No tengo dinero ni tiempo.

昔習ったスペイン語で今でも覚えている数少ない文章の1つ。

2014 JYJ Japan Dome Tour 一期一会

2014-12-24 22:41:20 | 音楽
ご縁をいただいて、2014 JYJ Japan Dome Tour に参戦した。

実は今回、予習の局面では聴き込んでもあまり身体に入ってこず、最後にはセットリストの力を借りた。恐らくは直前のNHK杯フィギュアスケート観戦でテンションをあげすぎて切り替えがうまくできなかったからだと思う。セットリストを見てしまうと次はどの曲だろうというワクワク感がなくなると思って我慢していたのだがそんなことを誘ってくださった方に言うと、その方は「セットリストがわかっていたほうが落ち着いて聴ける。聴くのに集中できるよ。」と仰る。セットリストのサイトを教えていただき、知らない曲を動画サイトで探しては再生し、前日までには納得いくところまで身体に染み込んできた。そんな予習をしている自分は、何だか期末テスト前の学生のようだった。


席はチケットを見ただけではわからない。入場時に係員にチケットを機械でスキャンしてもらうと席が印字された半券を渡される。

渡された半券に従って席を探そうとするのだが、1塁側とか言われても球場内はコンサートの設営がしてあり、入ったことのないものにはどちらが外野かわからない。場内整理の方に聞いてようやくたどり着いた席は一塁側ステージ近くのとてもいい席でそれだけでテンションがあがった。以降開演まではトイレに行ったり通路をぶらぶらしたりした。比較的早めに会場入りしたのでトイレも混雑前。混んでいた列もあったので場内整理の人が「外野寄りのほうが空いてますよ。」と案内していたけど、外野側がどちらかわからないよ、と内心思った。通路をぶらぶらしながら、「JYJ Japan Dome Tour」と書いたポスターとか立て看板はないかしらと探していた。そういうのがあったら記念撮影して、その前で自分撮りして年賀状用の写真にしようと目論んでいたからだった。ところがそういうものは一切なかった。会場に入る前に外で探してなかったのであると思っていたのに。そして、あわよくば混み合っていないなら見て見たいなと思っていたグッズ販売も、なかった。直前に、販売中止になったのだと聞いた。

いよいよ開演間近になり席に戻ると、私の左隣の席の人はスマホの待ち受け画像がユチョンで、テンション高い会話が聞こえてきた。同行の、誘ってくださった方とその方のお友達は右隣に。ちょうど昨年ジェジュンのコンサートの時と同じメンバーだったので、その方との再会も嬉しかった。お二人は前日も参戦しておられて、私たちの目の前の通路を指して「ここトロッコが通るところだよ。」と教えてくださった。

ライブも中盤から後半に差し掛かった頃、空のトロッコが2台目の前を通り過ぎて、3人のいる中央に向かっていった。こちらから2台・・・。そのまま折り返してくるなら2人を間近に見れるかも、と期待が膨らんだ。いよいよトロッコに3人が乗車し、誰がどちらにくるのか、2台来い来いと願って見ていたのだが、無情にもあちらに2台進んでいった。こちらに来たのは・・・ジェジュンさんのトロッコだ。トロッコから柔らかいカラーボール客席に向かって投げ込んでいく。投げこまれたボールを客は興奮に包まれる中で取り合うのである。きっと私の顔も「キタ―――(゜∀゜)―――― !! 」という表情になっていたはずである。そしていよいよトロッコが近づいてきた。私は左隣の人がするように持っていたペンライトポケットに入れて両手をフリーにし、ボールを取りやすい体勢で準備した。そしてジェジュンがボールを投げる時、なんと私たちの方をしっかり見定めてボールを投げてくれた。ボールは右隣の同行の方が取ったかと思いきや、その方の手からこぼれて違う人のところへいった。その人はボールが取れなかったことを悔やみながらも「確実に、こっちを見て投げてくれたよね。」と言っていたが本当にそうだったと思う。あの「ここに投げるぞ」と言わんばかりの見定めた目線を見たもの。その隣の方によると、その方は緑色の・・・即ちジェジュン色のペンライトを持っておられ、それを探して投げてくれたのでは、とのことだった。だとしたら応援者冥利に尽きるというもの。その時の表情とか今も思い出すだけで眩しさが蘇ってくるが、スポットが当たってる以上に眩しく感じたのはオーラのせいかしら?

そのほかにも私にとってはたくさんの発見があった。ジュンスさんが「空と君とのあいだに」を歌うとセットリストで読んでいたので中島みゆきファンとしてもとても楽しみにしていた。みーさんのロック調に対してしっとりしたアレンジで、歌詞のひとことひとことを丁寧に、圧倒的な声量で歌い上げる歌唱が印象的だった。

ジェジュンさんは、昨年のソロコンサート以来注目していたが、その日は「リハーサルでがんばりすぎて、喉がね・・・」と。それでも持ち前の美声で熱唱する姿に気迫を感じたし、トロッコであんな間近で観れただけでも大興奮だった。

ユチョンさんは、英語に聞き惚れ、立ち姿がとにかく美しかった。Valentineは曲自体もかっこいいのだけれどユチョンさんの英語部分が特に素敵で、血迷って英語の歌を歌ってみたいと思うほどだった。girlの発音なんて超難しいのに楽勝みたいな。立ち姿については大型スクリーンではなくて全身が見える席だったからこそ発見できたもの。面白いトークの時も姿勢が良く崩れずに立っているのが美しかった。

最後の最後のアンコール曲Beginの時、歌いきった直後に後ろを向いて泣くジェジュンさんと、両側から支える2人には、JYJコールをしながら当然私ももらい泣き。涙の意味は・・・など、きっとここで考えるのは違うのだと思った。

かれこれ1週間ちょっと経ったがネットを徘徊しては関連記事や動画を見てしまう。動画があがっていること自体はどうよと思うのだが、この際固いことは言わず「映像の力を借りて」余韻に浸っている次第である。

最後になりましたが、誘ってくださった方、ご一緒してくださった方、ありがとうございました。
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NHK杯フィギュアスケート2014を生観戦&テレビ観戦

2014-12-01 22:16:41 | スケート観戦
今年のNHK杯は大阪開催だし宿泊を取らなくていいし当然全日程観戦と思っていたけれど、チケット争奪では全敗だった。

興味本位にチケット転売サイトやオークションを覗くと手に入れたい人の足元を見るような高騰で、あんな法外な値段のものは絶対に買うわけにはいかない。もうテレビ観戦にしよう諦めていたところご縁をいただいて、大会初日の金曜日だけ生観戦することができた。なので今回は久しぶりに1人観戦ではない。4人で並んでの観戦だ。旧友が結んでくれたご縁あっての席だから粗相はできない、みたいないつもは感じない緊張があった。

気合の入っていた私は4人の中で1番乗りだった。会場入りは試合開始45分前が私のペースだ。席でひざ掛けなどを荷ほどき、トイレの場所を確認してプログラム購入の列に並ぶ、それがお決まりになっている。席はジャッジ側の放送席の真後ろ、即ちとても良い席だ。こんな良い席は最近では取れた試しがなかったので、テンションがあがった。


ペアの6分間の練習では、悠子ちゃんとスミルノフさんばかり見ていた。練習時間にはあまり二人で練習はしていなかった。いつ2人でするのかなと見ているうちに終わってしまった感じだ。演技はとても良かったと思ったのに悠子ちゃんの表情は微妙な感じだった。

羽生くんは中国杯のことがあった直後だから、「この大会は、日本だけではなくて世界が注目することになった。」と同行の隣の席の方が言っていたけど、その通りだった。羽生くんを応援するたくさんのバナーが揺れていたが、黄色い声援というよりも観客全員で見守るような、そんな空気があった。

無良くんは最終滑走の緊張感が伝わって来る感じがあったが、6分間の練習ではジャッジ前で3Aを跳んでいた。アピールかなと思ったが、ジャッジ前は無良くんの3A場所のようで本番でもその場所で大きなジャンプを見せてくれた。ジャッジ前ということはほぼ私の座っている前でジャンプだったわけだがその時は「あ~ら、いらっしゃい。」と言わんばかりに近くまで視界に入ってきた。

村上くんは、とにかく4Sもそれ以外も素晴らしくて、気分爽快になるような演技だった。

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土日はテレビ観戦だったがNHK杯はNHKが社運をかけているはずでテレビでほぼ全部してくれる。それに1日めに行っているから会場の雰囲気がつかめているのでテレビ観戦の気合も違ってくる。
女子フリーでは加藤里緒菜ちゃん。この大舞台でノーミス。最後のジャンプが決まった時には声をあげてしまった。後で見たら、TES(Technical Element Score)ではトップだった。
そして村上大介くんのフリーの演技でもジャンプが決まるたびに「よっしゃー」と声を上げていた。そして表彰式の涙には当然もらい泣き・・・。
アイスダンスはキャシーさんとクリスさんのReed 姉弟カップル、平井絵己さん・Marien DE LA ASUNCIONさんカップル。フリーダンスの時間帯がお昼12時からだったので調理の手を止めて見入った。2組ともテレビから気迫が伝わってくるような演技だったのに、客席の人はまばらで悔しかった。今日もチケットは完売のはずなのに。

平井絵己さんで思い出すのは、2005年に京都アクアリーナで生観戦した西日本選手権女子シングルで優勝をされた時のことだった。ところがその後アイスダンスに転向。ネットで検索してみると2008年にはシングルとダンス両方に出場されていてその後はアイスダンスだけになっていく。その経緯を思うとこのNHK杯出場にはやはり心打たれた。そんなことを思ってエキシビを見ていると、明子ちゃんが「シングル時代には一緒の試合に出ていたんですけどそこからダンスに転向して非常に努力してNHK杯に出るまでもってきてフリーの演技を見てすごく頑張ったんだなっていうのが伝わってきて・・・」と触れていた。そして織田くんとのトークコーナーでは織田くんがそのことに触れて「絵己ちゃんとは入学が同じで(中略)・・・頑張ってる姿をずっと見てきたので(後略)・・・」のあたりで号泣。さらに「シングルで苦しんで・・・やっぱり大好きなスケートを続けたいということで・・・今もフランスで頑張ってスケートを続けているということが・・・本当に尊敬する部分ばっかりで・・・」と泣きながら続けていたのが印象的だった。当然私ももらい泣き。平井さんの気迫は昨年の全日本でも強く感じていたところだったので、このお話で合致する点がある気がして、さらに応援したいと思ったのだった。

ところで金曜日の氷上オープニングセレモニーのこと。大阪で練習するジュニアスケーターが、参加選手の国旗を持った集団演技で幕開けしたのだが、そこでこんなことがあった。
ロシアの旗が、逆なのだ。ロシアの旗は、上から白青赤。しかしスケーターが持つ旗は、赤が上になっていた。あの色合いの3色旗の組み合わせは他の国もあるので別の国のものかしらと考えてみたけれど、出場選手と紐付けていくとやはりロシアしかない。iPhoneでロシア国旗をWeb確認してもやはり白青赤の順だ。このミスはまずいと思った。ましてやロシアは2011年の世界選手権では震災と原発事故の影響で日本開催がだめになって急遽モスクワでやってくれた際には「日本に捧げる詩」を詠んでくれた国なのに・・・。この気持ちを誰かと共有したいが同行の隣の席の方とはまとまった話をするのはその日が初めてでそういうことを話すことで気を悪くされる方なのかどうかわからない。私は「ロシアの旗、逆ですよね。白が上ですよね。怒ってきはる人いらっしゃらないといいけど・・・。」と歯切れの悪い言い方で口に出すのが精一杯だった。その方は「ドイツの旗は大丈夫?」と聞いてこられたので「大丈夫です。黒が上です。」と即答した。それ以上この話題はしなかったが、子供たちの演技が熱演だっただけに余計にひっかかる出来事だった。
帰って録画でこのシーンを見ながら、まだひっかかっていた。会場ではとにかくまずいと思ったけれど、旗が逆になっていたことだけを責める気にはなれなかった。ミスは自分の仕事や生活の中でもあり得る話だし、身につまされる思いがしたからだった。大きな大会だから、恐らく演技で使われた国旗準備の際には何人かで何度も確認していたはず。それにも拘らず起こってしまったことかもしれない。ミスとしては単純な内容かもしれないが、それによって演技に水を差し観客を不快にさせてしまったと、準備に携わった人の居た堪れない気持ちを思うと心が痛む。こういうミスを仕事で、生活で、いろんな局面で・・・防ぐにはどうしたら良いのだろう、そんなことをぐるぐると考えてしまって、今も考えたりしている。
なお、エキシビションの最初に再びジュニア達の同じ演技が披露された。旗は・・・正しかった。

その他(他愛ない話)。
・プログラムが素晴らしい。写真も良いし、解説も詳しい。欲を言えばElladj BALDEさんの写真も載せて欲しかった( ´ ▽ ` )ノ。
・HIROTAのシュークリームのお店が出ててそこで無良くんのバナータオル付きのシュークリームが買えたらいいななんて思いながらなみはやドーム入りしたが、なかった。シュークリームって観戦の合間に食べやすいしバナータオルも振れたのできっと売れたはず(笑)。
・なみはやドームのトイレは、入口に入ってすぐのところより奥の方が空いていた。別の大会をここで観戦した時の経験でもそうだった。そしてトイレ並びの際には、男子用を女子用にしているところは部屋数が少ないので、もともと女子用のところを確認してから並びましょう。
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