まずは結果。
Marat Safin RUS (4) def. Lleyton Hewitt AUS (3) 1-6,6-3,6-4,6-4
今日の一番の楽しみはこれでした。
私の印象としては、早咲きだった2人の対決、といったところ。このカードが決まったときから、私はレイトンが勝つ、勝つに決まっていると確信していました。(ちなみに私はかつて割とマラトファンであり、この確信にはマラトさんに全く恨みはありません。)
私の確信には、いつも根拠がありませんが、理由を挙げるとこんなところでした。
1.【対戦相手】レイトンにとって相手がフェデラーではないというのは、かなりラッキーでは?逆にマラトはフェデラーを倒すのに使い果たしてしまったんじゃないかと。
2.【日程】レイトンは1日おきでずっときた。マラトはSFと今日の間に2日あいてしまった。2日休めてアドバンテージという声もあるだろうが、逆にリズムが狂うのではないかなと。
3.【地元】レイトンの地元ということは言うまでもないが、デビスカップ好きなレイトンであれば、地元の声援はプレッシャーよりかは大きな力になるのではと。
4.【気持ち】レイトンは「ここで準優勝だったらこないだ自分をポイした人と同じになってしまう。自分は違う!よく見とけよ。」と証明したいのでは?一方マラトは過去ここで2回の準優勝経験者で、試合中劣勢になったとき「2度あることは3度ある・・・」との気持ちがよぎってしまうのでは、と。
実際始まってみると、1セットめはあっさりレイトン。マラトはこのセットミスが多かった。私は、ほーら、今日は当たりね、と思っていた。ところが2セットめは1セットめとは逆の展開。うーむ・・・。さすが多くの選手がそのポテンシャルを認めるマラトさんである。しかし私は、まだレイトンが勝つと思っていた。3セットめ、確かレイトンは先にブレイクしていたと思う。ところがマラトから3-4だったかのレイトンのサービスゲームでレイトンは「フットフォルト→次のポイントでそのベースラインの審判に対して指差しをしながら何か言う→コードバイオレーションMr.Hewitt→動揺したのかミス→マラト、ブレイク」といった展開があり、そこからマラト逆転で3セットめをとる、というのがあった。4セットめはマラトが先にブレイクしていたが、私は4セット、5セットと連取してレイトンのメイクドラマを想像していた。なぜなら、よく言われているように、試合の流れがどちらかに来た、というようにも思えなかったから。それに、私の根拠のない理論の1つに「グランドスラムというのは神のようなショットが決まり出したほうが勝つ」というのがあるのだが、この試合では2人ともに神がかりショットがたくさんあったから。2人ともセットが進むにつれてどんどんレベルを上げてきて、マラトがいつもならありえないようなコートカバーリングでポイントをとったり、レイトンも神のようなショットが何本もあった。持ち味の違う2人が、それぞれの味を存分に出していたように思った。だから試合が終わって、勝敗が決まっても、「ああ、マラト勝った」とか「ああ、レイトン負けた」とか、そういう気持ちにはなれなかった。
試合終了後の握手の時、2人とも目が潤んでいるように見えた。表彰式、2人はよく喋っていたように見えた。一体何を話しているのだろう?スピーチは2人ともこれまた味があった。対戦相手について、型どおりではなく心から称えているような表情だった。まさに王者2人のスピーチだと思った。レイトンにしたら敗者だし、型どおりのことだけ言って、後は悔しさで「プイ」としていても良さそうなものなのに、と私は思ってしまう。そして、スピーチの後も、報道用記念撮影の時も、また2人は話しているようだった。ガールズトークならぬ、ボーイズトークか?テレビ放映の中で、2人のインタビューなどを引用して「共に認め合う2人」と紹介されていたが、きっとまさにそうなのだろうと思う。うまいたとえではないが、フィギュアスケートでJPNの金色ジャンパーを着た人たちが、ライバルであり同僚である他選手に対して「ガンバ!」と言えるような間柄なのではないだろうか、などと想像してみた。
決勝、ナイトセッション、100周年・・・などにふさわしい、すばらしい試合でした。
Marat Safin RUS (4) def. Lleyton Hewitt AUS (3) 1-6,6-3,6-4,6-4
今日の一番の楽しみはこれでした。
私の印象としては、早咲きだった2人の対決、といったところ。このカードが決まったときから、私はレイトンが勝つ、勝つに決まっていると確信していました。(ちなみに私はかつて割とマラトファンであり、この確信にはマラトさんに全く恨みはありません。)
私の確信には、いつも根拠がありませんが、理由を挙げるとこんなところでした。
1.【対戦相手】レイトンにとって相手がフェデラーではないというのは、かなりラッキーでは?逆にマラトはフェデラーを倒すのに使い果たしてしまったんじゃないかと。
2.【日程】レイトンは1日おきでずっときた。マラトはSFと今日の間に2日あいてしまった。2日休めてアドバンテージという声もあるだろうが、逆にリズムが狂うのではないかなと。
3.【地元】レイトンの地元ということは言うまでもないが、デビスカップ好きなレイトンであれば、地元の声援はプレッシャーよりかは大きな力になるのではと。
4.【気持ち】レイトンは「ここで準優勝だったらこないだ自分をポイした人と同じになってしまう。自分は違う!よく見とけよ。」と証明したいのでは?一方マラトは過去ここで2回の準優勝経験者で、試合中劣勢になったとき「2度あることは3度ある・・・」との気持ちがよぎってしまうのでは、と。
実際始まってみると、1セットめはあっさりレイトン。マラトはこのセットミスが多かった。私は、ほーら、今日は当たりね、と思っていた。ところが2セットめは1セットめとは逆の展開。うーむ・・・。さすが多くの選手がそのポテンシャルを認めるマラトさんである。しかし私は、まだレイトンが勝つと思っていた。3セットめ、確かレイトンは先にブレイクしていたと思う。ところがマラトから3-4だったかのレイトンのサービスゲームでレイトンは「フットフォルト→次のポイントでそのベースラインの審判に対して指差しをしながら何か言う→コードバイオレーションMr.Hewitt→動揺したのかミス→マラト、ブレイク」といった展開があり、そこからマラト逆転で3セットめをとる、というのがあった。4セットめはマラトが先にブレイクしていたが、私は4セット、5セットと連取してレイトンのメイクドラマを想像していた。なぜなら、よく言われているように、試合の流れがどちらかに来た、というようにも思えなかったから。それに、私の根拠のない理論の1つに「グランドスラムというのは神のようなショットが決まり出したほうが勝つ」というのがあるのだが、この試合では2人ともに神がかりショットがたくさんあったから。2人ともセットが進むにつれてどんどんレベルを上げてきて、マラトがいつもならありえないようなコートカバーリングでポイントをとったり、レイトンも神のようなショットが何本もあった。持ち味の違う2人が、それぞれの味を存分に出していたように思った。だから試合が終わって、勝敗が決まっても、「ああ、マラト勝った」とか「ああ、レイトン負けた」とか、そういう気持ちにはなれなかった。
試合終了後の握手の時、2人とも目が潤んでいるように見えた。表彰式、2人はよく喋っていたように見えた。一体何を話しているのだろう?スピーチは2人ともこれまた味があった。対戦相手について、型どおりではなく心から称えているような表情だった。まさに王者2人のスピーチだと思った。レイトンにしたら敗者だし、型どおりのことだけ言って、後は悔しさで「プイ」としていても良さそうなものなのに、と私は思ってしまう。そして、スピーチの後も、報道用記念撮影の時も、また2人は話しているようだった。ガールズトークならぬ、ボーイズトークか?テレビ放映の中で、2人のインタビューなどを引用して「共に認め合う2人」と紹介されていたが、きっとまさにそうなのだろうと思う。うまいたとえではないが、フィギュアスケートでJPNの金色ジャンパーを着た人たちが、ライバルであり同僚である他選手に対して「ガンバ!」と言えるような間柄なのではないだろうか、などと想像してみた。
決勝、ナイトセッション、100周年・・・などにふさわしい、すばらしい試合でした。