No tengo dinero ni tiempo.

昔習ったスペイン語で今でも覚えている数少ない文章の1つ。

第73回全日本フィギュアスケート選手権(1)

2004-12-31 23:00:00 | 2004全日本フィギュアスケート
■準備
今年の全日本は新横浜である。宿泊が伴うが、新幹線で降りたらすぐだから、まあ行きやすいのかもしれない。しかし、会場の新横浜プリンスホテルスケートセンターというのは、とにかく客席が少ない。私はこの夏にそこで行われたエキシビジョンを観に行ったのだが、観客席が少なかったのが印象的だったので・・・。
果たして、チケット争奪戦であるが、会社を休んで先行予約の電話をしてくれた友人のお陰で取ることができた。しかし一般販売ではかなり厳しかったらしい。
ホテルも会場から近いところを取ることができた。12月24日は平日であるが会社も休めたし、あとは、行くだけ・・・。

■全日本という大会
思えば、初めて行ったのは2年前の京都アクアリーナで開催されたときであった。その1ヶ月前、初めてフィギュアスケートの生観戦をしたのが同じ場所で開催されたNHK杯だった。そこで売店周辺をうろうろしていると、その片隅で全日本選手権のチケットを売っていた。
「ん?全日本・・・?」
テニスの「全日本選手権」の印象しかなかったので、これは観戦初心者としてはいいかもしれない、と今から思えば全くの見当違いで出かけた2年前の全日本選手権。しかし、そこで見たものは・・・世界選手権の切符をかけて争う壮絶なバトルであり、テニスの全日本選手権とは全く違う位置付けの大会であり、国際大会とは違う異様な盛り上がりと緊張感を感じた大会であった。
この大会の後、「何はともあれ、全日本選手権の観戦ははずせない!」という気持ちになり、去年は長野まで深夜列車に揺られて行ってしまった私・・・。(好きねえ、と合いの手が入りそうである。)

■会場入りまで
12月24日(金)は平日。だからか知らないが、全席自由席である。
自由席・・・?
あの少ない客席に自由席なんてしようもんなら、何時間も前から並ぶ列ができて座れないのではないか?と前日からかなり気を揉んでいた。
しかし、朝から待つ勇気もなく、結局1時間ちょっと前に行くと、既に数十人列ができていた。
「これなら、座れそう・・・。」
と安堵し、一緒に行った友人と列に並んだ。
会場時間が近づいてきた。と、そこへ、男子選手の一団が会場から出てきた。手を振る観客もあり、男子選手たちはそれに応える者あり、おどけている者あり、そしらぬ顔(?)で携帯を見る者あり・・・。
本番とは違う「素」の表情を見ることができた。
とかしていたら、いよいよ開場である。

■席取り
どうせならいい席を取りたいので、少し小走りになってジャッジ側中央の最前列をゲット!並んだ甲斐があった。それほど血みどろの争いになるような席取り合戦ではなく、ちょっとほっとした。
席に座ってだいぶ経ってから、足元が暖かいことに気付いた。床暖房!!いいねえ。床が暖かいだけで随分体感温度が違う。ただし、鞄にチョコレートなどを入れて、その鞄を床に置いていたらひどい目に遭うでしょう。実際友人はリップクリームが液体になっていたようです。

■テレビ中継
今年は去年と違ってテレビ中継(フジテレビ独占中継)がある。そのせいかフェンスに有名企業の広告もたくさん見られ、それがまぶしい。

■シンクロナイズドスケーティング
とても迫力がありました。大勢で演技するにはすごく厳しい練習を積んでこられたのだろうなあ、練習以外にも厳しいのかな・・・などと思っているうちに演技が終わった。しかし1チームだけ。プログラム巻末の歴代の優勝者が載っているページを見ると、以前は1チームではなかったのに・・・。競うチームがあるともっと良いのかもしれない。

■アイスダンス(コンパルソリーダンス)
練習に出てきた選手で、何より「おおっ!」と思ったのが、坂頂兄妹のカップル。雰囲気のある、美しいカップル、そして、貫禄も出てきたと思う。その様子をじーーっと見ていたら、何やら迫力のある2組が・・・。渡辺・木戸組と都築・宮本組は練習から熱かった。練習から技を見せつける2組が火花がバチバチと聞こえてきそうな気迫であった。千田・柴田組は練習のときは少し緊張があるようにも見えた。
果たして演技は・・・。
練習の様子がそのまま演技に、得点に、となったように思う。
しかし都築・宮本組は今年のNHK杯で見たときよりも雰囲気があって今まで見た中で一番良かったと思った。渡辺・木戸組を応援していた私としては、むむ、油断できないな、というところであった。

■ペア(ショートプログラム)
「川口悠子さん、おかえりなさい!!」
客席からもそういう拍手がこだましていたように思った。新しいパートナーのDevin PATRICKさんについては全く知らずに行き、もちろん初めてみたのだが、片手リフト自慢?片手でひょいとおろす。いくら悠子ちゃんが軽いからってあのおろしかたは難しそうな。スピンは・・・そろえるのが難しそうであった。ともあれ、ペアが見れて、悠子ちゃんが見れて本当によかった!

■男子(ショートプログラム)
以下、滑走順に印象に残ったところなど。
・本田武史さん:「Grieg's Piano Concerto in A minor」という曲だが、これは去年の田村岳斗さんのショートの曲と同じで、それ以外にも何人かが使う人気の曲のようだ。最初の4回転のところでミスがあったが、NHK杯よりジャンプの調子が良さそうに見えた。怪我からの復活の年。どこか無理をしていないと良いのですが。
・岸本一美さん:練習では決まりまくっていた最初のトリプルアクセルからのコンビネーションジャンプで少しミスがあり残念。スピードはあって迫力があった。
・小塚崇彦さん:おおっ!ノーミスですばらしい演技!!それだけでなく演技終了直後に決めポーズをとるのをすぐやめてガッツポーズを2度、3度・・・。見た感じおとなしそうな感じのする選手だっただけに、気持ちを表に出してのガッツポーズに心打たれた。小塚くんのお父さんは過去に全日本覇者のようで、そういうプレッシャーの中、「親と比較されることが多いけど自分は自分。負けへんで。」みたいな強い心があったのかな?とか考えていた。とにかく、すばらしい演技。当然得点もそれに相当したすばらしい点がでました。
・南里康晴さん:緊張が伝わってくるような気がしたのは私だけ?はじめのトリプルアクセルと次の3回転3回転はさすがと思ったが、途中多分3回転の予定が抜けてしまって・・・。
・織田信成さん:スーパーマリオブラザーズ、この演目、織田くんしかできないプログラムという感じでいいですね。私、このゲームしたことないのですが途中「ぴょ~ん」「ぴょ~ん」と何かをつかむ動作が特にいいなあ、と思っていて、大阪のジュニアの時にはここで笑いもおきていたのに、新横浜では笑いはなかったなあ・・・。それはともかくこの演目は技術力と表現力があってこそできるとても難しいプログラムではないかと思うのですが、織田くんは大阪のジュニアの時よりよかったと思いました。
・中庭健介さん(写真):恩ちゃん風に言えば(笑)「大和魂」を見たような演技だった。演技開始のポーズをとったときから体全体に行き渡らせた表現の力に私もぐぐっと見入ってしまった。そして出だしの4回転コンビネーションで一気にひきつけられた。
・・・と思っていたところ、横に座っていた私の友人の様子がおかしい。さっきからと拍手の仕方が全然違うのである。技が決まるたびに大拍手を送りつづけている。ふと横を見ると、確かにその友人の目からハート(笑)が飛び跳ねていた。後から聞いてみると「気迫が伝わってきて、応援せずにいられなくなった。」のだそうである。それくらい、ひきつけられる演技であった。
・高橋大輔さん:羽が付いたスケスケシースルー衣装に驚く(?)が、高橋くんもまた、極度の緊張が伝わってきそうな演技だった。途中、ステップからクルクルクル・・・と連続してまわるところが印象的であった。
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ホテルに帰ってたまたまテレビをつけたらピングレディーをやっていて、懐かしく見てしまう。
明日の準備・・・の前に、ついついパソコンに向かい今日の男子ショートプログラムのジャッジドスコアを見る。するとどんどん時間が経っていくのでじっくり見たいが早々に切り上げ、明日の女子ショートプログラムについて滑走順を見て考える。滑走順を見ると明らかに有名選手が前半に固まっている。うーむ。これは早く写真や映像を配信したいマスコミの仕業か・・・などと勝手な想像をするが、おそらくそういうことではなく単に抽選の結果なのだろう。それはともかく大応援中の恩ちゃんは2番滑走。さあ、がんばれ!と思いつつこの日は終了。
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第73回全日本フィギュアスケート選手権(2)

2004-12-31 23:00:00 | 2004全日本フィギュアスケート
■会場入りまで
今日からは指定席なので、並ぶとか席の争奪戦とか、そういう緊張はないのでよいが、私は今から始まる女子シングルの競技に、勝手に緊張していた。
今日の席は2Fの3列目、ジャッジ側中央で、見やすい。しかし今日は床暖房はない。4列目の人は床が暖かいと言っている。どうやら列によって違うようである。

■女子(ショートプログラム)
以下、滑走順に印象に残ったところなど。
・鈴木明子さん:復活嬉しいです。2年前の全日本で見たときにはフリーは確か最終滑走で印象深く、その後も注目していたのですが、他サイト様によると去年は体調を崩されていたと拝見していたので・・・。本当に、また元気なお姿を見れるの嬉しいです。
・恩田美栄さん(写真):6分間の練習に出てくる前は、鈴木明子さんともう1人誰かと恩ちゃんで、恩ちゃんお得意の「ニコニコおしゃべり」を目撃。そうだよねえ、明子ちゃんも名古屋の人だもんね・・・などと思いながら、今日の恩ちゃんは表情よいなあと思っていました。演技の番がきて、いつものように「人、人、人」を飲んで、ぐるっとリンクをまわってスタート位置につくときに満面の笑顔が見えて、それだけで何故か私は涙腺が緩みそうに・・・。そして演技中も終始笑顔で、ノーミス!!まだ2番滑走終わったところというのに、会場は大盛り上がりになった。今日の恩ちゃんはジャンプの鋭さも健在。スピンは今まで見たのとちょっと変わっているような気が・・・。きっとさらに工夫を取り入れてきたのですね。1週間前のグランプリファイナルのフリーでの失敗を引きずらず、全日本というプレッシャーのかかる試合の中で自分の力で振り払ってのノーミスの演技に、恩ちゃんの精神力の強さを感じました。そしてまた私の弱った涙腺が・・・。と隣の友人を見ると私よりもさらに涙腺が弱っていたようで、「もう、泣けてきたわ。」とすっかり泣いていました。これだけでも見れてよかった。恩ちゃん、ありがとう、という気持ちをこめてたくさん拍手しました。
・村主章枝さん:大人気の章枝さんが、完璧な演技でさらに会場は大盛り上がり。私もこのピンクパンサーの演目、スピード感溢れる章枝さんによくあっていると思います。お辞儀の時の表情もいつもよりよかったと思いました。
・安藤美姫さん:いつもどおりの、堂々とした滑りッぷり!。滑るたびに風格が増しているような気がします。
・浅田舞さん:この日はずーっと笑顔。大阪のジュニアの大会で見たときより表情も、滑りも素敵だったと思いました。やはりジュニアの時はプレッシャーがあったのかな・・・?
・浅田真央さん:真央ちゃんもまた、滑るたびに風格が出てきていると思います。しかし第二マークが私の体感(?)より厳しいめについたように思いました。真央ちゃんは演技が終わって暫くすると山田コーチの席に登場し、一団の人のお膝に座っていました。可愛いらしいです。
・荒川静香さん:前日の報道では「怪我の状態が思わしくなく、棄権の可能性」も示唆されていた。私は前日、この報道を読んで、テニスの感覚で「外国人選手なら間違いなく棄権だと思うし、タラソワコーチが出場を許すわけないが、ここは日本。精神論や根性論みたいな感じで棄権しない、っていうかしにくい、いうか・・・のではないかな。でもなあ・・・。棄権して怪我を治して次の試合に臨んだほうがいいに決まっているしなあ・・・。」などと想像していた。果たして、荒川さんは予定通り登場した。そして演技は・・・。完璧であった。しかし終わった後いつものしーちゃんと様子が違う。明らかにしんどそうで、拍手を送るのにためらったくらいであった。翌日のフリーは棄権と聞き、内心ほっとした。本当にショートプログラム出たことで、怪我が悪化していないとよいけど。私にできることは一日も早い回復を祈るのみです。
・中野友加里さん:スピンの用意が早くて、まわるのも早い、ということに感動しました。友加里さんといえば、「トリプルアクセル」で有名だったりして、ジャンプに注目していたので、今まで気付かなかったのかな?とにかくスピンの用意が早かった。テニスでいえば、ラケットのテイクバックが早く二度引きしない、みたいな。(あまり良いたとえではないが、それを真っ先に思ったのだった。)友加里さんのスピン、もっといろいろなのが見たいと思いました。
・曽根美樹さん:パンツルック、よく似合っておられました。演技が終わってリンクから上がってきて最初に聞こえてきたのが「アチャー」でした。
・村主千香さん:衣装の形とか、全体的な雰囲気とか、お姉さんに似てきましたか?それはさておき、演目は「蝶々婦人」だったのですが、最後の決めポーズで自分を刺すところ、とても印象に残りました。

■アイスダンス(オリジナルダンス)
この日も、昨日と同じように渡辺・木戸組と、都築・宮本組の火花は飛び散っていました。そして、都築・宮本組が以前見たよりかは良かったように思いました。しかし渡辺・木戸組が辛くもまだ1位でした。うーむ。フリーでどうなるか・・・。

■男子(フリー)
以下、滑走順に印象に残ったところなど。
・南里康晴さん:ジャンプはバランス崩しても何とかfallせずにこらえて、こらえて飛んでいたけど、後半はしんどそうでした。確か最近怪我をしたと聞いたことがあるけど、その影響かな?まだその怪我が治っていないなら心配です。
・小塚崇彦さん:ジャンプのミス、惜しかった・・・。しかし前日1位通過でかなりプレッシャーだったことを思うと、本当に強い心で2日目の演技にのぞまれたのだと思います。
・中庭健介さん:ショートの時に引き続き、表現に気迫を感じた。「指輪物語」の曲にのっての演技なのだが、出だしの指輪を拾うシーンは本当に指輪を持っているかのよう。それだけで引き込まれていった。最初の4回転、そして3回転ジャンプで2回、手をついてしまったが、曲想が変わってから4回転2回転のコンビネーションが決まってガッツポーツが出たときには、また私の涙腺が・・・。その後はさらに演技に引き込まれていきました。演技終了後も満足した表情で客席に挨拶し、立ち見していた宮本くんと田村くんにガッツポーズしていました。その後はテレビの録画で見たのですが、キスクラでは先生に「偉い!」と言われていたり、中庭くんの声で「ふっきれたから、2回目の4回転が降りれた」みたいな言葉が聞こえてきました。得点が出たときのガッツポーズを見て、また泣けてきました。
・高橋大輔さん:高橋くんのフリーは、以前グランプリシリーズのフランス大会の放映で見たことがあった。その時はかなりジャンプで崩れてしまって・・・というものであった。今日はもうそんなことはないだろう、と思っていたのだが・・・。この日もジャンプの調子が出なかったみたいで、思うようにジャンプが決まらない。途中持ち直すかな・・・と思ったらまたfallして・・・。辛いフリーになってしまった。演技後半のストレートラインステップの時、立ち見していた宮本くんと田村くんが必死になって高橋くんに声援を送っているのが見えた。宮本くんと田村くんは同じ姿勢、同じ表情で、高橋くんと一緒に戦っているようにも見えた。宮本くんと田村くんだからこそ、今リンク上で戦っている高橋くんの気持ちがわかり、だからこそ声援が送れるというものなのだろうか?私はその光景を見てまた泣けてきてしまった。リンク上の高橋くんはといえば、その声援が届いたかステップでは見せたが本人の表情はさえなかった。演技が終わり疲れきった様子でリンクからあがった。その後はテレビの録画で見たのだが、キスクラでは顔面蒼白で言葉もなく、汗に混じって悔し涙もあったのではないかというふうにも見えた。私は、といえば、そのキスクラのお姿をみて、また泣けてきてしまった。
・織田信成さん:大阪のジュニアの時より細かいところでミスがあったが、はじめのジャンプで4回転に挑むなど、大人に勝つプログラムでのぞんできたからなのでしょうね。のびのびとしたジャンプや変わった姿勢でのスピンが印象的でした。
・本田武史さん:ジャンプでは1fallあり、抜けあり・・・などもあったが、世界に通用する表現力は本当に圧巻でした。その後テレビの録画でキスクラを見ましたが、優勝が決まって泣く本田くんに、またまた貰い泣き・・・。
そしてそれだけではなく、本田くんの結果をバックルームで見つめていた中庭くんが映し出されていたのだが、本田くんの優勝が決まった瞬間、中庭くんの表情が一瞬微妙になり、1秒後、すぐ切り替えて拍手を送っておられたお姿にまた泣けてきてしまった。もう少しで優勝だったし、椅子をひっくり返して悔し泣きとかでもよかったのに、紳士的な振る舞いで、また心打たれてしまったのでした。
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この日はすっかり遅くなりました。
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第73回全日本フィギュアスケート選手権(3)

2004-12-31 23:00:00 | 2004全日本フィギュアスケート
■今日の席
ジャッジと反対側の、2F1列目のかなり端。2F1列目と言えば聞こえはいいが、1F3列目との段差が少なく、とても見難い場所。友人はそれでもどうにか写真を撮っていたが、私の横の人は、写真を撮る準備をしたがどうしようもなくなったようで、途中で席を立っていってしまった。恐らく空いているところか立見席に行ったのでしょう。私は、背の割には座高の高いことを生かして、目いっぱい姿勢よくして観戦することにした。

■女子(フリー)
以下、滑走順に印象に残ったところなど。
・加藤え美子さん:初めてみた2年前の全日本から注目している選手。なぜなら・・・。同じ大学出身だから。(今年はもう引退なのか、え美子さんの所属はオリオンSCになっていたけど。)しかしその2年前の時は、フリーは見れませんでした。今日は小塚幸子先生の見守る中の演技でしたが、2年前より貫禄充分。雰囲気のあるスケートでした。終わってリンクから上がっても終始先生と笑みを浮かべてお話しているお姿が見えた。もう、引退なのかな、と思うと寂しいような・・・。
・今市祥代さん(写真):同じ大学といえばこの方も。そしてこの方も去年はフリーは見れませんでした。なので昨日はフリーに進めてとても嬉しかったのです。で、私は演技が始まる前に「ガンバレ!」と声だし応援をしてみました。届いているといいけど・・・。
・梅谷友紀さん:まず前半の感動ポイントでした。ジャンプは最後のダブルアクセル以外成功でした。私が座っていた席の前とか近くでジャンプを決めるシーンが多かったのですが、近くで見ると飛距離が長くてガシッと着氷する迫力のある気持ちの良いジャンプでした。ジャンプが続けて決まると私も拍手につい力が入ってしまいました。
梅谷さんについては2年前の全日本では「姫路クラブ」所属で登場されていたのを鮮明に覚えています。たまたま私が座っていた近くにたくさんのスケート少女たちが陣取っていて、選手に渡す思い思いのプレゼント(すごく大きなぬいぐるみもあった)を準備していて、一体誰に投げるのだろうと思っていたところ、そのプレゼントは梅谷さん宛のものでした。スケート少女たちは「おめでとう」とか「お疲れさま」とか言って渡していました。いつもは同じクラブで練習している子たちでしょうか?とても慕っている様子でした。私はその光景を見て、この選手はきっとクラブでは面倒見の良い優しいお姉さんなんだろうな・・・と思いました。
昔話になってしまいましたが、この日の梅谷さんは本当にすばらしい演技でした。ファンレター(笑)を書きたくなったくらいです。また応援したいと思いました。
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前半、梅谷さんで大いに盛り上がってしまった私は、中盤は少し集中がなくなってしまった。三木遥さんの応援が多かったこと、その三木さんの衣装はショートプログラムの時もそうだったけどとても素敵だったこと、関西の選手を中心に大声援を送っている織田くん・・・などが印象にのこった。
そして、いよいよ最終グループへ。
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6分間の練習が始まった。私の応援する恩ちゃんは、ずっと表情が硬い。硬すぎる・・・。私は一生わからないような極度の緊張の中にいるんだろうな、と思いながら少し心配になってきた。恩ちゃん以外はといえば、真央ちゃんがトリプルアクセルを飛べば、友加里ちゃんも同じ場所でトリプルアクセルを決めて、するとさらにもう一回真央ちゃんがトリプルアクセルを・・・。こ、こわ~。
・恩田美栄さん:表情の硬いまま迎えた最終グループ1番滑走。後ろの席から「美栄ちゃんガンバーー!!」と言った人が「私まで緊張してきたわ。」と言ったのが聞こえたとは思わないが、本当に緊張が伝わってくるような演技であった。最初のジャンプでお手つき、そしてダブルアクセルから3回転のコンビネーションでは最初のジャンプはきれいだったがセカンドジャンプでfallしてしまった。ここのジャンプ、前の週のグランプリファイナルでは2回転2回転だったから今日は攻めてる、と思ったんだけど・・・。その後も1回fallしたり、抜けたり、バランスを崩したり・・・と得意のジャンプでミスが続いてしまって。最後のジャンプは決まって少し笑顔が見えたかに思ったけど、テレビでキスクラの様子を見てみると恩ちゃんは目を大きく見開いたまま顔面蒼白で、オードリー先生が物静かに色々話し掛けることに対しても、ただただ首を振るばかりで言葉もなく、本当に辛そうな様子でした。第一マークに(恩ちゃんにしたら屈辱の)30点台がでたことよりも、自分の演技ができなかった無念さが悔しい、そんな気持ちだったのかなと想像してみたりした。恩ちゃん、元気なかったかな・・・。ああ・・・。
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恩ちゃんがこういう形で終わってしまって、私はこの気持ちを引きずりながら後の観戦をしてしまった。その結果、気持ちがとても投げやりになってしまっていた。リンク上に集中できず、リンクの外で立ち見応援している男子選手たちに目が行ったりすることが多くなった。次は村主さんだった。
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・村主章枝さん:最初にクリーンなジャンプをポンポンと決めた。リンクの外では小林くんがハットをかぶってノリノリで大応援していた。いいねえ、ノリノリ・・・。章枝さんは世界に評価されている表現力もあるので、「もう、ダントツで優勝しちゃってくださいよ。」と思った途端、章枝さんにしては珍しくジャンプで2falls・・・。あれ?
・中野友加里さん:「それじゃ、友加里が大逆転優勝っていうのもいいかな?」なとと思ってみていると、練習で決まっていたトリプルアクセルは決まらず。ああ、残念。赤い衣装素敵だった。テレビでみた白い衣装よりいいと思った。勿体無かったのがループジャンプに入る前に転倒してしまったこと。今日も素早い用意のスピンがよかった。
・安藤美姫さん:いとも簡単に3回転ジャンプをポンポンポンポン・・・と飛ぶ。4回転封印が勿体無いくらいである。「でも、そうよ美姫だもんね、去年優勝だし、美姫がクリーンプログラムでダントツで優勝よね」と思った瞬間、後半ジャンプで1fall。ええ?
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そろそろ投げやりをやめなくては・・・。気持ちの整理はぜんぜんついていなかったが、私がそんなことでどうする?!次は大阪のジュニアの時感動の涙を見せた澤田さんである。
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・澤田亜紀さん:最終グループ初めてのfallなしでよかった。リンクの外で見守る男子選手たちも応援に盛り上がっていた。
・浅田真央さん:来たー!トリプルアクセル成功!!。男子選手からも「おおおお!!!!」と我を忘れたような声で歓声があがっていた。トリプルアクセルとは男子選手があれほど歓声をあげるほどに難しいジャンプなのだろうと再認識した。私の席から近いところでのジャンプだったのでよく見えたのだが、本当に大きくて迫力のあるジャンプであった。
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フリー2位で総合で2位。トリプルアクセルがあって、fallがない真央ちゃんよりも、4回転がなくて1fallしている美姫ちゃんのほうがフリーでもトップというのは私の体感では意外な気がしたが、私はスケートの技や難易度を知らないのでそういう風に思うのかもしれない。後日ジャッジドスコアと録画を観ながら考えたいと思う。
美姫ちゃん、2連覇おめでとう!!

■ペア(フリー)
今日はスロージャンプで悠子ちゃんが2falls、ジャンプでも悠子ちゃんが1fallと、調子悪かったのかな?でも後でジャッジドスコア見て始めて知ったのですが、はじめのスロージャンプが4回転サルコウのスローだったとは!今後決まるのを楽しみにしたいと思います。

■アイスダンス(フリー)
辛くも渡辺・木戸組が優勝!よかった。おめでとう。
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その後、世界選手権派遣選手、四大陸選手権派遣選手の発表があった。既に筆記用具は直していたので全員かけないが、何だかなあ・・・という往生際の悪いともいえる決定内容だった。

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というわけで、後半の投げやり観戦で集中できなくなってしまったところが私の反省点でもある。
そして、今回の全日本は本当に泣かされっぱなし(というか私が勝手に泣いていただけ。)であった。
私は好きで連日観戦していたので楽しかったが、選手の方々は連戦の選手もあったし、また本当にプレッシャーのかかる中大変だったと思います。少しでも休養がとれますように。私はまたテレビの前か、あるいは現地か、インターネットのリアルスコアの前か・・・で応援したいと思っています。
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第73回全日本フィギュアスケート選手権(番外)

2004-12-31 23:00:00 | 2004全日本フィギュアスケート
■東と西(1)
今まで、出場選手の学校名とか、所属リンクとかはあまり気にせず観戦してきたのだが、その選手が「東と西」のどちらの出身か、ということが重要ポイントということが薄っすら分かった。「東日本選手権」や「西日本選手権」を勝ち抜いて全日本選手権出場となるからだろうか?
テニス観戦には無い感覚だったので、新鮮であった。

■東と西(2)
だからかどうかは知らないが、長蛇のトイレの列に並んでいるときこんな会話があった。時は、男子フリーの時の整氷中。会話は関東のイントネーションに聞こえた・・・。
Aさん:「次の組は、誰がでるんだったっけ?特に誰もいなかったよね?」
Bさん:「ううん。私の注目の○○くんが出るのよ。」
私:(そうなんだ。○○くんか。へえ・・・ふーん。)
Aさん:「○○くんって、誰?顔が△△△な人?」
Bさん:「そうじゃなくって、☆☆☆な感じの・・・。」
Aさん:「わかんないなあ。その人って西の子?」
私:(え?何、その区別は??それがそんなに重要か?)
Bさん:「そう。西の子よ。」
そこで、私にトイレの順番が来て、その後の会話は忘れました。
私の感想:いいやん、西でも、東でも。好きな人を応援したら。

■東と西(3)
こんなこともあった。
すべての競技が終わって、四大陸選手権と世界選手権に派遣される選手が発表されていたときのこと。名前が呼ばれるたびに・・・。
スケート連盟の人:「○○△△ さん」(東の人)
近くの席の人:「キャー!!!」
スケート連盟の人:「△△☆☆ さん」(西の人)
近くの席の人:「(不満げに)ええーー。」
私:(ちょ、ちょっとちょっと。ええーー、とはどういうことですか?)
私の感想:もう少し若かったら(笑)私も西の人にだけ「キャー」言うて、東の人に「ええ!!」言うて対抗します。(年齢にかかわらず、やってはいけません。)

■東と西(まとめ)
恐らく、今回については、新横浜(即ち東)で行われた大会だから、そういう言葉をたくさん聞いただけで、西が会場だったら逆のことになっていたんだと思うし、東の人を応援していた人が悪いということでは決してありません。
また、東とか西とか言っている人は、関係者だったり、選手の近くで応援してきた人で、東日本選手権や西日本選手権や、さらにその下部の大会のブロック大会などでずっと応援してきた人たちで、つい応援に力が入ったゆえに出た言葉なのかもしれません。
しかし・・・。うーむ。
またもう少し、事情が分かれば考えたいと思いました。

■シャペロン
関係者と思われる人は、首からパスがぶら下がっていた。こんな感じだったと思う。
選手:COMPETITOR
先生:COACH
報道:PRESS
フジテレビ:FUJI TELEVISION
??:CHAPERON
シャペロン?辞書で引くと「付き添い、お目付役、監視人」だそうである。親兄弟や親戚の人や関係者に与えられているのかな?
私がみた「CHAPERON」パスの人。
1.一番前の席で、殆ど全員に花を投げていた。(関係者の人かな?)
2.選手と一緒にいた。(見た目親っぽかった。)
3.ある有名選手が終わるといっせいに席を立ち、またある有名選手の前に花をたくさん買い込んで帰ってきた。(でもこれ、たまたまタイミングかも?見た目親っぽくなかった。)
さっきの「東と西」の話ではないが、こういう関係者に近い人が「東」と「西」について気にするのかな、と今思ったりした。
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