No tengo dinero ni tiempo.

昔習ったスペイン語で今でも覚えている数少ない文章の1つ。

2013 Kim Jae Joong 1st Album Asia Tour Concert

2013-12-20 22:39:15 | 音楽
ご縁あって2013 Kim Jae Joong 1st Album Asia Tour Concert に行ってきた。私にとっては初めての、外国人アーティストのコンサートとなった。

手配してくださった席はアリーナの前にも後ろにもど真ん中のいい席だった。
会場入りすると誘ってくださった方のお友達も到着しておられた。二人からペンライトを受け取った。通常は赤、アンコールだけ緑を、との指示だった。いつ決まるのかしら?そんなこと。しかし新参者はあまり深く考えずに従うのが、良い。

会場が暗くなると会場が赤いペンライトに包まれた。会場全体が赤いペンライトを振っているから思いがけずすごい迫力である。ましてや私は会場のど真ん中にいるからそれだけで楽しくなってきて笑いが止まらなくなった。
いよいよジェジュンが登場すると上手い具合に真正面に…身体を無理な体勢にすることなくお姿が見えた。アリーナ席だと皆が立ったら何も見えなくなるかしら、と、思っていたのでこれは嬉しい。

そもそもこのライブに来ようと思ったのはお誘いがあったからというのはもちろんだけど、ジェジュンの歌声…歌唱が楽しみだった。そして、以前お借りしたDVDの一コマで見たような兄貴的なしっかりした受け応えのトークが聞けるかしらという期待もあった。

誘ってくださった方はこれまで私にJYJに関するいろいろなCDやDVDを貸してくださった。ジェジュンの最新アルバムももちろんだったが、ライブに行くと決まってからは特に必死で聴き込んだ。二年前、数十年ぶりに吹奏楽の舞台に上がった時に演奏する曲を聴き込んだように。歌は全編韓国語。聴き込んでいるうちに歌えた方が楽しいよねと歌詞を覚えようとしたけれど、外国語の歌詞など付け焼き刃で覚えられるものではなかった。

歌が始まると聞いていた通りルールらしいルール…掛け声とかペンライトの振り方とかの決まり…はなかった。視界に入るところで相当激しく踊る女性がいたけど、殆どの人は穏やかに揺れていた。歌声は期待通り良いし歌う姿勢も良い。シャウトのような声量のいるところでも決して身体を折り曲げたりはしないのが何より素晴らしい。2曲目には歌ってくれたらいいなと思っていたButterflyが早速出てきて、せめてもと、バタっフラ~イと一緒に歌ってみた。

MCは期待以上に充実していた。母国語でもあれだけの人の前であんなにまとまった話をするのは難しいのに、外国語で話してくれているのである。日本語のうまさはもちろん、話したいことがいっぱいあって溢れてくるのかしら…それは即ち自分の考えがしっかりあるということかしら…と気がつけば椅子にもたれることなく身を乗り出して聞いていた。こんな話があった。長いライブだと思ったライブは楽しくないライブ、だから今日は皆さん、楽しんでるということですね、と。そうそうそうそう!と心の中で激しく同意した。というのも途中退出する人がポツポツでてきて、もうこんな時間、と思ったくらい、逆に言えばそれくらい長丁場のライブだった。

アンコールに応えて一曲歌った後、日本で殆ど活動できなかった四年のブランクについてのこと、兵役に行かなければならないことに触れ、こみ上げてくるものを抑えられず、という場面では私も思わず、今タオル持ってない、まずい、と思った。でも後ろからも鼻をすする音がしていたから私だけではなかったようだった。四年のブランクの間にあったことについては事あるごとに誘ってくださった方からお聞きしいていた。思うように活動できないもどかしさや疲弊を乗り越えてのステージと思うととなんとも言えない気持ちなった。そんな中で客としてここに集うことで少しでも寄り添えたのかしら…?

帰り道、誘ってくださった方のお仲間に沢山出会い、初対面の私にも「よかったでしょ。」と声をかけてくださった。楽しかったことを告げながら、こんなちょっとしたことが温かく感じられ嬉しかった。ジェジュンがMCで「大阪っておぉさか~って感じでいいですね。」とおどけて言っていたけれど、会場の雰囲気を温かいと感じてくれてのことからかなと考えていた。昨冬四大陸フィギュアスケート選手権を同じ大阪で観戦時初めて見る選手であっても会場が一体となって良い演技に惜しみなく応援した時のことを思い出し、観客の温かさに共通点があるように感じていた。もしライブがやりやすかった、と思っていただけたなら観に行ったものとしてはこれほど嬉しいことはない。誘ってくださった方、ご一緒してくださった方、ありがとうございました。
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