No tengo dinero ni tiempo.

昔習ったスペイン語で今でも覚えている数少ない文章の1つ。

心意気のコンサート

2008-07-20 01:21:21 | 音楽
今日は、ある街の公民館で行われた小さなコンサートに行ってきました。友人が、かつて声楽を習っていたときの先生が出演されるということで、一緒に行ってきました。私は、その先生がソプラノ歌手として出演されること以外、コンサートについての予備知識はありませんでしたが、行ってみると、個人の音楽愛好家の方が主催し、出演者はプロ、アマ、混じってのエントリー制でした。自宅サロンでのコンサートを経て、今回は自宅の外で、といった催し物のようでした。主催者の女性は、ギター、ピアノ、音楽療法・・・とさまざまな音楽を取り組まれている方のようで、コンサート前の挨拶や、出演者の紹介などの語りからも、その心意気が伝わってきて、それだけでここに居合わせてよかった、貴重だ、と思いました。また、休憩時間には「暑い日ですのでどうぞ」と紙コップにお茶を準備されたり、「朝市でいいキュウリがあったので、持ってきました。よかったらどうぞ。」とふるまわれたり、と心の広いあったかい方というのがそういうところからも伝わってきました。

出演者は、主催者さんを除けば、ピアノ1名、クラシックギター7名、と友人の先生のソプラノ歌手1名でした。あれほどまとめてクラシックギターの曲を聴くのは初めてでしたが、出演者の方々が、何より楽しそうに演奏しておられる姿が印象的でした。コンクール受賞者やリサイタルを多く経験されている方もあり、音楽愛好家という言葉からうける印象よりは遥か上の腕前の方ばかりでした。超絶技巧のような曲もかっこよく決めておられて、手の動きを見入っていました。
お目当てのソプラノ歌手の先生も素晴らしかったです。歌詞にあった手の動き、表情、目線、など表現が素晴らしかったですし、鳥のさえずりを表現された超絶技巧の曲では、感激して大拍手しました。その後、友人が先生のところにご挨拶に行ったので一緒に行きましたら、とても気さくに私にも話してくださり、またまた感激。さらにファンになりました。

帰りに、音楽についてぼんやり考えていました。ギターにしてもピアノにしても、楽譜を読み、耳で聴き、頭で考えて、指で奏でて、というように、いろんな感覚をフル活動させて行う。だから今日の出演者は皆生き生きして見えたし、きっと年齢より15歳くらい若く見えたのではないか、と思ったのです。誘ってくれた友人は、今日のコンサートに出演したいと言えば出られるくらいのピアノの腕前が既にある。私は、といえば、高校生まで音楽の部活をしていたとはいえ、今残っているのは、楽譜が平仮名程度に読めるだけ。昔から人前で演奏するということが好きではなく、自己満足で、そこそこ音が出たら、それで終了。本当はその先に、もっと練習すれば、人前で演奏する楽しさとかがあったのかもしれないが、それ以上はする気がなかったし、することが嫌いだったし、純粋に音楽演奏が楽しいと感じることもあまりなかったので、しなかったのです。今日のコンサート後、老化防止のためにも、やはり音楽がよいか、とさんざん思ったのですが、練習環境、練習時間、費用、とあれこれ考えた結果、結局「前も音楽演奏やっていて、楽しいと思ったことなかったじゃないか」と立ち返り、踏み出せないでいます。

たいがいの場合、こうやって書いていたら推敲中に考えもまとまってくるのですが、この問題だけは以前からもまとまらないものの1つで、今日もまとまりそうにありません。ただ、何かをする、ということに踏み出せないことが一番の老化ということだけははっきりしていそうです。
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2008ウィンブルドン男子決勝を見た。

2008-07-16 23:51:53 | テニス観戦
結果は以下の通り。

Gentlemen's Singles - Finals
Rafael Nadal (ESP)[2] def Roger Federer (SUI)[1] 6-4 6-4 6-7(5) 6-7(8) 9-7

ライブ放映で第3セットの、確か5-5のところで雨による中断になったところまで見て、その日は寝てしまったのだけれど、起きたらなんと、新チャンピオン誕生になっていて、これは見なければと思っていたところ、友人がこのことを報じた朝日新聞を切り抜いて持ってきてくれました。友人曰く「最後のゲームでナダルがサーブアンドボレーに出た、と書いてあって、その勇気に、それだけで泣けたよ。」と言う。これはさらに見なければと思い後日ダイジェスト放映を録画し、4日がかりで見終わりました。

最後のゲームの「ラファのサーブアンドボレー」については、「サーブアンドボレー」というよりも、相手のリターンが浅くなって詰める、そして、また詰める、詰める、というような、言ってみれば流れの中で前に出たというようにも見えましたが、「詰める、詰める」というのがまさに気持ちの強さのあらわれとも言えると感じました。

私としては、ファイナルセット、ロジャーから7-6のところで、ラファサーブの時、ラファゲームポイントのプレイで、普通ならこれで決まるかというショットをお互いに拾いまくり、信じられないショットの連続で、最後はラファが決めて7-7にしたときのガッツポーズとVamos!に泣けました。

その後はお互いに素晴らしい、というか、もう異次元の打ち合いに思いました。ラファさんのほうが、今、何対何、ということではなく、1ポイント1ポイント取ることに集中できていたのかもしれない、と感じました。

勝った後、ラファさんは、勝利者恒例の、自分の陣営に観客席から駆け上がるのを見せてくれましたが、自分の陣営と喜びを分ち合った後、ロジャー陣営(ご両親?)にも握手に行っておられたように見えて、もし本当にご両親ならば、なんと出来た若者なのだ、と感激しました。

表彰式後のインタビューで、ロジャーさんはまず「やれることはすべてやりました。」語り、その言葉の重みに、また泣けました。
ちなみに、今日のミルカは、以前よりも客席から、ロジャーと一緒によく戦っていたように見えました。洋服やサングラスも、以前より上品なものをお召しでしたし、ちょっとすてきでした。
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「ポルトガルの食卓~5つの物語」講義メモ

2008-07-13 01:14:14 | その他
日時:2008/07/13 18時~19時半
場所:朝日カルチャーセンター京都教室
講師:丹田いづみ先生

お料理
干しだらのコロッケ
生ハムパン
野菜と海老のマリネ(野菜は、たまねぎ、赤ピーマン)

ワイン
・白:アフロス ロウレイロ(DOCヴィーニョ・ヴェルデ):アルコール11.5%。爽やか。フルーティ。炭酸を淹れてないのに、シュワッとしている。自然の微発泡。何杯でも頂けそう。冷やして。(DOCは何の意味かはわかりません。ポルトガル有機転換中ワイン)
・赤:カサ・デ・モウラス ダン:アルコール13.5%。フルーティではない。木っぽい。すごく濃い。土の中のミネラルそのままの味。飲むからにすごいものを飲んでいるという気になる。常温で。

最近出版された丹田先生の著書『家庭で作るポルトガル料理』の8~9ページのコラムの内容から、お料理だけでなく、コラムに登場するお友だちのエピソードなど。途中、ワイン提供の株式会社岸本さんのオーガニックワインに対する熱いお話もあり。お料理とワインをいただきながら、お話しとスライドを交えて。

私はワイングラス3杯弱をいただき、ほろ酔い・・・を通り越し、久しぶりにぐるぐる頭が回りました。もっと食べ物が食べたい。いわしの話を聞きながら、いわしが食べたいとか、下のコンビニでチーズ買ってきたいとか、夢想しながらお話しを聞いていました。夢想が夢に変わり、スライドで暗かったこともあり、最後の10分位は意識が無くなりました。

以下は、講義メモ。(順不同)

・マリア(家政婦さん)はアレンテージョ出身。週3回、グラッサとペドロ夫妻の家に来る。
・家政婦を雇うのは普通。家政婦まで家族の一員のように。ただし最近は人件費が嵩むのでそうもいっていられない。
・アイロンがけは必須。下着やストッキングまで。
・マリアは身寄りのない女性だが、雇い主のグラッサいわく「エストリルのマンションを買って住んでいるのよ。」エストリルは高級住宅地。
・グラッサはマカオ出身のマカオ料理研究家。
・ペドロは軍医だった。今は引退。サラザール独裁政権の頃、それに反対するビラを撒き、当局からマークされていた。
・この夫婦は従姉妹同士だけど結婚。ジョルジェ・アルバレスの14代目の子孫。(知らなかったが、調べたら、1513年マカオに辿り着いたポルトガル人)
・ポルトガルでは、女5人に対して男1人。長い戦争。戦地アンゴラなどに男がとられて疲弊。遅れた近代化。(知らなかったがアンゴラは1975年ポルトガルより独立)
・ポルトガルは、最後まで植民地を手放さなかった。2001年独立マカオ。
・バカリャウ・ァ・ブラースのじゃがいもの千切りについて、ポルトガル人はまな板で千切りをするのが苦手で、手の上でみじん切りをするので、粗みじんくらいにしかならない。(私にとっては手の上でみじん切りする方が難しいと思うのだが。)そこで最近ではみじん切りになった専用のフライドポテトが売られているので、干しだらさえあればすぐにつくれる料理になった。
・アレンテージョ地方は、オリーブやコルクなどが沢山。羊、ヤギ、豚・・・・。スペインのイベリコ豚と国境を越えて行き来しているとか。
・ポルトガルのペティスコス(小皿料理)はスペインのタバス。ただ「スペインの・・・」というのはポルトガル人には抵抗がある。そこで、独自のモノに変えていく。独自のモノ・・・の1つとして、コリアンダーなどの香草多用がある。ポルトガルでは米、魚を沢山使うが、「魚は臭い、臭いものには臭いもので。」とコリアンダーを多用する。アレンテージョ黒豚とアサリ炒めの料理にも沢山のコリアンダーを使う。ヤギの煮込みにはミントを使う。
・マスタルピメンタール:生パプリカを塩で発酵させたもの。(と、メモしているのだが、マスタルピメンタールというのをネット検索しても出てこない。聞き間違いかもしれない)
・サングリア:スペインでは赤だが、ポルトガルでは赤か白か?と聞かれる。
・サンタアントニオ祭。これはいわし祭り。6月13日。道で、いわしを、七輪で焼く。そんなお店が道に沢山出る。カーニバルもある。この日が近づくと、アルファマめがけて練り歩く。
・いわし以外には、干しだらのかきあげや、黒目豆とゆで卵のサラダなども。
・リスボンの家の建物は、中はリフォームして良いが、外はそのままでないといけない。
・いわしは、パンにサンドイッチにしてもおいしい。赤ワインが合う。
・いわしは炭火で焼かれて、脂がいい具合に落ちておいしい。
・男から女に、マンジェリーコの鉢を送る日。沢山贈る人もある。その鉢に、愛の詩の書いたカードを添えて送る。ポルトガル人は詩が結構好き。

ここまで書いて「5つの物語」の5つとは何だったのだろうか?と思いました。きっと夢の中の間に出てきたのですね。
楽しくて、おいしい講座でした。
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Liptonのペットボトルにクロワッサン

2008-07-09 00:12:07 | その他
私のまわりで密かにブームになっているこのクロワッサン、コンビニで探してみようと思っていた矢先、友人が探して持ってきてくれました。記念撮影。
てづくり市で求めたブックカバーと本物のパン生地でできたベーグルの紙ばさみと一緒にパン小もの勢揃いということで。
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