No tengo dinero ni tiempo.

昔習ったスペイン語で今でも覚えている数少ない文章の1つ。

日本センチュリー交響楽団 第181回 定期演奏会

2013-05-20 23:30:14 | 音楽
楽しみ楽しみ・・・と思いつつも予習もせずに会場に行きプログラムを開いてから「さて、今日は何するんだろう。」と言っているのだから世話無いが、今回は女優の檀ふみさんが出ると言うことだけ知っていた。檀さんの役割は劇付随音楽「真夏の夜の夢」のナレーションをするとのことで、その台本は松本隆さんが書いたと言うからなんだか今回はクラシック音楽鑑賞というよりも芸能界っぽい。開演ギリギリに到着しプログラムで一応あらすじを確認しようとしたがさっぱり頭に入らず眺めるでもなく眺めていたところ合唱団の中に応援している声楽家の西村薫さんの名前を発見して俄然やる気が湧いてきた。ところが合唱団が入場してきて西村さん探しをしたのだが誰だかわからなかった。合唱団といってもソプラノ、アルト、それぞれ6人ずつしかいないのに。もしかしたら同姓同名の方かしらと思って、探すのは諦めることにした。
曲が始まると、先ず思ったのが、チャイコフスキーの幻想序曲ロミオとジュリエットに似ているということだった。思い違いかと帰宅後確認したが「真夏の夜の夢」の出だしとロミオとジュリエット2分めくらいのところが似ていた。友人に話すと、「真夏の夜の夢」も「ロミオとジュリエット」もシェイクスピアだから?なんて言っていた。
檀ふみさんは細身の人だったが女優特有のオーラがあり、出てきたときから違っていた。約1時間の長丁場のナレーションだったが、演じきられた。ただ、予習不足もあって、お話の筋はあまりわからなかった。
結婚行進曲が単独の曲ではなく、「真夏の夜の夢」の1曲であることも初めて知った。
さらに初めてだったこととしては、チェロがリレーされたことだった。前の方に座っていたチェロ奏者の楽器にトラブルが発生したのか、その楽器が2列目の人へ渡され、その人はその後ろの人に渡され、3人目の人はその楽器とともに曲の最中に拘らず袖へ消えていった。しばらくすると消えた人は何食わぬ顔して曲の最中に復活して、今後は逆のチェロリレーが行われた。こういうことがあるということは頭では知っていたが生で見てちょっとドキドキした。
そして、演奏が進み、合唱団の出番になり、西村薫さんを探すのは諦めていたにもかかわらず、口が動き始めたことで判別できたのも嬉しかった。そういえば大規模な合唱団で高校時代の恩師を探していたときにも同じようなことがあった。表情が変わると見分けやすいのかもしれない。
ちなみに私にとって「真夏の夜の夢」は野口五郎の歌だった。もしかして、このメンデルスゾーンの曲がモチーフになっているのかしらと思って楽しみに聴いてみたが、それを感じられるフレーズはどこにも、なかった。

ーーーー
2013年5月16日(木) 
第181回 定期演奏会
モーツァルト:交響曲 第31番 ニ長調 K.297「パリ」
W.A.Mozart : Symphony No.31 in D major, K.297 "Paris"
メンデルスゾーン:劇付随音楽「真夏の夜の夢」全曲
F.Mendelssohn : Incidental Music "Ein Sommernachtsraum", Op.21& Op.61
指揮:沼尻 竜典
ソプラノ:幸田 浩子
メゾ・ソプラノ:林 美智子
ナレーション:檀 ふみ
合唱:ザ・カレッジ・オペラハウス合唱団
コメント