No tengo dinero ni tiempo.

昔習ったスペイン語で今でも覚えている数少ない文章の1つ。

第23回ABC新人コンサート

2014-06-22 12:31:50 | 音楽
2014.6.21(土)18:00 ザ・シンフォニーホール

友人に誘われて「第23回ABC新人コンサート」を観戦してきました。

ピアノ/河村晋吾さん
トップバッターはどの世界でも緊張が大きいのか、座ってから結構間があった。始まると短い曲で聴きやすくメロディにもオシャレ感。コンクールだけどこういう選曲のあるのね、プーランクの曲か、この方はフランスで研鑽積まれていたのか…などと思っていたらあっという間に終了。

ヴァイオリン/石倉瑶子さん(ピアノ/三又瑛子さん) 
若い方と思いプログラムを見るとまだ高校在学中とのこと。しかしステージでは堂々とした立ち振る舞い。演奏中もしっかり踏ん張り大きく身体が揺れたり足元が動いたりすることなく素晴らしい体幹。そしてその体幹ゆえか奏でられる音もとても大きく、小さいバイオリンからこんなに大きな音が出るのか、と感心しているうちに終了。

ピアノ/蓑田莉奈さん
お辞儀された時の笑顔がとても印象的だったピアニストさん。始まると、これはもしかして聴いたことがあるかも、と張り切って聴いていたにも拘らずその安心感が裏目に出たのか2楽章の途中からクラシック音楽恒例の寝落ちに見舞われ、気がついたらフィニッシュ直前。なお曲は友人に「戦争ソナタ」と言われて、はっと気付いた次第。

ヴァイオリン/小島 燎さん(ピアノ/三島良子さん)
繊細な音色と男性ならではの迫力とを両方感じられる演奏。特に高い音を丁寧に奏でていくところでは、すごく考え抜かれて演奏されているのが伝わってきて、プログラムを読むと京都大学在学中とのこと。最近カレーマニアで話題沸騰中の某所には行かれたことあるのかしら、なんて雑念が。。

ピアノ/宮崎真理子さん
知らん作曲家の難しそうな曲と、これは寝落ち必至かと思ったら、聴き入ってるうちにあっという間に終了。座ってからあまり間を取らずさっと弾きはじめられたところもよかったし、丁寧で安定感ある演奏のようなところがピタっとあって、これは別の作品もまた聴きたい。自分の中では最優秀賞を確信。

ヴァイオリン/松岡井菜さん(ピアノ/田口友子さん)
細い身体で文字通りの細腕で薄いピンクの衣装、バイオリンを挟むところに当てているハンカチまで可愛い出で立ちでしたが、演奏は1本芯の通ったメリハリある演奏。はじめはハンカチ落ちないのかしらと気になっていたのに忘れてしまうくらい聴き入った。自分の中では最優秀賞を確信。

審査委員長の伊藤先生は今年は歩いて登場、それだけでも感激だった。先生は、自分の音をよく聴くこと、テクニックだけではなく心で演奏すること、をお話しされお祝いの言葉とされていた。

なお今年は例年よりお客さんがいつもより少なかったと感じた。あんまり宣伝されてなかったのかしら?無料なのに。。

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プログラム

ピアノ/河村晋吾 曲目:プーランク/プロムナード(散歩) 

ヴァイオリン/石倉瑶子(ピアノ/三又瑛子) 曲目:イザイ/無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第6番 op.27-6,チャイコフスキー/ワルツ・スケルツォ op.34 

ピアノ/蓑田莉奈 曲目:プロコフィエフ/ピアノ・ソナタ 第7番 op.83

ヴァイオリン/小島 燎(ピアノ/三島良子) 曲目:ショーソン/詩曲 op.25 

ピアノ/宮崎真理子 曲目:バツェヴィチ/ピアノ・ソナタ 第2番 

ヴァイオリン/松岡井菜(ピアノ/田口友子) 曲目:ヴィエニャフスキ/グノーのオペラ「ファウスト」の主題による華麗なる幻想曲 op.20 

審査中を利用してのオルガン特別演奏/大山智子さん 曲目:J. S. バッハ/ピエスドルグ(幻想曲 ト長調) BWV.572,シューマン/バッハの名による6つのフーガより 第4曲

最優秀賞
ピアノ/蓑田莉奈さん
ヴァイオリン/松岡井菜さん
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ズッキーニのピザ

2014-06-16 23:27:00 | 自作料理
友人からズッキーニと韓国の青唐辛子プルコッチをいただきました。ところが自分でズッキーニを買って調理したことがありませんでした。「何をしようか?」と悩んでいた時、別の友人からの助言もあり手持ちのピザクラストでズッキーニのピザにしました。



ところが載せ過ぎたのか、途中で魚焼きグリルがエラーコードと共に自動停止し、仕方が無いのでアルミホイルをかぶせて弱火で蒸し焼きにしてズッキーニがしんなりとなるまで焼き、最後に焼き色を付けようとアルミホイルを取って焼いたら焼き過ぎました。



ズッキーニはもう少し薄く切ったほうがもっとしんなりなって私好みだったかもしれませんが、逆に言えばズッキーニそのものを味わうピザになり、楽しんでいただきました。プルコッチは荒みじん切りで1/3本、種を取って使いましたので「ヒー」みたいな辛さを味わうことはありませんでした。でも食後、どこかしら舌が爽やかなことになっているので、もしかしたらプルコッチ効果かなと思っている次第です。
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クレソンとニューコンミートのオムレツのはずが

2014-06-15 22:43:27 | 自作料理
友人から朝取りのクレソンをいただきました。私はクレソンはちょっと苦手。しかし折角の頂き物、ここで食べなければ女が廃ります。パクチーを克服した時のことを思い出し、香りの強いお野菜は加熱すると食べやすいとの自分の中の鉄則に従い、クレソンみじん切り、ニューコンミート、卵、とろけるチーズ、で、オムレツを作ってみたらどうかと思いつきました。

+ 卵 + とろけるチーズ + 塩 + こしょう =

私にとってクレソンの苦手なところは、噛んだ時の芳香で、好きな人はあれこそがクレソンなのかもしれません。食べてみると加熱をしっかりしたせいで、見事にクレソンの芳香はどこを噛んでもわかりませんでした。初めて食べた「ニューコンミート」はコンビーフよりヘルシーな感じでよかったです。ただ卵1個じゃ少なすぎでオムレツにはならず、チーズが多すぎてフライパンに大半くっついてしまい、こんな見栄えになりました。味も、塩、こしょうだけではぼやけてしまいました。っていうか、もともとナンプラーで味付けしようと思っていたのですが、入れるのを忘れてしまったのでした。でも、食後は何だか爽やかだし、このように加熱したら大量のクレソンが食べられる。クレソンはカルシウム、鉄分、ビタミンA(カロチン)、ビタミンCなどが多く含まれていて健康にも良いとのことなので、これで明後日の健康診断を迎え撃てる気がしている次第です。
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ウィーン・カンマー・オーケストラ&牛田智大

2014-06-09 21:57:45 | 音楽
[指揮]シュテファン・ヴラダー
[ピアノ]牛田智大
[管弦楽]ウィーン・カンマー・オーケストラ
日時 2014年6月8日(日) 14:00 開演 13:00 開場
会場 ザ・シンフォニーホール

ご縁があってこのコンサートのチケットをいただいた時には果たして行くかどうか少し悩んだ。ピアニストは若干14歳でこの大舞台。才能あるのはいいことだけど、大人が少年を休日に働かせているのを見に行くような気がして、罪悪感のような罰の悪さを感じてしまってのことだった。
ホールに来てみると、いつもの、即ちセンチュリーの定演とまるで客層が違う。ちょっとおしゃれをさせられた少年少女と親みたいな御一行や、デートの若い男女などキラキラと眩しいお客様が多い気がした。クラシックのプログラムが別売り(500円)ってどうよ、と思ったがキラキラ感に身をまかせて素通りして席を探してみるとバルコニーからピアニストの手がよく見えるとても良い席でテンションがあがった。
メインイベントのピアノは二曲目。ピアノが会場スタッフ三人で運び出されてきたのは良いが手袋なしでというのには若干違和感があったが恙無く設営され、いよいよピアニストの登場。ピアニッシモが染み渡るような繊細な音が印象的。姿勢や所作に著しい癖が見受けられず、無駄の無い動きからクリアーな音が奏でられていく。忠実に指揮を見て、時にはオケのほうを見て、楽しんで弾いているように見えた。ふと、14歳くらいで一世風靡したテニス選手やフィギュアスケート選手のことが頭をよぎった。その後活躍している人そうでない人があったこと、活躍の時あれだけ群がっていた大人たちが活躍のない時には一瞬で引いていったことを困惑気味に話す選手のこととかをなぜか思い出していた。そのせいかわからないが最後の一音を弾ききられた時には早く拍手したい気持ちになったほどだった。演奏後の指揮者との握手、そしてハグは指揮者が若いピアニストを思いやるようやハグにみえた。指揮者は長身でほっそりとスタイルのよい方だったが経歴を読むとウィーンのベートーベン国際ピアノコンクールの最年少優勝者とあるから、若くから活躍する大変さを知ってのことだったのかもしれない。思いやる気持ちといえばオケのメンバー表情からも賞賛の温かい拍手が見て取れた。私はハグのお姿に羽生くんとオーサーコーチを思い出していた。拍手喝采の中、何度も出たり入ったりして挨拶に応じてくれたが、バルコニー後部に挨拶した時、小学生くらいの少女が少し恥ずかしそうに手を振っているのが見えて心和んだ。そして、気持ちが和んだせいかはわからないが最後の曲は素晴らしい熱演だったにも拘らず恒例の睡魔に襲われた次第だった。



プログラム
モーツァルト:交響曲 第25番
ショパン:ピアノ協奏曲 第2番
モーツァルト:交響曲 第41番「ジュピター」

アンコール
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