goo blog サービス終了のお知らせ 

雑感日記

思ったこと、感じたことを、想い出を交えて書きたいと思います。

武雄市のブログ

2008-04-18 05:35:43 | 樋渡啓祐さんのこと
大阪府の橋下さんのファンにも最近なったが、
武雄市の樋渡啓祐さんには、ずっと以前から注目している。

武雄市のホームページには幾つものブログが掲載されている。
一番中心になっているには、勿論市長樋渡啓祐さんが毎日アップする『武雄市長物語』だが、そのほかにも幾つものブログがある。

他の市でも、ブログが掲載されているところもある。
然し、それが行政の正規の仕事として毎日アップされているとは思えない。
『余分の仕事、仕事ではなく趣味のレベル』
『やってもやらなくても何の評価に関係しない余分の仕事』のレベルである。
広報として、当然やるべき『与えられた仕事』という認識がないのである。




そんな中で、武雄市のブログたちは異色である。
こんなブログがある。


武雄よかとこブログ
昨年7月かいぼー先生など数人の市民が武雄市のいろんな風景を写真で紹介している。
樋渡さんも、はいぴーというハンドルネームでジョインしておられる。
町毎のカテゴリが出来るほどの充実ぶりである。
余談だが、この中のメンバーの一人である『オットマン』さんには、無理を言って『ひょこむ』にジョインして頂いている。
いつの日か、何かが出来ればと思っている。

武雄温泉楼門朝市
昨年9月19日にスタートを切った。
武雄温泉の楼門朝市は樋渡さんもずっと力を入れて育ててこられた。
この『楼門朝市』を取り上げたブログである。
この朝市は1週間に1回である。
ブログも1週間に1回かと思ったらそうではないのである。
9月19日にスタート以来、毎日アップされ続けて、たった3日ほどしか抜けていないのである。
スタートして1ヶ月続いたのでもビックリしたのに、6ヶ月経っても毎日である。

元気たけおっ子物語
これも力を入れておられる食育のテーマである。
これは昨年の5月からである。
地味なテーマではあるが、地味にずっと続いている。

がばいたけおのユニバーサルデザイン
これはブログと言うべきか、ブログもその一部ですが、ユニバーサルデザインについての広報である。広報の見本のような広報だと思っている。

TAIZO+TAKEO
昨年4月、営業部戦略課のスタートと一緒にスタートした。
これも秋の実施のTAIZO+TAKEO展にあわせて、非常に力を入れられた。
12月末まで途切れることなく続いた。

武雄のわっかもん
ある意味、私が一番注目してきたブログである。
2006年にスタートしている。
ブログがメインでなくて『わっかもんプロジェクト』の活動の報告記録のブログだから仕方がないのかも知れぬが、山あり谷ありのブログである。
市民参画や役所の若手たちが幾つものプロジェクトを立ち上げている。
樋渡さんがそれを育てようと言う気持があちこちに見られる。
気長に優しい樋渡さんの気持が見えて、それに注目しているのである。


武雄市長物語
これは樋渡さんの、ブログでこれらブログたちの中心になっている。
これらがみんな繋がりあって、武雄独特の市民参画などが実現し続いている。

ある意味、SNS的なブログたちである。
市長就任2年、2年の歳月に、いっぱいの実績である。
市長も職員も市民もみんな頑張っている。

何でもないようで、大事なこと

2008-03-27 07:37:23 | 樋渡啓祐さんのこと
何でもないようで大事なこと。
出来るようで、出来ないこと。

武雄市長物語、今日のテーマは『椅子』

『以前は、パソコンに向かうのにちゃぶ台で胡坐をかいてパソコンとにらめっこしていたが、奨められて椅子に変えた。
すっかり椅子マニアになってしまいました。』
とあるのだが、

前段にあるさりげないコメントは、基本である。
武雄の快進撃の原動力だと思う。

そんなに難しいことではない。
誰でもやろうと思えば出来ることである。
然し、それがなかなか出来ないのである。


ブログには、こんな風に綴られている。

例によって短いので、全文をご紹介すると

『一日にメールは少なくとも100通。返信に1週間くらいかかるときもありますが、ほとんど返信をしています。そして、ブログも毎日20~30はチェックしています。

ただ、職場では、市長室には打合せ以外こもらず、どこかのフロアーにいるので、自分のパソコンにはほとんど触れません。

で、90%以上は、このブログもそうですが、自宅のパソコンで一日平均2時間にらめっこ。』

とあって後段の椅子に繋がるのである。


1.メールには自ら返答する。至極当然のことだが、やっている人は殆どいない。
能力の差ではない。スタンスの差だと思う。

2.「職場ではどこかのフロアー」ホントの情報は出先にいっぱい落ちている。
市長室などでの報告は報告であって、なかなか本音の話は聞けないものである。
緊張のない会話の中にふと真実が落ちている。
落ちていても見逃す人もいる。

樋渡さんは自然に、『情報収集の極意』を身につけておられる。


これは職場だけの問題ではない。
全てがそんな対応姿勢なのである。
樋渡さんの本の中には、そんな『スタンスの事例』がいっぱいである。

私には『椅子の話』よりは、前段の『さりげない導入部分』のほうが面白かった。


私も胡坐をかいて、パソコンと相対している。椅子もいいなと時々思ったりしている。
私の場合は、仕事ではないので、どちらが『落ち着くかな』と思っている。



武雄市からのヒント

2008-03-25 13:11:09 | 樋渡啓祐さんのこと
三木市議のもて木みち子さんが、
『武雄市からのヒント』というブログをアップされている。


三木市と武雄市は人事交流をされていて、現実に1人づつ交流が実施されている。
お互いのいいところをそれぞれが学ぼうということだろうと推察される。

然し、もて木さんが言われるように、公式に三木市のホームページなどで武雄市が語られることは少ない。

この人事交流が何のためにどんなコンセプトで行なわれているのか、発表されていない。
どちらからの提案か?多分三木側からではなかろうかと思っている。単なる推測だが。


私は樋渡ファンである。高槻時代からそうだった。
三木の中にも、樋渡ファンは何人かは居られるる。
樋渡さんは、市のホームページに登場しなくても、市民のブログには頻繁に登場するのである。
『オンブズマン三木』にも
『R175さんのブログ』にも よく登場するし今回はもて木さんのブログにも登場した。

『とだけ書いていたら、コメントでさるとるさんから私を忘れていませんかとクレームが入った。忘れてなどいなかったのだが、何となくホントに何となく迷った上で書かなかったのである。
樋渡さんのサイン入りの本を一番最初に読んだのも、それをブログで紹介したのも彼であることは間違いない。
でも、何となく書き難かったのである』



別に面識がなくても、発想や行動が解りやすいのである。
そして支持されている。
残念なことだが、武雄市は支持するのだが、三木市に批判的になることが多いのは三木市民として不幸であると思っている。

毎日継続しているブログがその解説の役割を果たしている。
難しい筈の、議会での武雄の総合計画がブログの延長と思えば非常に解り易いのである。

今回の本は、その解説書みたいなもので、樋渡さんの発想の根幹みたいなものがいっぱい見られて楽しかった。


人事交流の基本がお互いのいいところを真似ようと言うことなら、三木はもっと積極的に武雄を見習うべきであると思う。
折角、武雄を見習ってはじめられた、三木市のホームページのブログたちも、今はその機能を殆ど果たしていない。

武雄の幾つものブログと対照的である。

もて木さん、是非一度議会で『武雄市の人事交流について』質問して見て下さい。
1.基本的なコンセプトは
2.どちらの提案ですか
3.1年経って、どんなメリットがありましたか
4.武雄から学ぶものがあるとすれば何ですか
などなど

私や市民が本当に知りたいのは、ホンネのトークです。



トップの方針説明

2008-03-06 04:43:35 | 樋渡啓祐さんのこと
市長の方針説明を議会で行なう時期のようである。
民間企業でも年度替りにはトップが方針説明をするのが慣わしである。

トップのこのような話はふた通りあると思う。
企画戦略部門などが纏めたものを読むことで説明に代える場合と、
トップ自らが自分の思いを自分の言葉で、極端に言えば原稿なしで語る。

当然、後者のほうが迫力もあり面白いと思っている。
私自身、トップのために纏めた立場にあった経験もあるし、
高橋鉄郎さんのように、いつでも何もなしに喋って頂ける上司にも仕えた。
私自身も、そのように努めたし原稿など読んだこともない。


樋渡さんの方針説明が武雄市のホームページに載っている。

前回にもそう感じたが、毎日見ているブログを少しだけかしこまった言葉で述べておられる。写真つきのユニークなものである。

少なくとも、三木市民の私とも
『情報が共有されている』ので違和感はないし、そこから発展する今後の施策も十分理解できる。

実績としての、武雄市の知名度向上、楼門朝市、レモングラスを、
更に進めてレモングラス課、楼門朝市課、九州物語課を新設し、
広域連携を含め武雄の潜在能力の引き上げを図ると言われている。

この辺の独自性、現在地方各市が置かれている現状を打破する方向性、それを実現する
『トータルの仕組みの確かさ』を感じるし、心底共感しているのである。

システムや仕組みというものを錯覚している企業体や自治体が多い中で、際立った成果を挙げている。
システムや仕組みとは、
『それを実行してゆこことにより「意図した目的が」が自然に無理なく実現してゆくもの』を言うのである。


方針や考え方を上手に説明することは出来る。
然し意図した目的が実現している例は意外に少ないのである。

だから東国原さんのように実現すれば注目される。
橋下さんは、注目されていることを利用しようとする計算されたしたたかさがある。
樋渡さんは、地方のなんでもない普通の町を全国的な注目度のあるレベルまで引き上げた。

いずれのトップの行き方も特徴があって面白い。
だから人々は関心をもち注目する、また話も面白いのである。
是非、トップの話はこうあって欲しいし、こうあるべきである。
日本でのトップの話は、形にはまり過ぎている。

本来、リーダーになるべきでない賢い人たちが、トップになっていることが多すぎるのでなかろうか?


もう一つ、武雄の二人の副市長さん表面には出てこないが能吏なのだろう。
樋渡さんが自由に動けるのも、こんな裏方のような立派な方が支えているからだと思う。
2年延長して今後も武雄を支えると言う。


本来、リーダーと能吏とは違うと思っているが、現実は助役上がりの市長さんなどが多かった。
昨今、ようやくリー-ダーらしい人に出会えるようになった。

樋渡さん三木に

2008-03-01 04:50:27 | 樋渡啓祐さんのこと
樋渡さんが三木に来られるという話はずっと以前に聞いていた。
28日ですよとも教えて貰った。

直ぐ近くになって武雄の市長スケジュールには明確に兵庫県三木市と書かれているのに、三木側に何の表示もなくて不自然に思っていた、今回は市長の時間が取れなくて、三木市の職員の方に話をされたようである。



このことは事前に情報で得ていたが、メールで教えて頂いたりした。

さるとるさんも早速ブログにアップされた。
彼のブログを読んでいて、そうだ樋渡さんはさるとるさんと殆ど同年齢である。
まだ、本当に若いんだと改めて思った。

私は意外に年齢は気にするほうである。
運動部にいた関係で先輩には全く違った態度で対応する。
肩書きなどには一切関係なく礼を尽くすべきだと思っている。
逆に後輩に対しては、「気安く」お付き合いをすることを一番のモットーにしている。
どんな肩書きに人であろうが、関係なくそのように振舞っている。

最近は私が年寄りになってしまって、お会いする方たちは殆どが後輩であるので、気安い会話が殆どである。
ただ、年下でも、若くても、尊敬に値する人は沢山いる。
矛盾するのかしないのか、気安くお付き合いはするが、尊敬している人は沢山いるのである。勿論、樋渡さんもそのうちのお一人である。


さるとるさんのブログも、ブログdeみっきぃも
当然とは思うが好印象で樋渡さんを捉えて頂いて、「元祖樋渡ファン」を自認する私としては大満足であった。

総務課との記念撮影は突如樋渡ファンに変身したさるとるさんらしき人も菰田さんも小田さんも写っていた。ロ-バーさんもいるのかな。
明日の朝、多分ウオーキングでさるとるさんとは会うと思うが、彼がどのように感想を述べるか楽しみである。

是非、三木の人たちが樋渡さんの話を聞いて、それに共感しその方向で動いてくれたらと願っている。



とこのブログをアップしたら、
早速R175さんとさるとるさんが続いてコメントをくれた。お二人とも樋渡さんと同世代である。
R175さんが、言われるように文章ににじみ出る雰囲気や、写真に写る表情にウソはない、真実の人の感情が出るのである。

そんな雰囲気を醸し出すような市政、説明の要らないみんなが感じるような市政や経営であるべきだと思っている。

私は樋渡さんをそんなに詳しく知っている訳ではない、感じてそれに共感して応援しているのである。まあ言えば「ファン」なのである。


新JR武雄温泉駅

2008-02-19 05:09:20 | 樋渡啓祐さんのこと
今日の武雄市長物語、「新JR武雄温泉駅」と題するブログがアップされている。

この記事、樋渡さんさらっと「煉瓦調のこの駅を」としか触れていないが、
樋渡さんのこの駅に懸けた想いのようなものが、自然に伝わるようなものに仕上がっている。


リンクされている西日本新聞の記事のなかにも、武雄楼門の設計者で唐津市出身の建築家辰野金吾氏が手がけた東京駅に倣い赤れんが風のという表現もあった。

確か、そうなんだが、何か違っている。
どこで読んだのか聞いたのか、「そんなかっこいい話ではなかったはずだ」とあちこち探してみたが。
最近は、直ぐ忘れてしまうのである。過去の樋渡さんのブログなど見たが出ていない。

はっと、思い出した。あの本の中だ。
「力強い」地方づくりのための、あえて「力弱い」戦略論のなかの112ページに載っていた話である。


「思いつきでも職員はフォローしてくれる」という見出しで語られている。

市長着任早々、職員が武雄温泉駅の新駅のイメージ図面を持ってきた。
白いどこにでもある蒲鉾のような駅だった。
「変えられないか」「無理だ、もう決まっている」「どうしても変えたい」こんなやり取りがあって、「分かった、でもイメージは市長が考えてほしい」

これがスタートである。
それから、いろいろ調査した。
武雄から30分ほどのJR牛津駅のれんが調がいいと思ったがモノマネと言われそうだ。
その日の東京出張で、その日の新聞に2011年を目途に東京駅が辰野金吾博士の
設計当時の意匠に蘇るという記事が載っていた。天の援けみたいなものである。

直ぐ担当に電話した。「市長、思いつきにしては最高だ」


こんなことから、赤レンガを基調にした武雄温泉駅は出来上がっているのである。

こんな樋渡さんの発想が好きなのである。
然し、世の中にこんな発想で物事を進める人は少ない。
世の中にはこんなツキが、あちこちに不思議なほどいっぱい転がっているのだが、スタートしない人には拾えないのである。


樋渡さんの本には、こんな面白い話満載なのだが、
読んだから必ずそのように出来るとは限らない。多分出来ない人のほうが多いだろう。

こんな風に出来るためには、「奇人、変人」に自らを変身する必要がある。
これが出来るかな? と思うのである。

この話はここで終わってはいない。
この担当者は、JR、佐賀県、国土交通省、地元の協議会など走り回ったとあとで知った。かなり怒られたそうである。

「武雄市役所のすごさは市長の忘れっぽさとそれを補って余りある職員の頑張りだ。」と結ばれている。
「思いつきでも職員はフォローしてくれる」、上が動くと下も自然に動くものである。


新武雄温泉駅、開業おめでとうございました。

「力強い」ーー「力弱い」戦略論

2008-02-08 05:27:32 | 樋渡啓祐さんのこと
「力強い」地方づくりのためのあえて「力弱い」戦略論、という長い名前の本を、
佐賀県武雄市長の樋渡さんがこの度世に出された。

まだ全部を読んではいないが、実際にこの2年間おやりになった事柄は、概略承知しているので、その経緯や裏話と言うか、何故そうなのかと言うような部分が見えて面白い。
面白いというか、共感する部分の連続である。


少々、偏見に近いと思われるかも知れぬが、
私は広報が解らぬ人は、管理や作業は出来ても、ホントの仕事は出来ないと思っている。
広報が解らなくても、関心のある人はそばに専門家を侍らせて、その通りに動く、そんなスタイルが取れればそれでいい。
小泉さんはそうだった。
解らぬのに解ったようにいろいろやると、手に負えない結果になる。
それなら、やらぬほうがいい。

樋渡さんは、広報が好きである。解っているし、権限も持っている。
一番物事が実現する、実現し易い環境にある。
だから武雄は、物事が上手く実現してきたし、今後も上手く行くだろうと思っている。


本には、このように書いておられる。

「僕は広報責任者だと、勝手に自認しているのでいいいのだけど、若しトップがそういうことが苦手、嫌いだったら、思い切り広報担当者に任せればいいと思う。
ただ、広報は仕事が出来る出来ないの範疇を超えたところにあるので、その人選は確りとやらないといけないのだが、広報課長が順送りというのはもってのほかだと思う。
この手の担当は、ラインから外れそうな、あるいは外れた奇人、変人がいい。」

120%賛成である。
樋渡さんも、東大出でアタマはいいのだろうが、間違いなく奇人、変人の部類である。
少なくとも普通の人ではない、普通の人ではああは行かないのである。


武雄に沢山の見学者が訪れているが、
こんな広報のベースやトータルコンセプト、みたいなものを無視して形だけ真似ても、おかしくなっても決して上手くは行かないと思っている。



もうひとつ、凄いと思うことは、どんどん継続して途切れないことである。
これが相乗効果を産んで、パブリシテイとして機能している。
多分意識的に、戦略的に仕掛けられているのだと思うが。

最後のページに年表が載っているが、平成18年4月市長に当選以来、19年12月まで何か新しい話題がなかった月は、たった2ヶ月だけで毎月ビックリするような話題の連続なのである。

こんな行政をやっているのは武雄だけである。
民間の会社にもあまり例を見ない。



ひょっとして、今度の大阪府知事になった橋下さんは、やるのではと大いに期待しているのだが。

ゆずりますゆずってくださいコーナー

2008-01-13 05:30:32 | 樋渡啓祐さんのこと
武雄市長物語にこんなニュースが
「ゆずります、ゆずってください」コーナーの開設。  ぜひ、ご注目下さい。
とある。

そんなに飛び抜けて面白いことでもない。
普通一般の広報なら、見逃してしまうかも解らない。

なのに、関心を持って、ちゃんと調べて、ブログにまでアップしてしまうのである。

何故? なぜそんなことになるのか?
多分、市長が、樋渡さんが直接、ブログで触れているからである。
そして「ぜひ、ご注目下さい。」と言われると、魔法に掛かったように注目してしまうのである。




ホントにちゃんと調べてみた。

ゆずります情報には、生きた犬とソファーと車椅子が出ていた。
犬にはビックリした。
これらは全て値付けはされていない、全て無料なのである。


そのあとに不用品情報交換希望申込書が載っていた。

ここになると、流石に市役所が顔を出す。
あて先は担当部課ではなくて武雄市長様である。

書類は様式第2号(第7条関係)と仰々しい。
この文書を見ると、折角のほほえましいと思えるアイデアも、思わず真顔で読んでしまう。


樋渡さんが、ブログで呼び掛けることでそんなことは霧散する。
ただ、最後に、
「これは近々、メール対応もしなくてはいけませんね。」
とさりげなく、結ぶところが如何にも樋渡さんらしい。

この一言で、申込書の固さも許せるように思えるのである。
この辺は樋渡さん一流の特技である。私の好きな樋渡さんがそこに居る。

武雄市総合計画カレンダー届きました

2007-12-19 04:18:24 | 樋渡啓祐さんのこと
武雄市の総合カレンダーのことは、先日ブログで触れた。

このカレンダーの配布について、市のホームページにご希望の方には販売(有料)いたしますとあったので、早速申し込んでみた。

企画の担当の方が電話に出られて、購入の方法を説明頂いた。
はっきりと覚えていないが、覚えられない程難しかった。
「封筒にあなたの住所を書いて、郵便局でーーー為替の手続きで200円をーー」確かそんな内容でそれを封筒に入れて送って欲しい、というようなことだった。

確かに、見ず知らずの人に役所が送るには、それが普通の手続きだろうが、色々話しているうちに、
何とか先に送って頂いてその代金を銀行振り込みでということでOKして頂いた。

昨日、カレンダーが届いた。
「代金として200円*2枚の切手を下記まで送付してください」とあった。
非常に簡単でよく解る。
今の世の中は、先金よりは物品受領後、代金送付が普通である。
早速、お礼状と一緒にお送りするよう準備中である。



カレンダーも欲しかったのだが、半分以上は役所の対応を見たかったのである。
カレンダーを送って頂いたから言う訳ではないが、非常にスムースないい対応だったと思っている。
どんな風に思って、対応しているかは言葉からも言葉のトーンからも充分感じられるものである。

役所の対応は悪いもの、あいそのないものと思われているが、私は最近はそんなことはないと思っている。

先日も、「ブランヌンクスツレ」という難しいことを、三鷹の市役所に聞いたのだが、この対応も適切で非常に丁寧だった。

三木の市役所の窓口の対応も、非常にいいといつも思っている。
たまに苦情などが来て、ぼろくそに言われるので、上の人たちは窓口対応のことをいろいろ言われるのだと思うが、
私自身のこの1年ほどの役所に対する感想は、窓口は昔に比べて全く変わってよくなった。
変わっていないのは、議会や管理職以上の仕事に対するスタンスや、やり方や発想の仕方であって、この辺りを変えないと、窓口サービスは変わっても本当の市政は変わらないのではと思っている。



武雄などは、上が極端に変わったので、市民までみんな変わってしまった。
そんな結果が、市民も参画して共同して来年のカレンダーが出来上がって、さらに武雄の将来をさらに見つめている。

武雄のカレンダーの表紙には「がばいよか武雄」と武雄の標準語で「がばい」が使われている。

総合計画カレンダーに

2007-12-15 05:32:04 | 樋渡啓祐さんのこと
「総合計画カレンダーに」と題した武雄市長物語のブログがアップされた。

全国で初めて総合計画をイラストにし、さらにカレンダーにして全世帯に無料で配りました。とさらっと書いてある。

今年のはじめ頃だったか、まだ武雄がそんなに世の注目を浴びていなかった頃に、
総合計画について、少々うろ覚えだが荒っぽく言うと

余り、読みもしない総合計画だが規則で作らねばならぬ。
同じ作るなら、イラストにして、カレンダーにすればいい。
48枚?作ったら、4年分のカレンダーが出来る。
みんなが眺めて貰えるので、計画の理解にも繋がる。

こんなコンセプトだった。それくらいは覚えていたのだが、新聞の記事も大体その通りである。
1年ほど前に初めてこの話を聞いた時は、いいアイデアだとは思ったが、ホントに出来るかなと思った。
こんなことを市の職員が思いつくわけはないので、具体的な展開をするときに行き詰るのではと思っていたりした。

それが、現実にカレンダーになり、武雄の世帯には無料、希望者には100円とか200円で販売するという。
是非買いたいと思っている。



同じブログの中に
まちなか「がばい」にもあり にリンクされていたので、見てみるとまちなか「がばい」は7月にスタートしている。
そのブログもその日から始まっている。
それから今日まで殆ど毎日アップされている。 

簡単なことのようだが、意外に難しい「これは仕事である」というきちんとした認識がないと続かない。

武雄市のブログは、樋渡さんの「武雄市長物語」以下全て「ちゃんとした仕事」として認識されている。
「しても、しなくてもいい余分の仕事」とは思っていないのである。


先のカレンダー話もブログも、
単なる思い付きや真似事でない「武雄のホンモノ」をそこに見た気がする。

10年後の自治体サイトのあり方

2007-12-01 04:55:17 | 樋渡啓祐さんのこと
この記事は、昨日だったか私のメールにも送られてきて、
その内容が面白く、いつかブログにと思っていたら、
今日の「武雄市長物語」に樋渡さんご自身が取り上げられた

このインタビュー記事の中で樋渡さんがいろいろ話しておられる部分で、
特に私が興味を覚えたところ、2点をご紹介したい。



1.市長選の公約の一つに市のサイトの充実を掲げた理由は?

10年後を見据えているからです。
10年後にはおそらく市の広報誌はなくなっていると思います。
今の紙媒体は、あまりにも片務的だと思っています。
情報を出したら市民からフィードバックが返って来るような形が採れる媒体は、Webサイトしかありません。


2.「市長ブログ」から職員に間接的メッセージ
市長自身はブログで日々情報を発信しています。市役所の職員も読者として想定していると書いていました。

僕は「メールで業務命令をする」というスタイルが好きじゃないんです。
僕の仕事の進め方はオールドスタイルなんです。
けれど、「(職員に)こうやってほしいな」というのはあるわけです。例えばブログで本を褒めたら、その本を読んでほしい、ということなんです。
例えば、夜中にいきなり市長からメールが来たら、ドキッとしますよね。
でも、ブログは見たい時に見ることができます。機嫌が悪い時に僕のブログなんか見なくていいんです。
「市長は何をどう考えてるのかな」と前向きな気持ちになった時に見てくれればいいと思っています。



インタビュー記事は面白いので、全部お読みになればいいのだが、
私が興味を覚えた2点は

一つは、
現在やられている「市民への広報」そのものの問題点である。市民へのスタンスである。
10年という長期のトレンドの中で、世の中の進む方向、一般大衆のものの考え方、態度、これらを考えた場合、
ずっと昔からの上意下達の方向である「伝達の手法」はますます機能しなくなると思う。
今でも余り機能していない、広報誌などは役に立たなくなる。
それを解決する「双方向の情報発信」に注目している点である。

逆にに言えば、それに気付いていない自治体への警鐘とも取れる。


もう一つは
ともに仕事を分担する職員への配慮である。
世のトップは、仕事を分担して成し遂げていくというスタンスが殆どないのではと、ずっと思ってきた。
指示命令をして出来るのは 「作業」 であって、
「仕事」 は指示命令だけでは出来ないことが解っていないトップが多すぎると思っている。
「仕事」 を分担してくれる仲間という配慮があって、はじめて 「大きい仕事」 は出来るのである。


このインタビューの中には、
「広報戦略」 と 「末端を動かす配慮」 という、ともにマーケッテングの中枢の考え方が出ていて、
私が好きな樋渡さんの、いいところ丸出しのインタビューであった。





がばい、がばい「がばいすごか武雄」

2007-11-28 05:04:05 | 樋渡啓祐さんのこと
「がばい」とは「とても」という意味だそうである。
今、「がばいばあちゃん」などから「すごい」と言うような意味で使われているのでは、と思っているのだが。

2007年の流行語大賞の60語の候補の中にその「がばい」が選ばれたそうである。
武雄のかいぼー先生のブログで知った。

「がばいことだ」と言うのはホントは間違いで「がばいすごか」というような使い方が正しいそうである。

昨年の今頃の「がばいばあちゃん」のロケからスタートした「がばいブーム」はテレビ番組の成功と武雄市での一連のフォローから段々と全国区になり、夏の甲子園での「がばい旋風」に繋がって、今回の流行語大賞候補になったのだと思う。

私なら、間違いなく大賞に推すのだが、果たしてどうだろうか。
若し大賞など獲ったとしたら「がばいがばいこと」である。


この1年間、ずっと武雄を見てきたが、最近の動きを見ても止まるところを知らない。
普通、物事はドカーンと打ち上げても尻切れトンボになることが多いのである。
むしろそれが普通である。

武雄にはそれがない。どんどんと発展し輪は間違いなく大きく広がっていく。
佐賀北の優勝などは確かに予想外の出来事であろうが、それが若しなくても「がばい」は候補に挙がっていたかも知れない。

若し、武雄市の活動がなかったら、佐賀北が優勝した時に「がばい旋風」などと言ったかどうか。


武雄の前進はまだまだ続いている。
TAIZO+TAKEO展も大成功だったし、樋渡さんご自身は関西大の客員教授とか本を出版されるとか、話題が絶えない。

最近は、樋渡さんだけではなしに、周辺も元気だし、周囲が動かぬと独りでは出来ないいろんな市の施策も動き出した。

武雄市のHPの充実にそれが見られる。見映えだけではなしに中味が充実することは、仕事をしてきた成果である。
私個人としては総合計画は興味がある。
ユニバーサルデザインは今後どんなに進むのか楽しみである。


樋渡さんに出会って1年経った。
1年経って武雄は変わった。私でも自慢したくなるのだから、武雄の人たちはさぞ胸を張りたくなるだろう。

「がばいすごか」ことである。

三木市長、武雄訪問で思うこと

2007-10-27 04:42:06 | 樋渡啓祐さんのこと
三木市長の藪本さんが武雄市を訪問されたようである。
樋渡さんの武雄市長物語には、
大きく4人の写真が載って、本音トークが出来ましたとある。




私が、地方行政に関心を持つようになったきっかけは薮本さんである。
昨年4月のことだった。
そして、一番初めに気になったのは、三木市のホームページであった。
いろいろ、意見を申し上げた。

そのホームページの担当をしていたのがこの写真の右端に写っているN君であった。
そんなことで、N君とはいろいろ具体的に話などもしたし、お付き合いもあったので、一番気心は解っている。

その頃、全国の各市のホームページを調べていて出会ったのが、
全国自治体のホームページ広報コンクールで日本一となった高槻市の市長公室長であった樋渡さんである。
ただその時は、高槻市のホームページの「こちら部長室」の記事の上で出会っただけである。
そして、私がブログをはじめたきっかけは、当時の樋渡さんの「BLOG,BLOG,BLOG」という記事だった。

ブログを始めてすぐ、「市長公室長樋渡啓祐氏のこと」というテーマのブログをアップしたのだが、
突然「樋渡啓祐です」と直接ご本人からコメントが入って、樋渡さんがその時武雄市長になっておられたことも初めて知ったのである。

そんな経緯もあって、武雄と三木は繋がった。
そして、人事交流が行われて一番左のO君が10月から武雄の営業部戦略課に出向しているのである。



1年半前に、三木市に関心を持たなかったら、こんなことにはならなかったのだと思う。
私もブログなど始めなかったと思うし、今ブログを通じてお知り合いになった沢山の方たちとの出会いもなかったと思う。

ふとしたことから、いろんなことに発展する。面白いものである。
この写真は、この1年半、私に大きな影響を与えた人たちが、揃って写っている。


昨日、ひょっとすると、今後大きな影響を私に与えるかも知れない方とお会いした。
兵庫県を中心とする地域振興を目指すSNS「ひょこむ」を主宰する和崎宏氏である。

こんなSNSについて、藪本さんや樋渡さんはどんな感想なり、ご意見をお持ちなのだろうか?

今私の一番の関心事である。本音トークがしてみたいと思っている。







武雄市総合計画

2007-10-13 07:27:23 | 樋渡啓祐さんのこと
ホントに出ました「佐賀県武雄市の絵による総合計画」

1年掛けて作っても、なかなか読んで貰えない各市の総合計画であるが、どうも法律で作ることが義務付けられているようである。

読まれないのなら、読まなくてもいい総合計画を作ろうという発想が面白い。
絵にして、さらにカレンダーにしてという発想は非常に面白かったので、ずっと以前にブログに書かれていたのだがよく覚えていた。


たまたまというか、総合計画が発表される時期なのか、
先日三木市の総合計画が出たばかりなので、読んでみた。
その感想を別のブログに纏めたのは、つい先日のことである。
その時も、武雄市の絵に描く総合計画については触れている。


カレンダーは本当にいい。これは日本で初めてだという。
毎日人の目に触れる。
カレンダーを見て、武雄市の文字の総合計画も読んでみようと思う人も出てくるかもしれない。

文字による総合計画も、結構読みやすく纏められている。
産業の連携、人の連携、広域連携その方針通り着々と進んでいるのがいい。



日本で初めてというのは、総合計画のカレンダー化だけではない。
武雄市の市政の方向、特に市長の樋渡さんの発想と動きが日本で始めてのスタイルかも知れない。

これは、先日の東京への1日半の出張実績だが、訪問先が実にユニークである。

国土、農林、財務省とここまでは普通である。
共同テレビ,NHK、サガテレビ、これは樋渡さんらしい。
さらに、ベネッセと東京都写真美術館、これはユニークである。
そして、ポタジエと言うケーキ屋さん。

こんな出張スケジュールを組む市長さんは日本でも少ない? 多分居られないと思う。
なぜそんなところに? と思われる方はどうぞ。 

みんな、武雄市の市政に深く関係がある「武雄市長物語」に出てくるものばかりである。

樋渡さん、やりましたね。

2007-10-05 05:32:58 | 樋渡啓祐さんのこと
樋渡さん、やりましたね。

これは、かねてからの計画で、私は直入の長湯はどうですか、などと提案したりしたのだが、その時には既に杖立温泉は決まっていたようである。
このように、ヨコに繋いでそれぞれの良さを売り込みながら、ネットワークで相乗効果を目指す。

みんな自分の市の事ばかりに夢中になることが多い中で、武雄市の視線は常に外に向いている。



武雄市を見ていると、カワサキの単車を思い出す。

二輪業界は当初は国内市場だけだった。その流れは常に縮小であった。
40年以上も前からずっと、少子高齢化と同じ環境であったのである。
さらに、カワサキはホンダ、スズキ、ヤマハに比べて弱小で最後尾を走っていた。

各県ごとに拠点を維持することは難しく、広域化対策などの政策は40年以上も前に実行した話である。
4輪のような国の援助は何もない、そんな状況の中で海外市場へ、世界へと外に向かって出て行って何とかなったのである。

二輪業界には、三菱や、富士重やブリジストンなどの大企業もいたのだが、国内だけでは生き残れずに消えてしまったのである。




近隣との合併、広域自治体としての効率化は世の中の方向である。
間違っているとは思わないが、この方向ではいつかその町の名前は消える運命にある。

そんな環境の中で、その町を有名に、その町に誇りを持って、胸を張ってと言う限りは、
「その町を残す気概と明確な方策」がなければならない。

日本国中がそんな流れに中で、
武雄市と北山村は明確なコンセプトを持って、市民や村民が胸を張って生きられる、そんな方向を目指している。
武雄や北山村を残すための具体的な明確な方策を持っている。
そして、それに挑戦し続けている。

だから、応援したくなるのである。



営業部戦略課を組織し、武雄独特の商品を造ったり、タイや台湾など海外に目を向けて、そして今度は近隣県の温泉とのネットワークである。
このままでは、減り続けるであろう税収を、補う手立てを着々と仕上げつつある。
視点が外に向かっている。

そのベースになっているのが、情報発信主体の情報収集である。
世の中の流れにそった、常に新しい仕掛けが考えられている。

市の経営は本当に面白そうである。
10月1日付けで武雄市の営業部戦略課に三木市から派遣されたO君に電話で聞いてみた。
「武雄市の印象を一言で?」「一言ですか」ちょっと考えてから「早さですね」


いろんなことをどんどんやる。一つ一つは結構時間も掛かるはずである。
いろんなことを言われているが、情報発信するタイミングが極めて戦略的である。
情報発信されるときは、殆ど決まっている。
寝かせている時間があるはずだ。外に発信したときはもう大丈夫な時である。

この温泉話も由布院に始めて行かれた頃からあったのだろう。なのに、構想発表はつい最近である。
だから、早いと感じるし、失敗もないのである。

ホントに動きも早いのだと思う。
楽しそうで本当にいいですね。

決して「急ぎ過ぎ」などとは思いません。打つ手は確りと着実だと思っています。