No tengo dinero ni tiempo.

昔習ったスペイン語で今でも覚えている数少ない文章の1つ。

世界フィギュアスケート選手権 男子FSテレビ観戦

2011-04-29 20:25:33 | スケート観戦
日時:4月28日(木)現地時間13:00~(日本時間18:00~)
場所:Moscow / RUS Megasport Arena

この日は単なる平日でしたが会社の有休を取得していました。何やら、会社の「ワーク・ライフ・バランス」施策の一環とかで5月2日、6日の両日またはどちらか1日を休め休めキャンペーンが敷かれました。私はたまたまの役回りでこの両日とも休めないので我関せずで静観していたのですが、ちょっと考えなおしてみると4月に1度も有休取得していなかったし、多くの人がGWのどちらかを休みにするならば私は4月に取ってもいいんじゃない、と却って周りに言いやすくなったこともあり、有休にしたのでした。

有休にしたことで、男子FSがリアルタイムでテレビ観戦できるという特典がありました。夕食作りで観戦を中断したくなかったので、夕方までにパンを買いこみテレビの前に臨みました。
せっかくリアルタイム観戦なので、いつも生観戦している時みたいに1人ずつ1つだけでも印象を書き残すことにしました。本当にひとことだけメモしている選手もありましたが、最終グループに近づくほど長くなっていきました。

もっとも沢山のメモを書いたのは、高橋大輔さんについてでした。冒頭の4Tが1Tになった直後、演技を中断して不自然に足を引きずるような体勢でレフリーのところに向かうお姿を見たときは、足首を「やって」しまったのだろうか、と思いました。テレビでは心配そうな表情の長光コーチが映っていました。足をレフリー台にひょいとあげたので、足は大丈夫なのかも、と思いましたが、一旦リンクサイドに引き返したのでただ事ではなさそうでした。テレビカメラがスケート靴の裏のヒール部分をとらえていました。ヒールにブレイドを固定していたネジの4本のうち1本が、なくなっていました。スケートをしない私は、あのような構造でブレイドが固定されていることをその時初めて知ったのですが、スペアのネジはあるの?、ドライバーは?とか思っているうちに、私の鼓動もどんどん上がっていきました。テレビの実況者が「中断時間は2分間」というような説明をしていたとき、「・・・はかってる!。」という緊迫した声が漏れ聞こえました。連盟の方でしょうか、ストップウオッチを持っていました。別の連盟の人(吉岡さん?)がネジを締め始めました。会場の様子が映し出されて、大輔バナーや日本国旗を持った人たちは祈ったり、半泣きになっている人も映し出されていて、私も手に力が入った状態になっていたのでした。そんな中で国際スケート連盟会長のオッタビオ・チンクアンタさんがテレビカメラに抜かれたのですが、その時していたことは、ちょっとおどけた表情でネジをまわす真似をして隣の人(ロシアの連盟の人?)と談笑していたのです。信じられない光景に、テレビに向かって「ちょっと!」と声を出してしまいました。「ちょっとあんた、国際スケート連盟の会長ってことは、元選手だったわけでしょ。(スピードの選手だったことを先ほど調べて知りました。)今、リンクサイドで起こっていることがどういうことか、元選手のくせにわかってへんのか。ましてや要職の立場でしょ。おどけてる場合か。」と、全部言ったとしたならこういう気持ちでした。そんなチンクアンタを見た後だったので高橋くんがレフリーに再開を告げたときのレフリーの方(Mona JONSSONさんというかたのようです)の思いやりのあるような振る舞いや様子には、心救われました。演技が再開となり、私の気持ちとしては再開してくれただけでありがたいというか、胸がいっぱいというか何とも言えない気持ちで、仮に全部fallでもぜんぜん卑下するものではないと思っていました。再開最初の3F-3Tは恐怖心とかあったのかもと想像しますが、最後まで滑りぬくお姿には心から感激しました。結果は当然、本人が一番悔しいでしょうし残念に思っているのではと思います。テレビで見ているものにとっては応援しかありません。また次の時、応援したいと思います。
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それで、4月号はどうだったか

2011-04-25 00:21:35 | その他
先日、NHK語学講座のテキストを購入したと書きましたが、購入したので何かの縁と思って1ヶ月だけ出来るだけ視聴、聴取してみました。

まずは「テレビでスペイン語」。一応私は大学で第二外国語にスペイン語を履修して、ましてや点だけはとても良い点で単位を取りましたので、テキストに書いてあることは全部わかっていなければいけないはずでした。しかし、テキストを読み進めると、結構なボリュームの解説。知らないこともたくさんありました。構成は以下のようでした。
・その日取り上げる動詞
・それを使った例文
・動詞の解説
・練習問題
・会話スキットと日本語対訳
・文法解説1
・文法解説2
・コラム
・単語
特に、文法解説の部分は結構な字数で書かれています。
ところが、番組では、文法解説、単語、の部分は全く触れられずで拍子抜けでした。余力のある人は自習してね、ということなのかもしれませんが盛り込み過ぎのようにも思います。
今井翼さんはとても張り切っておられる様子で、語学講座の芸能人ゲストにありがちな「ええっと・・・これはこうだからぁ~(といいながら照れながら回答する)」みたいなことは一切なく、しっかりした声ではっきりと、かつ話す速さもよどみなくて、相当な気合いを感じます。それだけに文法解説の部分もちょっとは番組で取り上げてもいいのではと。そういうところに物足りなさを感じたりもします。
次に「まいにちイタリア語」。ラジオ講座です。月~水の3日が入門編で、聞く日、理解する日、しゃべる日というテーマで進んでいきます。良い講座だと思います。とにかく反復練習の練習問題が沢山ありますが、それはラジオ講座のよいところなのかもしれません。講師の花本知子先生は1978年生まれの若い先生で、とても気合いが入っていて、お話しぶりから良いお人柄が感じられます。京都外大で教えておられるとプロフィールにあったので場所的にも近いしお会いしたいと思うくらいです。惜しむらくは、私の家ではNHK第二放送が受信できず、Webページのストリーミングで聞くしかないのですが、それが意外と忘れてしまうことです。
最後に、友人が購入した「テレビでロシア語」。実は、ロシア語は難しそうで1回見るくらいで終わると思っていたのですが、今一番はまってしまっています。シベリア4都市紀行と題して、その都市をめぐるようなスキットの内容ですが、早速日本と近いウラジオストクが舞台で興味津津の内容です。テキストの字の量もちょうど良く、番組でもはしょることなく取り上げられています。
・その日のフレーズ
・それを使った練習
・スキットと日本語対訳(その日のテーマに必要なところだけを抜粋してあるのですが抜粋の量が適量に思える。完全版は別のページにあり。)
・今日のポイント
・練習問題
・単語と文字の解説
・コラム
進行役のロシア人ゲストがとにかく可愛らしくてやりとりを聴いているだけで和んでしまいます。それだけでも見てよかったと思います。また、舞台がシベリア4都市というのが渋い。この1カ月足らずの視聴にも拘わらず近いうちに行ってみたいと思うほどです。都市の名前だけについていえば、日本から近いのに全然知らないところで、強いて言えばラジオの気象情報(○○(都市名)は、快晴、風力xxx、xxxヘクトパスカル、xxx度、とか言い続けている番組)でしか聞いたことないところでしたから。そういう都市にスポットライトを当てて講座を構成された沼野恭子先生の熱い思いを感じます。講座の理解度としては、耳で聴き、カタカナを読んでいる(ロシア文字を読んでいない。)状況で、ハングルをしていた時と似た状況になりそうではありますが、それでも今まで全く未知の世界だったわけだからと開き直って、楽しく見ようと思います。

と言うわけで、意外にも5月号を買うのはテレビロシア語はほぼ決定しています。スペイン語は・・・1店だけ見ましたが、やっぱり今月も翼さん効果か、ありませんでした。なお今月覚えたロシア語は「エータ ポールト」(これは港です。)です。ただし私は海なし県に住んでいるので、使う機会は少なそうです。
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延期・中止・辞退・来日

2011-04-16 02:01:07 | 音楽
この週末はFed Cupです。Fed CupのWebページはとても楽しそうなことになっていますしツイッターではFed Cup公式アカウントのつぶやきもにぎやかになっています。日本はワールドグループⅡのプレイオフで、アルゼンチンとの対戦が決まっています。何もなければ明日から東京有明コロシアムで開催されるはずでした。しかし3月21日時点で「日本の壊滅的な被害をもたらす地震と津波のため」7月16日~17日に兵庫県で開催と延期が発表されました。
その兵庫県にある兵庫県立芸術文化センターで、5月14日(土)に開催が予定されていたマリア・ジョアン・ピリスさんのピアノ・リサイタルの中止が先日4月10日に発表されました。友人が先行予約でチケットを取ってくれて、友人も私もとても楽しみにしていたリサイタルでした。中止を知らせるWebページには「東日本大震災の影響により来日が不可能となり」とありました。
ところで先週の4月9日(土)、奈良市の秋篠音楽堂で開催された「トスティに捧げる名曲コンサート」を聴きに行ってきました。お目当ては、バリトン歌手の桝貴志さん。2009年のABC新人コンサートで知った歌手さんでしたが、新人という肩書が似つかわしくない演技力とお客を引き込むエンターテイナーの要素充分なところが印象的でましてや奈良県出身ということで覚えていたのでした。そんなわけで、3月の末にチケットを買いに行ったのですが、係の人が開口一番「今回の震災の影響で、海外からの出演者が全員キャンセルになりました。キャンセルになったところには、過去の受賞者や地元の歌手が務めます。今回のチケット代は震災の義援金として使わせていただきます。それを了承いただけますでしょうか?」と説明がありました。「あ・・・。はい。」と口では言っていましたが、ちょっと動揺していました。被災地とは500kmほど離れている奈良でもこんなことになっているのか、と。でも原発事故のことで来日したくない気持ちもわかりますし、受け止めるしかありませんでした。
コンサート当日、会場はほぼ満席でした。プログラムは、もともと準備されていた海外からの出演者が掲載された上質な紙に写真入りのものと、急遽作成されたことがありありとわかるような色画用紙に印字された差し替え版のものが手渡されました。差し替え版を開くと、冒頭に「震災による原発事故の為、海外からの出演者が参加できなくなりました・・・」と書かれていました。はっきりと「原発事故の為」と書いてあるのを見て、主催者の勇気に心揺さぶられてしまったのですが、さらにプログラムを見ると、日本人の名前に交じってもともと来日予定だった台湾の歌手の方の名前があり、さらに胸をつかれる思いでした。台湾から来られたのは、周 柏谷さんというテノール歌手の方でした。台湾と言えば、震災後の早い段階から支援を表明してくださったり100億円超という多額の義援金をしてくださったりということは報道で読んでいましたが、周さんの来日はそれに通じるものがあると感じ、感激しました。この不安の多い時期の来日は相当悩まれたり周辺から反対されたりとかあっただろうにと思うと、来日のお礼を言いたいくらいでした。コンサートが始まると、演奏が素晴らしいのはもちろんなのですが、単にうまいとかきれいとかではなく、海外から出演者が来てくれないなら自分らが盛り上げるぞといった気迫のようなものを感じました。第一部はトスティの歌曲。知っている曲はありませんでした。第二部はオペラ・アリアで、出演者の十八番の演目で楽しみました。楽しみにしていた桝さんは「セヴィリアの理髪師」より“町の何でも屋”でした。第三部は「日本・台湾の歌」と題して、周さんは「牧羊女」という歌を朗々と歌われました。カウンターテノールの眞弓創一さんの「演奏会用アリア すてきな朝に」という曲を聴いていた時、繊細な心の描写を切々と歌われる様子に私の気持ちも入り込んでいったのか、不覚にも涙が出てきました。続く古橋郷平さんの「愛燦燦」(コンサート最後の曲)を聴いていた時、なぜか震災の報道で沢山観た津波やがれきの山や避難所の様子を思い出してしまい、さらに泣けてきてしまいました。そして、演奏者の気迫や思いがこんなに熱くても、見えない脅威である放射性物質の前では我々は無力なのかと思うと今度は悔しくて泣けてきてしまいます。
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また、4月号コレクター

2011-04-03 23:00:10 | その他
毎年新年度が始まるこの時期は、多くの人が、何か始めてみようとか、今年こそは頑張ってみようとか、そういう意欲がにわかに出る時期ではないかと思います。それを見越してか、NHKの語学講座のテキストは4月号だけページ数も多くて広告主様も良く分かっておられるといったところかと思います。ところで私は、これまで語学を見につけたいと思って毎年この時期になるとNHKの語学番組のテキストを買ってみるのですが、継続できたことが殆どなく、その結果4月号ばかりが手元に残っています。ハングル語講座のテキストなんて、1990年に初めて購入してから何冊持っていたことか。昨年は同僚に影響されてテレビ中国語講座のテキストを購入しましたが、案の定4月半ばにして撤退していました。今年はテキストは購入しないぞと心に決めていましたが、3月の末本屋に行ったときにNHK語学テキストの特設コーナーを通りがかり、一通りは見ました。そこで1点、気になる点がありました。スペイン語のテレビ講座だけどうしても見当たらないのです。友人にそのことを話し、再び別の大型書店に行きましたが、そこにもありません。誰かが買い占めた?買い占めたとしたら、誰が出ているの?嵐か、JYJか・・・などと冗談半分で言ったりしていましたが、ここにもないとなると余計に気になってきました。本の入手に長けている友人が、ここでの捜索はあきらめて、もう1軒行ってみようと別の本屋を示し、行ってみたら、お見事。そこにはたくさんありました。
さて問題のテキストですが、表紙には、なかなか御顔立ちの整った男性が決めポーズで写っていました。「誰や、これ?」、「知らん」、「でもこの人のせいで売り切れたんやろな。」、「なあなあ、ナビゲーター今井翼て書いてあるで。この人ちゃう?」、「つばさって誰よ?」、「調べよか」とわざわざ携帯でGoogle検索をかけて、やっとタッキー&翼の翼さんとわかりました。そして、同時に、だからこれだけ売り切れていたのだと納得しました。ここまで探したので記念に1冊購入することにしました。
なお、冒頭の写真にはあと2冊写っています。ラジオイタリア語講座のテキストは先述のテレビスペイン語テキストの隣にありました。「田舎でのんびりホームステイ」が舞台になっているとあり、須賀敦子さんのエッセイに出てきたトリエステとかやったりして、なんて思って見たところ、イラストが八戸さとこさんのだったので衝動買い。八戸さとこさんは以前10年以上も前だと思いますがラジオ英会話入門のテキストを担当しておられて、とても心和むイラストでその頃から好きだったのでした。これまで唯一4月号だけで終わらなかった講座でしたが、今思えば八戸さとこさんのイラストのおかげだったのかもしれません。もう1冊のテレビロシア語講座は、ロシア歌曲を学んでいる友人が購入したので一緒に記念撮影しました。こうして今年も4月号を購入してしまった次第です。
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