リプレイスする勇気

大昔、まだネット通販がそれほど普及していなかった頃、ある通販専門のお店をよく利用していた。お店の対応も迅速で商品も良かった。買い物するたびに小さいお便りが入っていて、対面販売のように親しくやりとりするのが楽しかった。パソコンのOSはWindows95の時代だった。時が流れて2001年にWindows95がサポート終了になり、WindowsXPにアップグレードしなければいけなくなった。サポート終了になるとセキュリティ更新プログラムも提供されなくなるので、いくらパソコンが綺麗で調子良く使えていても次のOSにアップグレードしなければならない。ところが前述の通販専門のお店はWindows95の使用を続行していた。商品に同封される小さいお便りに、パソコンの調子が悪くなった時も町の小さな修理屋さんに直してもらえてすごく助かったといったことが書かれていた。それを読んでセキュリティ面に不安を感じて、そのお店での買い物をやめてしまった。
コンピュータのハードウェアやOSはこのようにサポート終了までにリプレイスしなければならない。先日そんなことを親に話し、いずれ親が使っているパソコンも買い替えが必要やねと伝えると「このパソコンは年に１度しか使わないしまだまだ綺麗で処理は遅いけど動いているので買い替えはいらない。」と言いサポート終了やセキュリティのことを説明しても理解はしてもらえなかった。
私自身、パソコンやスマホについては適切にリプレイスしているつもりだ。しかし、パソコンやスマホ以外の電化製品はどうか。引っ越してきて丸7年になったが、殆どリプレイスしていないではないか。
今、私の家にある一番古い電化製品はオーブンレンジである。先ほど恐る恐るいつ製か見たところ「95.7-12月製」と書かれていた。丸28年である。電子レンジもオーブンもオーブントースターも普通に使えているが、それだから買い替えはいらない、と言っていたら、パソコンのセキュリティ対応をせずに使用し続けることと同じくらい危険なのではないか？
今年、掃除機とシーリングライトは買い替えたが、全く動作不能となったためだった。
このように終了の時を「動作不能」で迎えるということは、人間で言うと「ぴんぴんころり」だ。もしひどい最後を迎えたら大事故につながりかねないと俄かに思い立ち、俄かにオーブンレンジの買い替えを検討しながら年末のひと時を過ごしている次第である。

全日本フィギュアスケート選手権男子シングルフリー

FODで観戦。FODは会場音だけで実況、解説はないが、課金してみるオンデマンドなのでCMもなく、地上波のようなバックルームでウオームアップする選手をひそひそ声でレポートするアナウンサーもいないし、煽りもないし、会場さながらに観戦できるのが良い。男子シングルフリーの最終グループが凄かった。殆どミスのない演技が続いた。この重圧の中、出てくるだけで満点ものであるのに、気迫がみなぎっていた。五輪選考シーズンではないのに鬼気迫る演技だった。これを会場で生観戦できた人は幸せだと思う。私は場所が長野と聞いた瞬間チケット争奪しなかったがスケート観戦が趣味というのであれば全日本は行くべきだったか、などと思った。
私など、パソコンの画面越しに見ているだけなのに足が攣りそうだった。見ているだけでは申し訳ない思いと、いい演技が続くことにそわそわしてしまって、近くにあったダンベルを持ち上げたりスクワットをしたりして観戦した次第である。

星の意味

クリスチャンの友人からクッキーをもらった。教会でもらった手作りクッキーのようだ。大きなクッキーの表面にはサンタクロースを思わせる絵が形どられていた。手作りなので保存料とか入っていないと思い、早速いただくことにした。クッキーには可愛い札がついていた。もぐもぐ食べながらその札を眺めた。Merry Christmas!と書かれたその札には親子と思われる３匹の猫と、クリスマスツリーと星が描かれていた。星って通常クリスマスツリーのてっぺんに飾るものなのに、なぜ離れているのか・・・と思ってすぐ、この星はもしかしたらキリストが生まれた時にその上に星が出て、東方の三賢者という人たちがその星に導かれてキリストのところに行ったとかいうあの星か、と気づいた。今更なことだが、クリスマスツリーから離れて描かれていて初めて気づいた次第である。

グランプリファイナルをテレビ（地上波）の町田樹さん解説が素晴らしかった件

ライブで中継するというので、テレビ観戦した。男子も女子も素晴らしい試合だったが、男子は町田樹さんの解説がよかった。町田樹さんはジュニア選手の頃から注目し、選手の頃には応援メッセージカードを持参するほど応援していたし、プロスケーター最後の演技の際には埼玉にも足を運んだ。なので解説で出てきても応援するのは当然なのだが、その解説は、樹さん独自のプログラム解釈をベースに、演技実施直後には技術的解説を載せる形は大変わかりやすい。かなりの予習のもとで原稿の準備をされたに違いない。そしてなによりも、選手に敬意を表し、技が実施できなかった場合も選手を励まし続けるコメントには心打たれた。旧ツイッターには「町田解説」がトレンド入りしていて概ね高評価で嬉しい。中には町田解説を一言一句書き起こしている方もあり、私もしたかったけどテレビ録画していないのでできなかったため何度も読ませていただき、ハートを片っ端からつけてきた。
最近、研究者として國學院大学助教：町田樹さんの活動として、ホームカミングデーに特別公演をした動画がおすすめに上がってきたので観た。「スポーツを「観る」とは何か？」というタイトルで、わかりやすく問題点を挙げたうえで、最後の締めで「スポーツを文脈の中で捉えるための確かな情報収集とバイアスに左右されずにスポーツの本質を見抜く豊かな観戦経験の積み重ねによって鍛えられるもの」と述べていたが「町田解説」には観る人にそういうことを伝えたいという気迫を感じた。今後フィギュアスケートの解説は全て樹さんにやってほしいくらいであるが、本業の研究者の仕事もあるし望めなさそうである。逆に今回の解説は大学の講義レベルの有料級のものを地上波で聞かせていただいたのかもしれない、と思っておこうとしている次第である。

令和5年度國學院大學 ホームカミングデー 『町田樹助教特別講演~スポーツを「観る」とは何か？~』

“BEYOND THE MOVIE” ICE SHOW Blu-ray を再生するためMac Blu-ray Player をインストール

生でもみて、千秋楽配信も見たのに、Blu-rayも買ってしまった。
ところでMacにはデフォルトでBlu-rayを再生できるソフトがついていないので、インストールしないといけない。
ネット検索するといろいろ出てきたが、最終的にはMac Blu-ray Playerというソフトにした。
このソフトを見つけたのは偶然で、ウェブ検索の際に「Mac Blu-ray」など関連しそうなことを適当に入れて検索した際に、Amazonの購入サイトがヒットしたのがきっかけだった。開いてみると、製品版と無料版があった。動作確認のために無料版を入れると問題なく再生できそうだった。再生すると、画面中央に薄い字で、無料版であることが書かれていてこの字を消すにはここを押してコードを購入する必要があった。言われたとおり「ここ」を押すと会計サイトにリダイレクトされた。Amazonに出ていた製品版は7,590円だったので、その金額を覚悟していたところ、勝手に割引クーポンが適用されていて3,795円で購入できた。このクーポンが期間限定なのか、または誰でも適用されるかは知らないが、とにかく思っていたより安く買えたので、ちょっとよかったと思っている次第である。そして、Mac Blu-ray Playerの動作確認だけと思ってBEYOND ムービーを再生し、ついついほぼ全編みてしまった次第である。