No tengo dinero ni tiempo.

昔習ったスペイン語で今でも覚えている数少ない文章の1つ。

第18回 ABC新人コンサートを観戦

2009-06-28 01:50:16 | 音楽
■日時:2008.6.27(土)18:00~21:00
■場所:ザ・シンフォニーホール

昨年の観戦で、ちょっと萎えてしまったので今年は別に、と思っていたのですが、友人が誘ってくれたので行ってきました。

友人の希望で、ピアニストさんの手がよく見える席での観戦。
お客さまの入りは7~8割程度で、昨年よりも少ないのではという印象でした。

以下、演奏順に、印象など。

◎ピアノ/蒲生祥子
曲目:シューマン/交響的練習曲 op.13

黒に白の花が散りばめられたドレスで登場。出てこられただけで華やかな感じがしました。ロングヘアーが椅子につくかつかないかくらいあって、それもよく似合っておられました。トップバッターとは思えないような堂々と落ち着いた様子で演奏されているように見えました。最後の音を弾ききったとき、手を高く上げて、表情もさわやかでした。気になったのはペダルを踏む音でした。カタ、カタ、とはっきりと聴こえてしまって、靴との相性なのでしょうか?

◎ソプラノ/白石優子 (ピアノ/関口康祐)
曲目:ワーグナー/「ヴェーゼンドンクの5つの詩」より "夢","苦悩",
ワーグナー/歌劇「ローエングリン」より "ひとり寂しく悲しみの日々を"

青と緑の間の色のドレスで登場。お二人ともちょっと緊張しておられたように感じました。2曲目のほうがその緊張も少し和らいだのか、表情豊かに思いましたが、普段ならもっとパーンと届くような声を持っておられたのかも、とも思いました。
ピアニストの方は、丁寧なタッチで弾いておられました。横顔が、あるテニス選手に似ている、などと思っていました。

◎ピアノ/小瀧俊治
曲目:ラフマニノフ/ピアノソナタ 第2番 変ロ短調 op.36 (1931年版)

体型は細い方でしたが、音は鋭くて若々しくて、フォルテのところなどは聴き映えして、さすが男性という感じでした。難しそうな曲なのに淡々とミスなく演奏されているように見え、余裕があるかのようでした。気になったのは左足でした。フォルテのところとか、踏ん張りが必要なところで、左足も振り下ろしておられて、踏ん張りには必要な動きなのかもしれませんが、気になりました。

◎メゾソプラノ/石井 藍 (ピアノ/遠藤麻弥)
曲目:R. シュトラウス/わが思いのすべて op.21-1,
ウェーベルン/死 ~8つの初期の歌 より第7番,
ウェーベルン/花嫁の夜の祈り ~声楽とピアノのための3つの詩 より 第2番,
サン=サーンス/歌劇「サムソンとダリラ」 より "君がみ声に我が心開く"

紫色のドレスで登場。ちょっと南国系のはっきりしたお顔立ちのせいか、目ぢからに見入ってしまいました。2曲目は「死」という曲名を知らなくても、重々しく苦悩に満ちた声と顔だけで「死」とわかってしまうような演技力でした。オペラも見てみたいです。
ピアニストの方は、黒いドレスで、ほっそりした方でした。ピアノと歌がよく合っていました。目立たないけど(?)いい伴奏と思いました。

◎ピアノ/松川文子
曲目:ラヴェル/「夜のガスパール」より "オンディーヌ","スカルボ"

濃い目の赤いドレスで登場。髪はショートで、プログラムの写真とは異なっていましたが、ショートがよく似合っておられました。友人がこの曲について、一番難しい曲の一つだ、といったことを言っていたのですが、細かい音で手がつりそうな動きが多くて、手の動きを凝視していました。知らないものからしたら、手が交差したり、同じような場所を右手と左手が弾いたりするのをみると、かっこいいいと思ってしまいます。曲が終わったらブラボーも出ました。私も、曲の後半部分では、フィギュアスケートの後半部分を見つめるような思いで、がんばれ、がんばれ、と祈るような思いでした。その一方ではイラストの「リサとガスパール」に出てくるガスパール(黒いほう)が頭の中で動いていたのですが。それはさておき、私の好きな感じの曲だったということもあり、この方が選ばれたらいいなと内心は思いました。

◎バリトン/桝 貴志 (ピアノ/藤江圭子)
曲目:中田喜直/木兎,
ヴェルディ/歌劇「ドン・カルロ」より "終わりの日は来た",
ロッシーニ/歌劇「セヴィーリャの理髪師」より "私は町の何でも屋"

友人が、以前、クラシックのライブハウスで聴いたことがあるとのことで、その時の様子から楽しみにしていました。私は2曲目がよかったと思いました。3曲目はコミカルな演技、早口言葉が沢山ある歌詞で魅了し、終わったらブラボーが沢山でました。プログラムの紹介文から経験も豊富のようでしたが、今日聴いた限りでいえば、エンターテイメントとは何かを知りつくしておられるように感じました。
ピアニストの方は、歳も上の方のようで、そういうところからも、全体から醸し出す貫禄がありました。

審査の間、昨年の井上圭子さんに師事している早野紗矢香さんのパイプオルガン演奏がありました。

審査発表の際、審査委員長の伊藤京子さんは「熱心に聴きすぎて腰が痛くなってしまいました。」とユーモアも交えながら“座って”講評がありました。音楽は美しくないといけない、意味のある強弱をつけること、演奏中に呼吸をすること、などといったことでした。決して、体調不良とかそういうことは言わないところが音楽家魂だと思いました。

審査結果は、
ピアノ/松川文子さん
声楽/桝 貴志さん
でした。

インタビューでは、松川さんは少し涙声になりながらかみしめておられました。桝さんはここでも貫禄がありました。

私の印象と審査結果に乖離はありませんでした。あとあとプログラムを読み返していると、松川さんが師事している楊麗貞先生が審査委員であったことがわかりましたが、松川さんの演奏は今日に限って言えば一番心にきましたので、揺るぐものではないと思いました。ただ、やっぱり師事しておられる先生が、審査委員にいらっしゃるというのは、なじめないのですが、それとて、演奏家は何も悪くありません。桝さんについては、結果は経験の差かな、と思いますが、エンターティナーの要素を十分に兼ね備えておられ、また見たい、聴きたいと感じるような演奏でした。
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ラケット試打記録追加

2009-06-21 22:11:55 | テニス観戦
さらに2本。
・[K]FOUR FX 107(Wilson):重量264gだそうですが、持った時はそれくらいに感じてもボールを打つ時には重いと感じました。インパクト時にボールをぐっとホールドしすぎていて重いような感じ。まあ、単に自分が非力なだけかもしれません。
・DualCoil2.65(ブリジストン):昨日試打したのとほとんど印象は同じですが、昨日ののほうが、インパクト時の振動の感じが楽でした。コーチによると、昨日のDualCoil2.8はストリングも結構いいやつ(モニカ・セレスも使っていたことがあるとか?)とのことなので、そういうのも関係あるのかもしれません。

で、結局最後は自分の、すなわち、YONEX ULTIMUM RQ Ti2000 over sizeを(かつてのモニカ・セレスモデル)を使って終了しました。
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ラケット試打しまくり記録

2009-06-21 01:18:19 | テニス観戦
4本しました。
・MicroGel Extreme Team with Teflon(R) polymer(HEAD):これが一番フィットしました。270gらしいですが、それを感じないバランス。打球感もよかったです。
・CrossBow AF 5(HEAD):255gで、見かけ「厚ラケ」でラクかな、と思ったのですが、バランスのせいか、数値より重く感じ、それほどラクではありませんでした。
・BABOLAT XS102:ちゃんとしたところに当たったときは打球感はいい感じでした。
・DualCoil 2.8(ブリジストン):サーブしかしていないので何とも言えませんが、全体的によかったです。
・おまけ:Wilson ProStaff 6.0:コーチのこだわりの逸品を拝借して、サーブをしてみました。いつも使用しているのより100g以上重いのでどうなるかと思いましたが、打球感はすばらしかったです。お聞きしたところストリングもこだわりの逸品(断面が六角形で・・・とか)らしいです。
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全仏男子シングルス決勝

2009-06-15 22:09:54 | テニス観戦
Men's Singles - Finals
Roger Federer (SUI)[2] def Robin Soderling (SWE)[23] 6-1 7-6(1) 6-4

大会も後半に入ったある日、友人から、ソダーリングさんのコーチがあのマグヌス・ノーマンさんである、とメールが来て、それ見たさというのもあり、録画してみました。
試合は、ロジャーさんが強かった。Serving For The Championships という段になって、少しミスが出て、ロビンさんにブレイクポイントが来た時は、ロジャーさんも人間、神ではないのだ、とか、あほなことを思うほど、この日のロジャーさんは神がかり的なショットが沢山ありました。そして、勝った瞬間からしばらく、神はいつものように泣いていました。
勝った直後、フランスのテレビ局のインタビューが入っていたようで、それがそのまま流れていました。ロビンさんの番になり、さわやかで歯切れ良く、ニュースキャスターのようなお話しぶりに感心してしまい、手を止めて見入ってしまいました。
表彰式のプレゼンテーターはアンドレ・アガシさんでした。今剃ってきたような美しいスキンヘッドに黒のスーツで、嫁に負けへんでという気合い十分で登場。偶然にも、全仏11回目で生涯グランドスラムを達成したアンドレさんから、同じく11回目の挑戦で生涯グランドスラムを達成したロジャーさんへ優勝カップ授与だ、とテレビ解説で言っていたように思います。
ロビンさんは、準優勝者スピーチでもユーモアあふれるスピーチを披露しロジャーさんを心から祝福していました。ロジャーさんもこのユーモアで泣きやんだといったようなことをおっしゃっていたみたいでした。
ロジャーさんは、聴衆へはフランス語で、ロビンさんとアンドレさんには英語で、と、スイス人としては普通かもしれないけど語学力堪能なところもさりげなく見せてくれました。なお、私としては、だんだんミルカを直視できるようになってきたという気がします。テニスを見始めたときは、マグヌスさんもミルカさんもまだ現役だったわけで、私も今日40歳になり、確実に時間は経っていっています。
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2009/2010 フィギュアスケート国際競技会派遣選手選考基準を読んだ

2009-06-14 23:20:11 | スケート観戦
2009/2010 フィギュアスケート国際競技会派遣選手選考基準を読みました。オリンピック代表選考は、一発選考ではありません。
トリノ五輪の後、世界選手権の代表を一発選考でやってきたのは何だったのか?
3枠目のグレーゾーンにどんな思惑が隠されているのか、と、少し悔しい気持ちになりました。
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全仏女子シングルス決勝

2009-06-07 20:50:43 | テニス観戦
Women's Singles - Finals
Svetlana Kuznetsova (RUS)[7] def Dinara Safina (RUS)[1] 6-4 6-2

録画してみました。ディナラさんが悪かったのではなく、スベタンがよかったです。試合直後のフランスのテレビ局のインタビューに、スベタンは「ディナラにはNo.1のプレッシャーがあったのでは。」とかばっておられるかのような発言もありました。
スベタンの印象は、開脚しても安定して打てるショット、ドロップショット、そして前への攻撃、など多彩なショットがいずれも正確だったことです。
ディナラにとっては、もっとできるはず、と思いながらのプレイだったのではないかと、表情などから感じていました。第2セットの第7ゲームくらいからちょっと半泣きのような表情にも見えて、ちょっとやばいな、と思っていたら、終わりました。
表彰式では、プレゼンテーターに、元世界女王のグラフさんが登場しました。白とベージュの間くらいの色のパンツスーツでバシッと登場。ブロンドの髪がきれいに巻かれていて、気合いを感じました。同い年の女性(誕生日も1日違い)として、見習わなければならないと思いました。
残念だったのは、日本のテレビのアナウンサーが「シュテフィー・グラフさん」と紹介したことです。現地では「ステファニー・グラフ」と言っていたと思います。確か引退したあとか結婚した後に「これからはステファニーで生きていく。」と言っていたのを何かで聞いたことがあります。大した話ではないかもしれませんが、そんなエピソードも紹介してくれたら、なんて思いました。
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全仏テニス女子シングルスQFより

2009-06-03 23:18:50 | テニス観戦
Women's Singles - Qtr. Finals
Samantha Stosur (AUS)[30] def Sorana Cirstea (ROU) 6-1 6-3

ルーマニアのシルステアさんは、ちょっと大味なテニスでしたが、いいショットもたくさんありました。スコアの数字の印象よりも接戦でした。
サミーが素晴らしかったのは、前に行く時の迷いのなさと、コートカバーリングでした。こんなに強くなっちゃって・・・。1stサーブが決まれば90%近くのポイント獲得率だったそうです。サーブが決まるっていいね~。サーブのインパクト後左足で着地しますが、右足がキャメルスピンぐらい蹴りあげていました。鍛えているからこそでしょうが、あんなサーブしてみたいです。
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チョコの山(ヤマザキ)vsベイクドチョコ(フジパン)食べくらべ

2009-06-01 23:25:58 | 美食【パン】
■チョコの山(ヤマザキ)を知ったきっかけ
今年のゴールデンウィークに、友人5人と話していたら、何の話をしていた時だったかは忘れたのですが、パンのミミを小さく砕いて、それにチョコレートがかかっている菓子パンがあり、おいしかったよ、と誰かが言いだしました。その場は大いに盛り上がったのですが、5人の中で、食べたことが無いのは私ともう1人との2人だけ。そんなに有名な菓子パンなのかな?

■2人がとっさに考えたこと
そのパンを知らなかった友人とあとからその話をしたところ、とっさに同じことを考えていました。
即ち、その菓子パンがヤマザキの商品であること、そしてパンのミミでできているということから、以下のように推測しました。
ランチパックの製造過程で出たパンのミミでできているのではないか。

ランチパックの食パンには、あの「臭素酸カリウム」が入っている

ということは、チョコの山にも「臭素酸カリウム」が入っている

■下調べ
さっそくコンビニやスーパーで調査を開始。チョコの山は間もなく見つかり、即座に裏返すと、案の定、臭素酸カリウム入りでした。
また、友人は、ネットでもそれに関連する情報を集めてくれていました。それによるとチョコの山より以前にフジパンから「ベイクドチョコ」という似た商品が出ていたこと、がわかりました。悪いとれば「ベイクドチョコ」をぱくった「チョコの山」なのでしょうか。それはともかく、Webで検索した感じでは「臭素酸カリウム」を使っているのは現時点では山崎製パンだけのようなのでフジパンのパンには使われていないはず。是非2つの商品を食べくらべしたいと思いました。

■ベイクドチョコを探しまわる
チョコの山がすぐに見つかりましたので、ベイクドチョコもすぐに見つかるだろうと思っていたのですが、どこを探しても見つかりません。仕方がないのでフジパンホームページのお問い合わせフォームから問い合わせて、やっと巡り合うことができました。しかし回答によると「お問い合わせいただきました「ベイクドチョコ」につきましてはお取扱いのあるお店様が大変少なくなっております。」とのことで、チョコの山に押されているのではないか、と推測しました。

さて、いよいよ試食。入手順に、ベイクドチョコ、チョコの山の順でいただきました。

■試食:ベイクドチョコ



1つの大きさが思ったより小さく、重さも軽く感じました。
チョコのにおいは、まあ、菓子パンのチョコではありますが、姉妹品の「ベイクド塩キャラメル」よりは自然なチョコのにおいでした。
チョコの色は結構濃かったです。
パンの1つ1つをみた感じでは、パンのミミだけではなく、白い部分も使われていました。
噛みごたえがあります。チョコが生地までしみていてしっとりとしていました。噛んでいる音を形容するなら「もぐもぐもぐ」という感じ。パンを食べているんだと感じました。
お腹いっぱいになり、半分食べたところで終了しました。

■試食:チョコの山



ベイクドチョコと比べると体積は大きいように感じましたが、重さは同じくらいな印象でした。
チョコのにおいは、菓子パンのチョコよりもさらに駄菓子っぽいにおいでした。
チョコの色はベイクドチョコより少し薄めでした。
パンは、まさにサンドイッチ用食パンのスライス厚さで、ミミの部分のみのように見えました。
生地を持つと固くて軽い。噛んでいる音を形容するなら「さくさくさく」という感じ。スナック菓子を食べているようです。
スナックっぽい歯ざわりで、確かに量は食べることができそうでしたが、後で後悔しそうな気がしましたので、数片食べて終了しました。

私としては、しっとり感とパンらしさゆえ、ベイクドチョコのほうが好みです。

■最後に
ここまでして私が臭素酸カリウム入りのパンを食べたのには、訳がありました。それは、チョコの山を教えてくれた友人に、知ってほしかったからです。
今回たくさんのパン売り場をまわりましたが、ヤマザキのランチパックは本当に超人気のようで、どこの売り場を見ても一番よい場所にたくさんの棚をもらって陳列してありました。ランチパック好きの人にとっては、パッケージの裏を読んでいないのかもしれませんし、読んだとしてもそれほど危険には思わないかもしれません。
しかし、消費者が無批判に購入するから、商品は生き延び続けるのだと思います。危険性については、会社側としては分量を守っていれば大丈夫、との考えなのでしょうが、人間も機械も、しようと思わなくてもミスはあるもの。だとしたら分量を間違えてしまうことだって・・・と容易に想像できると思います。ましてや、臭素酸カリウムを使わなければ大量生産のパンを焼くことができないというわけではないようで、あるWebページによればビタミンCで代用できるとのことです。
臭素酸カリウムについては、詳しく書かれたWebページがすぐに見つかりますので引用はしませんが、それを読んでもなお、臭素酸カリウム入りのパンを自らの手で選択するというなら仕方ありません。また、世の中にはもっと危険な食品が山のようにあるのだから分量が守られている臭素酸カリウムは問題にならない、というのも1つの見解です。他人さんに対してならばこれで終わりです。しかし親しい友人を思うと、そうも言ってはいられません。友人がそういうことを知らずにその商品を選択しているとしたら、逆にいえば、もし知っていれば商品を選ぶときにふとこの内容を思いだしてくれるかもしれない、と思ってレポートしました。
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