No tengo dinero ni tiempo.

昔習ったスペイン語で今でも覚えている数少ない文章の1つ。

Japan Women's Open Tennis 2014 決勝

2014-10-13 16:02:38 | テニス観戦
決勝の日、この日は台風が来るという予報があった。前日、前売り券を買うか買わないか散々迷い、いろんなサイトで降水確率だの3時間ごとの降水量だの睨みつつ、降らない方に賭けて前売りを買った経緯があった。快晴ではないが晴れは晴れ。この天気は嬉しい誤算であった。そして、この日は一年ごとに靱で出会う観戦友だちも来てくれるとのこと。晴れて本当によかった。

靱のセンターコートの場合、日差しのある日は審判台側に陣取らないと眩しい。10分前に到着では席はどうかなと見てみると、まあまあの席に陣取れた。逆に言えば、観客が…それほど入っていないということ。前日の土曜、観客が以前より少ないけど決勝では増えるよね、と思っていたけれど、それほどでもなかった。以前はもっとお客さん入っていたよね、席がなくて、もっと上で観たこともあったよね、なんて友人と話したりしていた。

シングルス決勝
Samantha STOSUR (AUS) [1] def. Zarina DIYAS (KAZ) [5] 7-6(7),6-3
緊迫した展開だった。ザリーナはこの日もサーブもストロークも好調、そしてネットプレイも随所に決まっていた。ストロークが深くベースラインに釘付けにしておいた上で、刺さるようなショットを打つ。そういう動き、テニススクールでコーチが何度も解説していたが、まさにそんな場面が多数あった。Samは出だしにブレークを許し、その後はバックのスライスで応戦。横から観てるとあのスライスは低くすーっと進んでくる感じで想像しているより遥かに打ちにくいのかもしれなかった。ファーストセットはとうとうタイブレになり、どちらが取ってもおかしくない展開の中、Samが取ったが、辛うじて…という印象だった。
セカンドセットの最初の方は、若干ザリーナの気落ちした様子が見て取れたが徐々に取り戻しストローク戦では優位に立つ局面が何度もあった。一方Samはリードしての進行だったが途中らしからぬフレームショットを何本もしたりしていたし、圧倒とかそういうのではなかった。セカンドセットでもバックのスライスがとても有効だったのと、スマッシュを多分一本もミスらなかったのは素晴らしかった。そして経験ゆえかもしれないが、セカンドセットの戦い方、ギアの上げ方が、多分ちょっとだけ、Samの方がうまくいったのかしら、との印象だった。6-3というスコアより濃密な試合内容だった。

Sam

ザリーナ

Samはチャンピオンズスピーチで、大阪は応援してくれる人も多くて、大好きな大会、また戻ってきたい、と言ってくれた。ネットで改めて検索してみると、第一回の2009年の優勝は記念すべきツアー初優勝、その後2010年全仏ではその時の決勝と同じ顔あわせで準優勝、2011年全米ではあのセリーナに勝って優勝…と、トップ選手に名乗りを上げるきっかけになった大会と思ってくれているのならとても嬉しい。そして、Samが言うように、本当に応援者は多い。手作りバナーやうちわ、豪州国旗もちらほら揺れる。そしてバナーとか持っていない客でも…私もそうなのだが…第一回の時優勝を見届けたあのSamが強くなってまた戻ってきてくれた、おかえり、よく帰ってきてくれたね、みたいな、思いを感じてくれているのかしら?。でも一方的、排他的な応援には決してならないのが大阪の良さ、そういった選手を見守る温かさが会場にはあったと思う。ちょっと真央ちゃん似(友人談)のザリーナも、今後応援したい選手になった。

ダブルス決勝
Shuko AOYAMA,Renata VORACOVA def. Lara ARRUABARRENA (ESP) ,Tatjana MARIA (GER) 6-1,6-2
ダブルスは、私的には見所満載だった。青山さんが、あのレナータと組んでいる。レナータは14年前、ここ靱でジュニアの大会で単複優勝。生で観るのはそれ以来だった。相手のペアも前日の準優勝ではスーパーショット炸裂で、特に神懸かり的ショットが何本も決まっていたタチアナ マリアさんに注目していた。

しかし始まってみると、レナータ、青山組ばかり観てしまっていた。

ファーストセットは、レナータに見惚れているうちに終わってしまった。レナータについて友人は可愛いと言い、私はええやんめっちゃええやんを連呼し、表情筋上がりっぱなしだった。特に、前衛レナータ後衛青山さんの時。青山さんが堅実に深く返してチャンスメイク(テニススクールで言われるその通り)し、レナータが長いリーチで仕留める、というパターンが、とにかく見ていてかっこいいのだ。14年前のことを友人に話すと、ってことはベテランさんなんや、みたいな話になり、ハッとした。冷静に計算するとレナータ31歳、青山さん26歳。私の記憶が少女のレナータしかないので、目の前で動いているレナータの見かけに拘らず咄嗟にそういうふうに思えなかったのだった。


セカンドセットは、青山さんの気迫が素晴らしかった。青山さんは両サイド両手打ちだが、あんな高い打点から、意表をつく角度に打つウィナーが何本も決まっていた。Serving for the Championship は青山さんのサーブで、緊張感も相当だったと思うのに、そこでも堅実に決めて、勝ち取った。審判に握手に行くときに、青山さんの頭を、レナータがなでなしていて、ああレナータ、いいお姉さんになったね、と感激した。
チャンピオンズスピーチで、レナータは14年前に優勝した思い出の場所で、と言ってくれて、なぜか私が誇らしかった。その思いが通じたのか、レナータのサインボールの打ち込みの一球めが、なんと我々のところに飛んできたのだ。ボールは友人の手の中に一旦入ったものの、ボールの勢いで弾かれ、惜しくもすぐ後ろの人のものとなったが、楽しい思い出となった。

大会について多少心配な点といえば、表彰式があまりにもあっさりしていたことだ。
主催者の挨拶なし、副賞なし…。hp の時はパソコンとか副賞あったよね…。冠スポンサーの降りた中、何とか開催に漕ぎつけたといった事情だからかな、と友人と話したりした。この友人との観戦は何を喋ってるわけでもないのに楽しくて毎年恒例になっているので再会は本当に嬉しかった。別れ際、いつものように「また来年!」と再会を約束したけど、大会はやってくれるかしら?大会のサイトには「来年もこの大会をお楽しみに!」と締めくくられているので、とりあえずはその言葉に期待しようと思っている。
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Japan Women's Open Tennis 2014 準決勝

2014-10-13 13:19:52 | テニス観戦
Zarina DIYAS (KAZ) [5] def. Luksika KUMKHUM (THA) 6-2,7-5

昨年のこの大会で観て以来気になってるクムクムさんサイドで観はじめるも、ザリーナさんだって過去にここでジュニアで観たような、などと思い出しながらの観戦。

この日はクムクムさんの刺さるようなバックハンドがあまり決まらず。


それだけザリーナさんのサーブ、ストロークが良いということ。サーブのトスのあげ方がちょっと独特で、慣れるまではタイミングがつかめないが、トスが前で体重がボールを打つ時に全部乗っているのが横から見るとよくわかった。


ストロークは深さがあって相手をベースラインに釘付けにしておける。セカンドセットからはクムクムさんのポイントが決まってきたけど、なかなか連続ポイントには至らず。

試合後のサイン攻めでは、二人とも丁寧に応じていた。私が見た光景ではクムクムさんが応じきれなかった子供には外を指差して「外でするから…」とでも言っているかのようで、その丁寧なやりとりに心和んだ。



Samantha STOSUR (AUS) [1] def.Elina SVITOLINA (UKR) [3] 7-6(6),6-2

Samが「大阪はファンが多くて」と言ってくれていたけど、今日も「Go Sam」うちわにオーストラリア国旗をもったファンも。声援も大きかった。スビトリナさんは初めて見ると思うけど、ストロークが素晴らしい。ファーストは互角の戦いだった。しかしサーブが弱々しい時があり(デメほどではないけど)その弱々しいサーブでダブってタイぶれを落としてからは元気がなくなっていたように見えた。一方Samは一気に畳み掛けに行くような積極的な攻めで勝利へ。

SAM


エリーナ

Lara ARRUABARRENA (ESP) ,Tatjana MARIA (GER) def. Darija JURAK (CRO),Megan MOULTON-LEVY (USA) [4] 6-3,6-4

知らん人4人登場。
片方は、凸凹ペア。後で調べるとJURAK さん180cm、MOULTON-LEVY さん150cmとのこと。このモルトンレビーさん、とにかく反応が良い。片手バックもかっこいい。1ゲームめから会場も湧いた。


しかし私的にはこの日のMVPはTatjana MARIAさん。ありえない反応でボールを返しどんなボールも入る入る!。近くに座っていた草テニス歴が長そうなシニア男性もタチアナさんにチャンスボールが来ると「出たー」と口走って大盛り上がりしていた。タチアナさん自身もあまりにも決まるから本人も大笑いシーンもあった。

タチアナさんは白いウェアのほう。

要はとても面白い試合でシングルスより会場に一体感となって盛り上がっていたと感じた。夕刻に差し掛かりシングルスで帰ってしまった人もあるから、ここに残っているのは「(知らん選手ばっかりだけど)ダブルスも見るぜ」の人が多かったのではないかしら。知らん選手でも良いプレイには大拍手。これが大阪の客なら、ええじゃないか大阪。

その日の夜このイメージそのままにテニススクールに行ったせいかはわかりませんが、この私が追うボールには殆ど追いつき、タチアナさんが乗り移ったのかしらと自己満足。そしてポイント練習の際の前衛の時には、ラーラ アルアバレナさんの如くかなり前に陣取ってみた次第です。

ラーラさんのポジション
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Japan Women's Open Tennis 2014 予選1日目

2014-10-10 22:52:56 | テニス観戦
最近のテニス観戦は、生は靭だけで遠征はしなくなったし、有料放送のテレビも契約していないので知らない選手が多くなってきています。そこで今回のテーマは「知らない選手を覚える」。

まず観たのは、センターコート第一試合

Mari OSAKA (JPN) vs Shuko AOYAMA (JPN)
青山修子さんは知っています。2009年の島津で観た後、最近ではグランドスラムダブルスでも活躍されていて、生で観るたびに応援しています。


おおさかまりさんは知りませんでした。JPNなので、てっきりアジア人っぽい外見の方かと思いきや、違いました。ネットで検索すると1996年生まれで「大坂まり」と書くとわかりました。また2つ下の妹のなおみさんは今年夏プロツアー本戦初挑戦でSammyに勝っているということ、この大会はWCで本戦出場ということもわかりました。

出てこられた時「まり~」とシニア世代のアジア人っぽい外見の方から声がかかっていて、その方向に少し微笑んで応じていました。後刻その方の胸元のPASSを見るとOSAKA・・・と書かれていましたので、近親のかただったのかもしれません。

試合は1セットめと3セットめ終わる直前を観ました。1セットめは青山さんがネットにかけるミスが多かったです。3セットめの終わりかけには別人になっていて、取るべきポイントを取るときの集中力の高さを強く感じました。

トイレがてらアウトコートを散歩して、練習している選手でも観ようかしらと思ったら、通路が封鎖されていました。試合コートも練習コートもです。昨年までそんなことなかったのでは・・・と昨年の観戦記を読み返すと、昨年も通路は封鎖されていたとありました。とにかく2番コート以降はフェンス越しに後ろから観るしかありません。なお、フェンス越しの後ろの席も試合中は入れないよう封鎖するよう係の人がロープを持って制するようになっていました。それは良いと思いました。


練習コートを観るのを諦めて歩いていると、森上亜希子さんとすれ違いました。観戦客に呼び止められて写真に応じたりしていました。私はあっこファンでそれが高じてガットも使用していると言われているGOSENのAK POWER 16だというのに呼び止めて写真・・・とか勇気は出ませんでした。森上さんは普通に観戦に来られていたのか、あまりに自然すぎて却って緊張しました。


食事をしてセンターに戻ると
Yurika SEMA (JPN) vs Miharu IMANISHI (JPN)
をやっていました。

瀬間友里加さんは知っています。過去に何度か生で観たことがありましたし、姉妹でテニスプレーヤーで小さいときから注目も高かったと思います。COACH席には、妹の瀬間詠里花さんが座り、オンコートコーチングにも出てきていました。詠里花さんは本戦出場予定のようでした。


今西 美晴さんは知らなかったので検索してみると、京都府出身、島津製作所所属、京都外大西高校出身とあり、俄然親近感が湧きました。そしてプレイもよかった。コートカバー力、そして打球音がすごく良いのです。


1番コートに行ってみると
Makoto NINOMIYA (JPN) vs Riko SAWAYANAGI (JPN)
をやっていました。終わりかけ、でした。
今度こそ、お二人とも全く知りませんでした。

二宮真琴さんは、サーブのコースが良いと思いました。


澤柳璃子さんはパワーのあるストロークが良いと思いました。

ただカモンの声が怖くて、何となく二宮さんサイドで観ていました。

その試合が終わり、そのまま1番で
Indy DE VROOME (NED) vs Kotomi TAKAHATA (JPN)
を観ました。

DE VROOMEさんは、細身の長身、見るからにテニス強そうな風貌でした。しかし今日は・・・なのかわかりませんがネットに掛けるミスが多かったです。


たかはたさんはネットで検索すると「高畑寿弥」と書くとわかりました。そして静岡県出身とありましたが、今は関西なのでしょうか。というのも、短いボールに追いついたけど返せなくて、という局面で「もー、追いついてたやん」と言っておられたそのイントネーションが関西人でしかなかったからです。

応援は地元だからかしら、とても多かった。お母さん?お姉さん?と思われる方は背中が一緒に戦っていたし、お知り合いと思われる一団もありました。私は最初は何気に観ていたのですが試合が進むに連れて高畑さんサイドになっていました。というのも、ハードヒット、ドロップショット、スライス・・・などショットが多彩だったのと、表情がとても良かったから。何気に観ていた他の客も同じくだったのではないかしら?試合結果を待たずに帰る時間となり、念じながら帰宅しましたが、結果は負けておられて残念でした。

最後、トイレついでにセンターにより、
Hiroko KUWATA (JPN) vs Mari TANAKA (JPN)

を少しだけ観て、顔がまったく認識できない写真だけとって、時間切れとなりました。

桑田寛子さん


コートの写真、ではなくて田中真梨さん


帰りがけに撮った試合結果
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