No tengo dinero ni tiempo.

昔習ったスペイン語で今でも覚えている数少ない文章の1つ。

誠実に生きなければと笑い合う

2016-05-24 00:00:30 | その他
転居後の荷解きは荷造りよりも時間がかかって、もうすぐ半年になるのに実はまだ終わっていない。新しい保管場所を決めてしまいながら、手を止めてじっと見てしまうものも多い。

以前の住居には17年6ヶ月住んだ。新築の公団住宅だった。新築ゆえ全戸がほぼ一斉に入居が始まると、どこの家にも新聞だの何だのセールスがたくさんきた。ある日呼び鈴がなり、またセールスだろうと出てみると、京都大学で住環境についての研究をしていて自身の研究のために統計を取りたいのでアンケートに協力してほしいというものだった。回答し終えたところで、たまたま遊びに来ていた友人が「このアンケート結果で書かれた論文をくださいますか?。」と尋ねた。研究者はうちの部屋番号をメモして帰って行った。
そんなやり取りをしたことも忘れていた1年後、本当にその論文が新聞受けに入っていた。一読しても深く理解できなかったが、せっかく持ってきてもらったのに捨てるのも憚られて保管した。

そんな書類が荷ほどきしていたら出てきた。改めて書類を見ると「DEPARTMENT OF ARCHITECTURAL ENGINEERING」と書かれていた。

ところで、大人になってから意気投合できる友人を作ることは難しいと感じているが、三年前にスパイス料理好きのご縁でそう思える友人ができた。彼女とは心通じるところが多く昔からの友人のように思えるほどだった。先述の論文が出てきた時、その友人と同じ出身大学、学部だと気付き「あなたもこんな研究していたの?」なんて話をしたいと思った。
先日ネパール料理店でその友人と食事をした時、その話をしてみると「え?テツくん?、同級生です。とても誠実な人で。」と即答だった。人生後々どうつながっていくかわからないからこそ、今を誠実に生きなければならないと言い合った。テツくんこと吉田哲さんは今や京都大学で准教授になっておられた。
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