No tengo dinero ni tiempo.

昔習ったスペイン語で今でも覚えている数少ない文章の1つ。

久しぶりに華祥さん

2021-08-01 23:00:00 | 美食【レストラン】
以前このブログに載せた2016年7月の後、それほど何度も通うことはできず、最後に行ったのはコロナ前だったが、その時にマスターの奥さんからマスターはガンで闘病中とお聞きしていた。

その後、行こうと思ったらお休みされていたり、コロナで外食を何となく自粛したりで行っていなかったのだが、この日は友人と話していて、久しぶりに華祥さんに行こうという話になった。

今はコロナで変則営業かもしれないし、予約しようとWeb検索し、お店のInstagramが出てきたので開いてみると、一枚目の写真がマスターの遺影が祀られた祭壇だった。何枚か後には、奥さんの手書きのメッセージが添えられていた。
これは、コロナで自粛とか言っていられない、奥さんに会いにいきたいと思った。

料理をほぼ食べおわり、友人と華祥さんの思い出を話していたら、奥さんが私たちのテーブルに来てくださった。まさかの展開に恐縮してしまったが「インスタ、見ました。」とこちらから切り出した。
奥さんは、マスターの闘病中の様子を話してくださった。ガン闘病で細くなっておられたところに転倒し鍋を持つ方の腕を骨折してしまって、、、ということだった。そして「思い出して時々寂しくなりますが、、、忘れんといてくださいね。」とおっしゃる。「忘れるわけないですよ。」しか言えなかった。奥さんの寂しい気持ちと、これから頑張ってやっていこうという気持ちが伝わってきて、言葉が出なかったのだった。

帰りがけ、会計を終えたところで、奥さんが思い出したように「以前、この時期、ピアノの発表会の後に来てくださってましたよね!。」とおっしゃってドキッとした。友人のピアノの発表会は毎年夏にあり、出番は最後の方だから、ラストオーダーギリギリに電話して、タクシーで駆けつけて、慌ててお料理をいただく、が毎年恒例になっていた。ここ数年友人の仕事が忙しくなり発表会は出なくなっていてその恒例行事はしていなかったのに、奥さんは覚えていてくださったのだ。友人が「今は発表会出れてないんですけど、再開するつもりなんで、その時にはまた・・・。」と伝え、店を出ようとした時、奥さんが「マスターに伝えておくね。」とおっしゃり、涙腺崩壊寸前だった次第である。

・この日食べたもの(写真なし):くらげの酢の物、麻婆豆腐、卵白チャーハン(私)、中華冷麺(友人)
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華祥さん

2016-07-20 07:35:12 | 美食【レストラン】
華祥さんは、珈琲店のマスターに教えてもらったことがきっかけで知った。2010年より前だった。今の店舗より狭いテナントビルの2階にあった頃よく通った。評判を呼びテナントビルの階段に行列ができ、広めの今の店舗に移った頃、スパイス料理がマイブームになり行く回数が減っていった。
先日、京都市のとあるタウン誌に掲載されているのを見て、思い立って1人で行った。いつも通り、こんにちは、と言ってドアを開けると、ご無沙汰しているにも拘らず、まずマスターの奥さんが、そしてすぐにマスターが気づいてくださった。運良くすぐ座れてしばらくした頃、寡黙なマスターが「久しぶりだね。2年ぶりくらい?。どこか行ってたの?。」と仰り、どきっとした。こんなまとまった話をしてこられたのは初めてだった。私はその質問に答えることができなかった代わりに、引っ越してきたので以前より近所になったことを話した。その後はずっと厨房を見ていた。その日は行列はなかったものの絶えず満席だったが、マスターの奥さんのオーダーさばきは相変わらず素晴らしい。奥さんがオーダーに応じて「次ランチ五つ、次は卵白です。」といった指示を出し、マスターはその順序の通りにずっと中華鍋を振り続けては味見をし、間違いなく出来上がっていくのだ。
お会計を終え店を出るとき、マスターの奥さんが「今度またゆっくり」と仰り、マスターも目を合わせて送り出してくださった。私は、自分の不義理に申し訳ない気持ちになっていた。そして、マスターのから言われた「2年ぶり」という言葉が気になり、過去の写真を探してみると、本当にほぼ2年ぶりだった。また近々、今度は友達と来たいと思った。

※卵白:卵白あんかけチャーハン。

その日いただいたもの


タウン誌の記事
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この一か月の外食

2015-05-06 23:39:34 | 美食【レストラン】
某日昼食 東三国のラサハラさん。ここのはカレーにココナッツミルクが入っていないせいか辛さがダイレクトに来るのですが、徹底的にまぜていただく。


某日夕食 あやめ池のプラーナさん。信頼の辛味にいつもほっこり。


某日夕食 本町、博労町のサワディシンチャオさん12周年記念ディナー。テーマは「バンコク隠れ家ホテル」の味を再現!。チャクラボンでシェフがかつて食べた料理の再現とのことでした。材料もゴージャスに、美味しさに感動しながらゆっくりと味わっていただきました。
メニュー(お店のページより抜粋)
1)Prawn wrap with pastry sheet
       กุ้งห่มสะไบ   海老の揚げ春巻き

2)Petal leave wrap with Thai herbs
        เมี่ยงคำ   ハーブ巻き

3)Beef satay with peanut sauce
        เนื้อสะเต๊ะ  牛肉の串焼きピーナツソース

4)Spicy mixed vegetable soup with prawn
       แกงเลียงกุ้งสด  野菜いっぱいトムヤムクン

5)Spicy grilled beef salad with thai aubergine
       ยำเนื้อมะเขือเปาะ  牛肉のサラダ

6)River prawn dry curry
        ฉู่ฉี่กุ้งแม่น้ำ   海老のレッドカレーソースかけ

7)Green curry with fish dumpling
      แกงเขียวหวานลูกชิ้นปลากราย 魚団子のグリーンカレー

8)Stir-fried snow pea & mushroom with oyster sauce
       ผัดถั่วลันเตาหวานกับเห็ด 
   スナップえんどうときのこのオイスターソース炒め 

9)Mango with sticky rice
        ข้าวเหนียวมะม่วง
    マンゴーと甘いココナツミルク風味のもち米


某日夕食 西淀川区大和田の大阪ハラールレストランにて、羊足会。毎度感動。
メニュー(主催者さんブログより抜粋)
サラダ
チキンチャルガ(フライドチキン的なもの)。
マトンレッグ(マトンラーン)。
マタルプラオ。
アンダーコフタ。
カシミール風アールーパラク(じゃがいもとほうれん草)
フィッシュカレー(バングラディッシュの魚「ルヒ」使用)
ロティ&ナーンなど。
デザートはハルワと名物カスタード


某日昼食 三宮からちょっと歩いてナーンインさん初訪問。見事に周辺全員外国人。外国映画の中にきたみたいだった。


ティータイムは芦屋のアマレーナさん。ほんのひと時、芦屋マダムを演じてみようとしましたが演じきれませんでした。リアルな芦屋マダムのおしゃべりを横で聞きつつ、こんな会話、あわせるのも無理やわ~と。


某日昼食 あやめ池のプラーナさんの後、学園前セゾンドアスターさん閉店(移転統合)と聞き、慌てて食べ納めの購入。


某日昼食 富雄のタゴールさんに超久しぶりに訪問。
その足でバーカウダさん初訪問。お腹いっぱいなのにケーキセット。こちらも移転とのこと。


某日夕食 友人と時間が合ったので堺筋本町のル・ヌー・パピヨンさんで豪遊!喉が渇いていたせいでビールのペースが速かった。


GW某日昼食 会社の元同僚と富雄のmingyunさん初訪問。野菜のおかずがたくさん載ったランチセットにケーキセットをいただきました。お母さんもしくはばあばと車でやってくる子供、という組み合わせが多数みられて、いいお店なんだなと実感。(写真なし)。

GW某日夕食 テニススクールの友人と、西登美ケ丘の天ぷら吉四六さん初訪問。こちらの食べるテンポにあわせて大将が1つ1つ揚げてくださる。揚げたてをいただきたいのでカメラは自粛。ライブ感のあるカウンター席できれいな揚げ油で丁寧に揚げてくださる様子に感激。春の味覚、山菜の天ぷらも多数いただき山菜って苦手な感があったのですが大変美味しくいただきました。(写真なし)

GW某日昼食 奈良 餅飯殿からちょっと折れたところに移転したタリカロさん初訪問。移転前にも何度かチャレンジしたものの「臨時休業」だったので入れただけでも最初の1歩。メインのマトンカレー、激辛は噂通り。ダルは優しいお味で混ぜていただきました。もちろん水は最初だけ(^^)。
そのファイヤーを冷やしたく、COTOモールのおちゃのこさんでかき氷。鎮火しました。


GW某日昼食 高校時代の友人と毎年恒例の再会。東心斎橋のトルコ料理 ナザールさん。ここは夜にも再訪したい。

その後心斎橋筋のダロワイヨさんでは濃厚なチョコレートケーキ。


GW某日昼食 元町のインダスレイさんで南インドセット。ドーサってどう撮影したらこの迫力が伝わるのか。お味は優しい。いつも感動がある。来て良かったと思ったことがもう1つ。ネパールへの募金箱があったこと。ここのマダムなら託せると思い、少額入れさせていただきました。


GW某日昼食 大和田の大阪ハラールレストラン。今日も知人にたくさん出会い、その方々からハーフセットの頼み方を教えていただきました。同行の友人が食べきれなかったプラオも同席者として残すにしのびなく引き取って、お腹いっぱいに。


その他、小さな外食も多数、その中にはビールを伴うものも今月は散見され、結果当然ですが体重が増えました。そして出費も恐ろしいことになっていると思われます(まだ未集計)。

体重についてはこれまでの経験より「体重を減らしたいと思った瞬間太る。」のであきらめて、このように美味しい料理と、支えていただいている友人に感謝し、今後も健康にちゃんとと生きなければと決意を新たにする次第です。
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『料亭 本 せきぐち』で純関西風すきやき

2015-02-02 20:46:53 | 美食【レストラン】
お正月も終わったある日、友人が「牛肉食べたい」と言い出しました。日頃は野菜中心、炭水化物無し、脂分極めて少なめ、動物性たんぱく質も良質なものを少し、という食生活の友人です。失敗できない牛肉…と考え、「この機会に、本 せきぐち へ行ってみない?。」と切り出すと、極めて乗り気だったので、思い立ったが吉日と行ってみることにしました。
実は私たちは、本 せきぐちの娘さんとテニス観戦が縁の友人で、予てよりいつか行ってみたいと思っていたのです。早速その友人に連絡し、予約を入れていただき、その友人も同席してくれることになりました。

再会を喜びあい、通してくださったお部屋は、3人で丁度よい広さの和室でした。

上品でベテランの仲居さんが焼いてくださいました。友人も繁忙期には仲居さんをするそうですが、「仕事のいろはを教えてもらった」方とのこと。

手際良く焼く仲居さんに見惚れて写真も撮っていなかったけど覚えている限りで書くと、まず牛脂鉄鍋に行き渡らせたら、ザラメを菜箸でパラパラ…と鉄鍋にいれて溶かし、その後お肉だけを焼いて、薄い色の醤油で味をつけ…だったかしら??

1枚目は、卵でどうぞ、と勧めてくださいました。

美味しい!
甘さも思っていたより随分控え目、辛さも良い感じで、卵にとても合いました。すきやきを卵でいただいて初めて心から美味しいと思いました。

その後、子供の時に家で食べていたすき焼きはなんだったんだろうという話になりました。恥を忍んで「家では、上白糖を大さじでドバドバ入れていた。」、「ビールや熱燗の残りを入れていた。」と話すと、「ビールは牛肉が柔らかくなるからと言って入れはるお客さんはいらっしゃいます。止めはしませんけど。」と仲居さん談。

1枚目を堪能した後は、野菜と一緒に。そこで写真撮影させて欲しいと申し出ると、「それだったら赤いのがないとね。」と人参をあしらってくださいました。

2枚目以降は、卵もしくは山芋をお出汁でのばしたつけだれか、お好みでとのこと。山芋のほうは霜降りが多いお肉に合うとのことでした。ちょっと味を変えたくなった時にも良い感じです。

喋って食べて飲んで…。(*^^*)

この日はビールもいただいていて最後の方はかなりお腹いっぱいになっていましたが、追加のお肉、そしてうどんまで、一つ残さず美味しくいただきました。鉄鍋の中には役目を終えた牛脂だけ。仲居さんに「気持ちがいいです。」と言っていただきました。

老舗の料亭ゆえ頻繁に来られる店ではありませんが、遠方からの来客や、何かの記念日にはまた訪れてみたい、特に、遠方のテニス観戦友だちとは共通の友人でもあるし、是非行ってみたいと思いました。

ところで仲居さんに「毎年テニス観戦でお世話になっているんですよ。」と話すと「今年は錦織も出てきたし盛り上がっているのと違いますか?。」と言われて、咄嗟に返事ができなかった我々。私に限って言えば報道の過熱ぶりとは裏腹に、応援してないわけではないんだけどあの報道の過熱ぶりには違和感があってどう言おうか、と思っていたところ、肉を食べたい友人が「靭で見た時はまだ小学生で…。その頃からすごい注目度が高くて人だかりができるほどだったんです。で、その頃から見ていたからか、今の錦織くんの活躍を見て、ああ大きならはったな、立派にならはったな、みたいな目で見てしまうんですよ。」と、うまいこと言ってくれ「おかん目線よね。」、「そうそう。」と話が続いた。そしてその後は、出会った頃の話や友人の海外旅行武勇伝も飛び出して大盛りあがり。サフィン、モヤ、フェレーロ、ヒューイット、など以前に活躍していた選手の話を肴に、夢のような楽しい夜は更けていきました。
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Viva!マカオ料理

2013-09-17 22:15:52 | 美食【レストラン】
台風一過の午後、Boa Bocaのプライベートレストランへ行ってきました。
テーマはマカオ料理。シェフいわくマカオ料理と確立された形があるというよりは、マカオの家庭に代々受け継がれる味とのこと。今回いただいたのもある一族に受け継がれているレシピにシェフのアイデアがプラスされた料理の数々でした。いろいろ感激してしまって、覚えているうちにアルバムにしてみました。
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KKD Sri Lanka Plate Day

2013-04-27 18:11:42 | 美食【レストラン】
連休最初の土曜日の昼時。土曜は通常肥後橋のその辺りは閑散としているのだそうですが、開始20分後に到着してみると既に行列でした。KKDに並ぶ列です。

限定80食、大丈夫だろうか・・・。
友人が早速行列の人を数えて、我々は58番目とのことで一安心したのですが、しばらくするとマスターが数を数えにこられて、間違わないように何度も数えにこられて、81人目以降の方に「申し訳ありません。」と痛恨のご挨拶も聞こえてきました。
行列についてみると、前にも後ろにも「カレー食事会」で知った顔があったり、料理教室の先生にもお会いしたりして、しばしご挨拶&ご歓談タイムを経て、約2時間半後、やっとカレープレートにありつけました。(表題の写真)
誰がどのお料理を担当されたかの説明書きはありませんでしたが、仮にあっても、既に空腹が最大値まで来ていてプレートが供されるなり渾然一体となるまで混ぜまくって(これが美味しい食べ方とマスター談)約10分で完食しましたので、写真を改めてみながらマスターそれぞれの作風を思い出したりしています。

以下、カルータラさんのFacebookページより抜粋。
☆カニのカレー
☆レンズ豆のカレー
☆ナスの炒め物
☆ビーツの煮物
☆トマトと玉ねぎの和え物
☆ココナッツのサッと煮
☆揚げせんべい


一緒に待てる仲間と出会えたから2時間半頑張れました。また知らない方とも「待つ」ということで時間を共にしたせいか、言葉は交わさずとも連帯感が生まれていたような気がします。不満ひとつ言わず並ぶ人たちを見て、カルータラさん、カラピンチャさん、デッカオさん、のお客さんだからこその振る舞いだ、よそではこうはいかなかったのではないか、と感じ、私も常々よい振る舞いの客でいなければならないと改めて思った次第です。

ところで帰宅後、急に甘いものが食べたくなって、数十年ぶりにキャラメルコーンを食べました。

珈琲をドリップして優雅な時を過ごすつもりが、キャラメルコーンの中に入っているローストピーナツを探して見つからず、そうなると意地になりどんどん探すために食べてしまい、半分以上食べたところでやっと1つ出てきました。
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【iPhone撮影練習】冬休み食べたもの(ご近所編)

2013-01-04 00:11:50 | 美食【レストラン】
念願のiPhone5を手に入れて楽しいことはいろいろあるのですが、写真が思いのほかきれいに撮れる気がします。
iPhoneを持って初めての冬休み、積極的にiPhoneで食べたものを撮影してみました。iPhoneに最初からついている「カメラ」アプリを使いました。

イタリア料理 プレーゴ!さん(学園前)

お肉料理は和牛のマスタードソースでした。付け合わせは山芋。バルサミコソースでさっぱりと、美味しくいただきました。

cafeMGさん(学園前)

パンケーキ。ミックス粉を使わず独自の配合(マスター談)で優しいお味に。そのせいか食後でもぺろっといただけます。

くまのパン屋 ウーフさん(学園前)

紅玉りんごのデニッシュ。ここのデニッシュとタルトは生涯ベスト5に入っています。天然酵母ハード系も美味しいです。

インドカレー praana(プラーナ)さん(あやめ池)

メインはマトンカリー。スパイシーで上品な味わいが魅力。スイーツも絶品でガトーショコラとガラムマサラアイスを一緒にいただくのが気に入っています。

つくづく、近所(特に上記のうち3店は半径200m以内。マピオンキョリ測で確認済)に美味しくて信頼できるお店があって幸せだと思う次第です。
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初めてのインド料理手食べ

2012-07-01 11:37:21 | 美食【レストラン】
「インド食堂タルカ」さんでフルミールスをいただきました。
いつも一緒の友人はこの日は別の予定があり「私の分までしっかり見てきて、味わってきて、後でレポートして。」と言い渡されての単独参戦。少し遅れて到着してみると既に“食べるぞオーラ”の男女でほとんどの席が埋まっていました。

お店の方に、一人で予約の旨を伝えると、2人がけのテーブル席に一人で座るか、もしくは、4人がけのテーブル席に既に3人のかたがいらっしゃる席での相席をご案内いただきました。一人で食べるのはなんとなく違う気がして、相席をお願いすることにしました。
席についてから気付いたのですが3人はお知り合い同士で、うち一人はインド人の女性で、あとお二人は日本人のご夫婦のようでした。
3人のところには既に配膳が完了しようとしていました。ふと周りの席を見ると、見える限り誰一人スプーンを使わず手食べしていました。そして相席の3人も当然手食べの体制でした。

(え、手食べ・・・。)

手で食べなければならないということはありませんでしたが、この状況で私だけがスプーンを使って食べたら女がすたりそうな感じです。スプーンは渡していただいたものの、昨日爪は切っていたし、おしぼりもあったし、こんな機会だし、と1分くらいでいろいろ考えて、手食べに初挑戦してみることにしました。

「あの・・・、手食べするの初めてなんです。教えていただけますでしょうか?」

相席の方に教えていただいた内容は、「少しずつご飯にかけて良く混ぜていただくこと」、「何をどんな風に混ぜる、とか特に決まりはないこと」、「指は主に親指、人差し指、中指を使って混ぜ、親指で集めてきて人差し指と中指にのっけるようにしたらよいこと」といったことだったと思います。

カレーと言っても、日本のカレールウのようにどろっとしていなくてすべてスープなので、慎重にかけないとバナナの葉の上なので机から流れ落ちてしまいそうです。なのでご飯めがけて少しずつかけることにしました。
インド人女性のかたのすばらしい手さばきをじっと見ながら、初めはカレーをかけること、指で混ぜること、それを食べることなど、すべてに結構緊張して脚がつってしまった程でしたが、だんだんこの状況にも慣れてきて、「次はこれとこれを混ぜようか」、とか考える余裕もでてきました。ふと気付くと、お料理の温度が全く気になっていませんでした。というのも、以前別のところでミールスをいただいた時、「料理の温度は手食べに適切な温度になっているのでアツアツではありません。」と説明を受けたことがありました。でもその時は手食べの勇気が出ずスプーンでいただいたので、お料理がぬるく感じられてしまい、内心では「アツアツだったらよいのに」と思っていたほどでした。しかし、手食べしてみて、この温度で適切なのだと体感できました。
相席のかたに「ちょっと抵抗あるかもしれませんが、じゃがいものポリヤル(炒め煮?)を指で潰して混ぜるとおいしいですよ。」と教えていただき、やってみるとこれが大変美味しくて病みつきに。もともと「インド食堂タルカ」さんのお料理は「はまる味」なのですが、さらにはまってしまったような気がします。
混ぜるものも最初は「これって混ぜるのどうなのかな?」と思っていた「カード(ヨーグルト)」、「モール(バターミルク)」もカレーと共にご飯にかけて混ぜると辛さが和らぎ、どんどんいただける感じがしました。しかし食べられる量には限界があります。カレーをおそるおそるかけ過ぎたせいか全体的にカレーが沢山残ってしまいました。でももうご飯は食べられないくらいお腹いっぱいでおかわりもできませんでしたので、最後はスプーンでカレーを食べました。
相席のかたにはそれ以外にもいろいろと楽しいお話をうかがうことができ、とても楽しいひと時でした。相席をお願いして良かったと思いました。

帰る道すがらは、お腹がいっぱい過ぎて牛歩でしか歩けませんでした。押小路通をのろのろと歩きながら先ほどまでの濃厚な時間のことを考えていました。手で食べるというのは、まず手でスープの濃度や辛さのピリピリ感とかを感じ、それを加減して混ぜあわせてから、舌で味わうということなのかな、とか考えていました。スパイス効果か歩いていると汗が出てきて、ふとタオルハンカチで顔をおさえると、右手からはスパイスの香りがしてきました。

※食べたもの
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初めてのローフード、そしてその後

2011-05-30 00:08:13 | 美食【レストラン】
友人に誘われて、ローフードのフルコース(ランチ)を食べに行ってきました。
ローとはRaw。即ち生です。なまものだけで作られた、なまものづくしのフルコースなのですが、私は元来、なまものが好きではありません。生で食べるのは魚の刺身と果物くらいなもので、後はできるだけ火を通したい、肉の焼き方はもちろんウェルダンですし、野菜も栄養とか食感とかは二の次でとにかくくたくたに火を通して食べるのが好みです。初めて世の中にローフードという世界があると聞いたときは私には縁のない話と思っていたのですが、今回は人生経験と思って参戦することにしました。即ち、私にとってローフードは敵のようなもの。訪問前には敵を知るべく、なぜローなのかをWeb検索レベルで予習しましたところ、「生の食物を食べる目的は生きた食物酵素を体内に摂り入れるため。(※1) 」「食物酵素です。加熱されてない生の食べ物や、発酵食品には酵素があります。その食物酵素の含まれた食べ物を加熱された食品と一緒に食べると、消化が助けられます。(※2)」などとあります。酵素って聞くと、「酵素パワーのトーップ」という洗剤のCMしか思い出さない私にとってはあまり深い理解ができたわけではありませんでしたが、予備知識はそれくらいにして行ってきました。

◎訪問したお店:京都オーガニックイタリア料理 Da Maeda さん
◎いただいたお料理:ローフードランチコース ¥2800
ロースープ
季節のお野菜とスプラウトのサラダ
ローフード・ピザ
ローベジパスタ
メイン料理
ロースイーツ盛り合わせ
ハーブティー
◎結果:美味しいを連発して、完食。

私のなまもの嫌いを知っていた(即ち誘ってくれた)友人は、私の反応に驚きを隠せない様子でした。一番おいしかったのが、この日のメイン料理の人参のパテ(写真)。こんなパテなら何度でも食べたい、また頼みたいと思いました。周りのお野菜の味付けには塩麹が使われているのだそうです。1つ1つのお料理は丁寧に作られていてそれの出来たてがいただける幸せ、そしてお料理全体的が作品のようで、目で見て美しく、食べて美味しく、なまものだけでできているという驚きもあり、本当に楽しいランチでした。

感激のランチの後、向かった先は「le petit mec」さん(赤)でした。友人4人のうち3人はタルトを、1名は天然酵母パンを注文しました。パンを頼んだ友人は、実は膵臓病の都合で脂質の多いものは食べることができず、最近では炭水化物を摂取した後も身体に痛みが伴うと聞いていたのですが、この日は小さな天然酵母パンを食べても大丈夫だったとのこと。ローフードランチで食物酵素をダイレクトに摂取したおかげだったのかもしれません。本当によかったと思いました。

かくいう私は、食物酵素パワーが利きすぎたのか、消化が良すぎたのか、帰りの電車で胃が痛いような痛くないような症状がでてきました。そして、動物性たんぱく質を摂っていないせいでしょうか、パワーが出ない、具体的には電車で降りる駅で立ち上がれないような症状もありました。帰宅後慌てて「le petit mec」さんで購入してきたパンを食べ、その後テニススクールへ行ったのですがいつもより早くバテバテになり、次の日もパワー不足の中、反動のように炭水化物を食べ、あろうことか豪雨の昼間にビールを飲みたくなって缶ビールを一気飲みし、夕方に3時間ほど長い昼寝をして復活しました。
私の症状はさておきとして、前述の友人の症状を見ていると、病気などの事情で体内で酵素を作る力が少なくなっている人にはローフードという食べ方はダイレクトに食物酵素がとれるので合っているいただき方だと思った次第です。そして、私もなまものを毛嫌いせずにちょっとは美味しくいただく工夫をしていただいてみるのもいいかなと思った次第です。ちなみにローフードのおかげかはわかりませんが、食べた日の夜測りましたところ、体重が1日で2キロ減っていました。
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あい・タイ(タイ料理レストラン)

2010-07-05 23:22:39 | 美食【レストラン】
先日久しぶりに友人とタイ料理レストラン「あい・タイ」さんに行きました。ここに行くといつも新たな感動があるのですがこの日も一皿ひとさらあまりに感動しきりでした。実は私、ちょっと前までパクチーは敵でしたし、その他の香草も繊維質で食べにくいので他所の店では残すのですが、こちらの店では知らないうちに食べてしまっています。お店のかたにお聞きすると、香草は身体に良いのでできたら全部食べてほしいから、と注文が来てから丁寧に細かく叩いておられるとのことでした。この日もポクポクポク・・・と叩く音がしてきていました。それと、他所で有りがちな「食後異様にのどが渇く」という現象もこのお店の食後にはおこりません。タイ料理に薄味という形容は合いませんが、おそらく正しい調味料をお使いだからかな、と思っています。毎日通えるお値段の店ではありませんが、たまに行って、また新たなメニューも頂いてみたいと思います。写真(PCサイト)です。
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