家ではできるだけクーラーはつけずに過ごそうと帰宅後まず窓を開け扇風機をつけるのであるが、ある日同じようにしようとカーテンを動かしたところ、黒光りする飛来物がピトっと私の頭に舞い降りて、無条件反応で手で払いのけるとそれはどこかへ飛んでいってしまった。
恐る恐る電気をつけると、それはカーテンの間に隠れるように止まっていたので、窓をあけカーテンを引っ張りだしてはたいたものの外へは行かず部屋のどこかへ行ってしまった。
取るものとりあえず閉店間際のドラッグストアに駆け込んで一番効き目の高そうなスプレー式薬剤とホウ酸団子を購入し、ホウ酸団子をあちこちに設置したところでそれと出くわし、さぁスプレーをと取り出すも家電製品や精密機械の付近で噴霧するのに憚られクイックルの棒ではたき落としてスプレーを噴霧しようとするも見失ってしまった。
しばらく見なかったのでどこか見えないところで息絶えていたらと願っていたところ、ある日の帰宅後風呂場でそれと遭遇。風呂場ならスプレー噴霧には好都合である。しかし臆病な私はスプレーを持つ手が震えていた。殺生はなんとなく気がひけた。しかし、ここで会ったが百年目と気持ちを強く持ち、スプレーに書かれていた「秒殺ノックアウト」の言葉を信じてスプレーのレバーを引いた。
シュー…シュー…
最初はバタバタと逃げようと動いていたが信じて噴霧し続けたところ間も無く裏返った。確かにスプレーの謳い文句に偽りはなかった。
しかし、裏返ったそれをどうやってゴミ袋に入れて部屋の外に出すかが問題だ。まだ脚が微妙に動いていた。箒は持っていないし掃除機で吸い取れば今度はゴミパックの処分が怖い。処分している間に生き返ったらどうしよう…。あれこれ考え睨み合い、最終的には駄目押しに薬剤噴霧をして動かないのを確認した上でゴム手袋した手に大量のトイレットペーパーを持ちそれをつまんで袋に入れて素早く縛りゴミ集積所に持って行ったのだが、やはりそれを持つ手も脚も震えていた。
それ以来それに出くわしてはいないが、あの時頭に舞い降りたそれを払おうと素手でそれに触ってしまった感触がまだどこかに残っていて毎日カーテンを開けるときは手がすくむ次第である。
出演: アース製薬「医薬品 ゴキジェットプロ 秒殺+まちぶせ」
恐る恐る電気をつけると、それはカーテンの間に隠れるように止まっていたので、窓をあけカーテンを引っ張りだしてはたいたものの外へは行かず部屋のどこかへ行ってしまった。
取るものとりあえず閉店間際のドラッグストアに駆け込んで一番効き目の高そうなスプレー式薬剤とホウ酸団子を購入し、ホウ酸団子をあちこちに設置したところでそれと出くわし、さぁスプレーをと取り出すも家電製品や精密機械の付近で噴霧するのに憚られクイックルの棒ではたき落としてスプレーを噴霧しようとするも見失ってしまった。
しばらく見なかったのでどこか見えないところで息絶えていたらと願っていたところ、ある日の帰宅後風呂場でそれと遭遇。風呂場ならスプレー噴霧には好都合である。しかし臆病な私はスプレーを持つ手が震えていた。殺生はなんとなく気がひけた。しかし、ここで会ったが百年目と気持ちを強く持ち、スプレーに書かれていた「秒殺ノックアウト」の言葉を信じてスプレーのレバーを引いた。
シュー…シュー…
最初はバタバタと逃げようと動いていたが信じて噴霧し続けたところ間も無く裏返った。確かにスプレーの謳い文句に偽りはなかった。
しかし、裏返ったそれをどうやってゴミ袋に入れて部屋の外に出すかが問題だ。まだ脚が微妙に動いていた。箒は持っていないし掃除機で吸い取れば今度はゴミパックの処分が怖い。処分している間に生き返ったらどうしよう…。あれこれ考え睨み合い、最終的には駄目押しに薬剤噴霧をして動かないのを確認した上でゴム手袋した手に大量のトイレットペーパーを持ちそれをつまんで袋に入れて素早く縛りゴミ集積所に持って行ったのだが、やはりそれを持つ手も脚も震えていた。
それ以来それに出くわしてはいないが、あの時頭に舞い降りたそれを払おうと素手でそれに触ってしまった感触がまだどこかに残っていて毎日カーテンを開けるときは手がすくむ次第である。
出演: アース製薬「医薬品 ゴキジェットプロ 秒殺+まちぶせ」