昨夜からの雨が続いた札幌から、ren.です。
なので、今日も出かけられなかったよ。
内地では5月に夏日というニュースも聞きましたが、ぶっちゃけ寒いです。
● 「ザ・シムズ3」 PS3/EA (2010)
ここのところ数週間は遊んだので、そろそろまとめておこうかな。
「the Sims」は、「シムシティ」などの"シムシリーズ"を手がけたウィル・ライト氏が手がけた人生体験シミュレーション。
1作目の「シムピープル」以来、現在PC版では最新作の「the Sims4」がリリース中ですね。
なお、ライト氏はこの「3」を最後に創業者でもあったMaxisを勇退。
現在は趣味でロボットを作っているとか(w
なお先日、MaxisはEAに吸収合併されてしまいました。
ところで、いい加減に「バンゲリング・ベイ」のアーカイブを出すべきだと思うんだけど。
さて、ゲームの内容は、キャラクター=シム(1~6人)を作り、家に住まわせ、生活を繰り広げるというもの。
シムは顔立ちや体型、各シーンにおける服装はもちろん、性別や年齢層も自由に作ることが出来ます。
複数人数なら、恋人や配偶者か、ただの同居人か、血の繋がった子供かといった設定も可能。
▼ザ・シムズ3 PS3/Xbox360 トレーラー
各シムは"特質"という才能や性格を持っており、ゲーム中にはそれに従って勝手気ままに生活を始めます。
生活をするためにはお金を稼がなくてはならず、就職したり、貴重品を拾って売ったりという活動が必要です。
しかし、仕事をすれば疲れて眠くなりますし、ストレスが溜まればイライラします。
ご飯を食べればトイレに行きたくなるし、やがてまたお腹が減りだします。
シムを放っておいても、寝たり遊んだりして解決しますが、やがて生活が破綻しかねません。
そこで、プレイヤーが神のささやきとなって、行動を指示してやる必要があります。
住処である住居は、大きな町の一角に建っており、家具を買い揃えることも、増改築することも自由(土地によって全体量に限界はあります)。
壁や屋根はもちろん、家具の色も自由に変えられるので、人それぞれの個性が出てきます。
家具にはそれぞれに別の効果があるので、ヒーリングや娯楽性、将来への鍛錬も踏まえた選択も必要です。
まあ、ベッドがなくてもソファや床で寝られますし、キッチンがなくても拾った野菜・果物でも飢えは凌げます(w
手狭になったら別の土地に引越しすることも可能です。
就職や生活の仕方によって、"願望”というものが発生し、シムがなにをしたいかがわかります。
「ベッドメイキングしたい」「SF小説が書きたい」「友達がたくさん欲しい」「恋人とイチャイチャしたい」「他人の生活をジャマしたい」「仕事で大成したい」などなど、様々な"願望"があり、その成功にはプレイヤーの行動指示が不可欠なものも多くあります。
さらに、"チャンス"という特殊な目標が指示されることもあり、「下水のつまりを直して欲しい」「休日返上で仕事のプレゼンを成功させろ」「得意料理でコンテストに参加」などなどの指示を解決していきます。
それらを成功させることで"幸福ポイント"や"カルマパワー"が手に入り、それを支払うことで特殊な効果を得られます。
"カルマ"はコンシューマー版の独自要素で、シムの人生の成功や失敗から、天変地異まで、特殊な効果を発生させます。
いい効果ばかり使っても、いずれ揺り戻しで悪い効果も発生してしまうため、使用の賛否は分かれますね。
つまりは「シムシティ」の"災害"スイッチみたいなものですね。
デフォルトでは数日単位でシムは年を取っていき、赤ん坊もやがては老衰し、成仏してしまいます。
それまでに"生涯の願望"を達成するのが、一応の目標となっています。
しかし、シムは恋人と子供を作り世代交代していくので、それ自体が目標のゲームとは言い切れません。
どんな人生でも、楽しめればそれがゲームの成功だと言えます。
なお、オプションで成長・老化のスピードをゆっくりにしたり止めたりも可能ですから、いつまでも同じ年齢のキャラで遊び続けるのも面白いですよ。
……と、特殊な内容のゲームなので、その概要や面白さを伝えるのは、筆舌に尽くしがたいですね(w
プレイのあらましを実況動画にしている人も多くいますので、興味が沸いたらそれを観てみることをオススメします。
さて、ここからレビュー。
私が今まで遊んだことがあるのは、PS2とDSの「the Sims2」「the Urbz」。
「3」は、その2つを合わせたような内容になっていると感じました。
生活を作っていくのは従来どおりの「the Sims」ですし、"願望"や"チャンス"を発生させて"生涯の願望"へと上り詰めていくのはストーリー仕立ての「the Urbz」といった感じなのです。
ただ、次々と"願望"を追いかけていくと、のんびりとシムの生活を覗き見するような楽しみ方は出来ません。
スケジュールや体調の管理で手一杯になりますし、これが6人家族ともなるとパニックになります(w
なので、その時その時で"願望"の入れ替えをして、出来ることをすればいいと思います。
もちろん、"チャレンジ報酬"を狙う実績プレイも面白いですけど、2人程度に絞ったほうがいいでしょう。
ただ、"特質"や"スキル"の習得レベルに大きく依存した行動も多いので、それを発生させるにはシムに適宜行動を指示していかなくてはいけなくなります。
どの"特質""スキル"に、どんな行動があるのかは、手探りしていかなければなりません。
もちろん、面倒なら放棄していいと思います。
町には多くのNPCが住んでおり、逆に友好関係を築くには多すぎて不便な感じがします。
携帯電話で呼び出す以外に、NPCがどこにいるかを探すのが難しいのです。
あと、町を歩く姿では、誰が誰なのかわかりづらいという問題もありますね。
まあ、私はあまりNPCとの付き合いを重視していないプレイスタイルなので、気にしていませんけれど。
買い物や増改築にはお金が必要ですが、やはり働き手が多く、出世した方が稼ぎはいいことになります
逆に言えば、働き手が少なく、出世しなかったり、バイトレベルの稼ぎでは、なかなか金が溜まりません。
まあ、この辺こそが"人生シミュレーション"としてのリアルな部分かもしれませんが、自分好みの家を作りたいというプレイスタイルの場合は、大きな足かせとなってしまいます。
そういう人は、チートに頼ってしまうのも手でしょう。
ただし、チートを使うと実績解除はできなくなります。
つまり、総評としては「ゲームを遊び尽くそうとすると忙しすぎて目が回る」といった感じ。
その点を除けば、とにかく時間を忘れるほど遊べる楽しいゲームであることは間違いありません。
指示せずのんびりと放置プレイでシムの生活を眺めている分には、何も問題ありませんし。
今回は前作よりもシムが真面目で、子供は必ず宿題をこなしますし、出勤1時間前には必ず目を覚まします。
なにより、トイレを我慢しすぎてその場で漏らすという場面は、今のところ一度も見ていません(w