるんです。まぁ、2~3年持つとされているなら、たぶん大丈夫だとは思いますが。

そうめんとJAS法に纏わる議論には、こういうものもあります。「そうめん」と「冷麦」や「うどん」の境界線の問題です。
JAS法の基準では、1.7ミリ以上が「うどん」、1.3ミリ以上1.7ミリ未満が「冷麦」、1.3ミリ未満が「そうめん」とされています。これは単純に太さによる分類です。
ところが、麺の世界は太さだけで分類出来るほど甘くはなく、製法の観点から見ると、切るか伸ばすか、油を使うか使わないかなど、太さ以外の要素が沢山あります。
油を使って手延べする製法で、明らかにそうめんの流れを汲むものであっても、1.3ミリ以上あれば冷麦だったりします。また、1.7ミリ未満なら、出汁の温かいか冷たいかは別として「冷麦」ですし、歴史的に古くからのうどんの産地であっても「うどん」とは表記出来ないのです。
つい最近になって、手延べ製法のものに限って、1.7ミリ以下、すなわち「そうめん」と「冷麦」はどちらを名乗ってもよいとされた様ですけど。

「食」は有史以前から続く底無しに深い「文化」ですので、JAS法などの「法律」では、規定し切れないのでしょうね。  』


kjさんと繋がったのは、食ではなくてカワサキのバイクです。
マイスターも服部カワサキもご存知のカワサキファンでもあります。


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川崎重工業 雑感

2008-06-11 04:24:43 | カワサキワールド
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川崎重工業の株を少しだけ持っている。
今年も株主総会の時期が来て議案と一緒に召集通知が送られてきた。

永く勤めた会社だが最近は業績好調のようである。
今期も売上高、営業利益、経常利益とも過去最高になったという。ご同慶の至りである。

送られてきた資料を見ながらいろんなことを思った。
長い年月の間には思わぬ変遷をするものである。

川重と言えば、船、新幹線、航空機、などを中心にした受注産業企業である。
かって、造船の利益で他の事業部は食わしてもらった時期が長く続いた。
二輪事業はその足を引っ張る最右翼で、唯一末端のユーザー相手の量産事業であることから、周囲の理解も得られず苦しい立場の時期が長かったのである。

今、様変わりである。
売上高も利益も、二輪車やジェットスキーの汎用機事業本部が25%以上を占め断トツのトップなのである。
ホンダ、スズキ、ヤマハに比べてずっと規模の小さいカワサキだが、こんなことになるのは量産事業の特長であると思う。


川崎重工業は昭和45年に川重と車両、航空機の3社が合併して今の川重となった。
それから40年近く経って役員の顔ぶれを見ても社長以下『当社入社』ばかりである。3社合併後45年以降の入社と言うことである。
会長の田崎さんが川崎航空機、副社長の松崎さんが川崎車両入社で当社入社以外はこの二人だけである。

そんなに閥のある会社ではなかったが、船、車両、航空機などとその出身を意識した時代は過ぎてしまったのである。


人の感覚とは面白いもので、自分の知らぬ人は『エラク思える』ものである。
かっての川重の役員は、自分と仕事で関係の薄かった方が多かったので、近寄り難い『遠くてエライ人』に思えたのだが、
大庭さん、亀井さんとよく知っている社長さんが続いて、更にかっての仲間の田崎さんが社長になってぐっと身近に思えるようになった。

今の役員の中には明石工場の出身が大勢いてホントに身近に感じられるものである。
そのうちにまた解らなくなってしまうだろうから、今が一番身近に感じられるのかも知れない。



川重の経営がよくなったのは二輪事業の汎用機事業部自体の売上高や利益が貢献したこともあるが、
世界の常識の中で育った、二輪関係の人たちのソフト、ノウハウが川崎重工業の受注体質の中に自然に沁みこんだのが大きいと思っている。
現社長の大橋さんもニューヨークの車両で育ち、二輪とも密接に関係のあった方である。

今の世の中の流れは、日本流から世界の常識への流れだと思っている。
世界の市場のほうが圧倒的に多かった二輪業界などは、世界の常識の中でずっと動いてきた。


今、川重は
『世界の人々の豊かな生活と地球環境の未来に貢献する"Gobal Kawasaki"』
と言うグループミッションを掲げている。

かって『エクセレントカンパニー』を2000年のビジョンとして大庭さんの時代に掲げたが、今数値的にもそれを実現して、今後はより次元の高い『ミッション』を掲げ『グッドカンパニー』を目指して欲しいと真に思っている。

『ミッション』などと言うことには、日本人はなかなか馴染めないのが現実だろう。
もっと具体的な数値目標をなどと言う声が直ぐ出てくるのである。


豊かになった日本は、数値的にはエクセレントカンパニーになった川重は、
より高次元の『ミッション』『ビジョン』を掲げ、掛け声だけでなく、心底それに向かって努力するようになって欲しいと願うものである。
株主の一人として、OBの一人として、大橋さんにそれを期待したい。

『それで、なんぼ儲かるのや』と言う声もまだ聞こえそうである。

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