希望屋 ~ren_ka ci=set~

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ミリロボ考 人型の利点

2008年12月19日 18時51分03秒 | ▼雑記
昨夜はどうもすみませんでした。
たぶんウィスキーボンボンででも、べろべろになるren.です。
今日は誕生日ですってさ。
特に何もなく、いつもどおり過ごしてますよ(w


さて、久々にミリロボの考察でも。
一応カテゴリー分けしました。
主に、私が過去の記事を参照するため(w

*お断り*
この考察は、「非ロボット原理主義」(人間型ロボットは兵器に不向き、という考え)の私がミリタリーロボットの理想を、ガンダムなどのロボットモノに明るい友人の意見を取り入れ、「それなら私も納得できる」というものをまとめたものです。
友人の協力に感謝するとともに、「そんな考え方もあるよね」という例であることを記しておきます。

*追記*
リアルロボットの非リアル性」で、「ガンパレードマーチ」について書きました。
友人に聞いたところ、小説版ではメカニックについての言及があるそうです。
「ガンパレ」世界のミリロボ達のパーツは、かなりのユニット化が進んでいるようです。

そのため、メカニックはどこを交換するかの判別力が、職人レベルだそうです。
なので、世界情勢的にもかなりの少数精鋭で事足りる、という設定。
実際、現実世界でも旅客機や鉄道の補修には、運用中の微妙な振動や、部品を叩いた際の音などから、どこが壊れているか判別する凄腕整備員が多くいますから、なるほどと納得。



さて、ロボット兵器=ミリタリーロボットの運用の現実について考察します。

多数のデリケートなパーツによって構成されるミリロボ。
なぜ、そこまでして人間の形を模さなければならなかったのか。
それはある意味、兵器の進化論とでもいえましょうか。

人間的な動作で特徴的なものをいくつかピックアップしてみましょう。

・五指のある手
皆様、自分の手のひらをご覧ください。
グー、パー、グー、パー、と動かしてみましょう。
いくつの関節がありますか?
おそらく最も関節の多い器官が、手です。

ミリロボなら、やはりここは武器のマウント位置ということになるでしょう。
多くのミリロボ作品では、銃や打突武器も人間の持つものを模しています。
ミリロボの手は、それを扱うのに適しています。

しかし、手首から先をユニット化し、局面に応じて取り替えて火器管制した方が効率が良いのでは?
ゲーム「アーマードコア」でいう、「武器腕」という奴ですね。
わざわざ壊れやすい指をつけるより、よほど現実的な気がします。

この理屈付けとして多いのは、「敵の武器を鹵獲できる」という利点。
なるほど、弾切れを起こしたり故障した場合、それは有効です。
ただし、敵味方のミリロボの手のサイズが、同規格でなければいけませんね。
ミリロボ製造各社が統一規格として製造されているなら、それもありでしょう。


人間の指は、細かい作業に適しています。
ミリロボが現実の兵士に当たるのであれば、端末の操作や、爆弾設置などの工作作戦にも従事できるでしょう。

一部のミリロボ作品では、指の先からさらに端子を出して、そこから端末に接続するという表現のものがありますが、あれは本末転倒だと思います。
それなら、パイロットが降りてやったほうが確実。。
おそらくミリロボが広く運用される世界では、その巨体のサイズに合わせたダイヤルなり、レバーなり、キーボードがあると考えるのが妥当です。


さらに、手はコミュニケーションツールとして使えます。
ミリロボは口でしゃべるわけではなく、無線通信が常用されるでしょうから、無線封鎖された場合には現実の兵士が使うハンドサインが有効です。
軍人なら統一して覚えるはずですから、歩兵との意思疎通にも適しています。

実際「ガンダム」作品では、ゲーム「コロニーの落ちた地で」(DC)や「ジオニックフロント」(PS2)のムービー部分、CGアニメ「MS IGLOO」などで、そうした運用が見て取れます。
小説「宇宙海兵隊ギガース」でも、ハンドサインは多く使用されていました。


・フレキシブルな腕
腕にマウントされた銃器は、戦車の砲塔以上に色々な場所を狙えます。
巨大なミリロボの身体中には360度を監視できるカメラモニターが各所にあるはず。
コクピットでそれから判断・操作すれば、真後ろの敵を撃つことも可能でしょう。

多くのFPS(TPS)ゲームでは、ターゲットのエイミングは自動的に行われます。
ゲームで出来るのですから、ミリロボの火器管制システムで出来ないはずがありません。
敵味方が入り乱れる戦場では、おそらく識別用のシグナルも出ているでしょうから、現実兵器の戦闘機などと大差なく機械的サポートが受けられるはずです。

実際、アニメ「機動戦士ガンダム」のアムロがアクロバットな射撃を行うシーンがありますが、MSには機械的なサポートもあるはずですし、ある程度はモビルスーツパイロットの誰もが出来るはずですし、出来なければ汎用兵器として意味がありません。
エースパイロットになるには反射神経やすばやい判断力が必要なだけ。
アムロがエースパイロットなのは、"ニュータイプ"による空間把握能力が大きいのでしょう。


・二足歩行する脚
ASIMOがすでに、人間の生活する環境を歩き回れる現代。
あの小さな身体に、各種対物センサーによる自動的な状況判断能力や、音源追跡まで出来ちゃう。

ミリロボは重量やもろさ的に、あまり機敏な動きは難しいと思われます。
しかし、その分コンパスが大きいですから、自転車程度にはスピードは出てほしいところ。
その重量によって足場が崩れたりした場合、突発的なバランス能力が必要かも。
ASIMOの転倒は、そういう意味で反面教師(w

しかし、万一倒れた場合には自力で立ち上がれる柔軟さも必要です。
ゲーム「鉄騎」(Xbox)では、そうした機構がありました。


宇宙空間では、手足を振ることによって行う姿勢制御があります。
「ガンダム」で言うAMBAC、「ギガース」で言うモーメンタルコントロールです。
推進剤を使わず、手足の動きによる慣性運動で姿勢を制御するというもの。
これは実際に現代でも、宇宙遊泳で使われる技術なので問題ないかと。
モビルスーツによるAMBACを本気で研究しちゃってる人もいますよ(w



細かく言えばまだまだありますが、とりあえず、外見的にはこんなところでしょうか。
ミリロボが人間型である必要性を、いかに現実味を帯びさせることが出来るかが、「リアル系」の肝であると、私は考えます。
なお、動力機関や関節部などは、今の技術で実現できないでしょうから、SF力を起用させてもらいます(w

今回、「ガンダム」作品の引用が多いのは、それだけこの作品がさまざまな考証の下に成り立っている作品だということの現れでしょうね。
まあ、30年の間に後付で補足説明されてきた部分が大半ですが。
そうした想像遊びが出来るのも、「リアル系」の元祖たる名作の証でしょう。


次回は、陸上、高空、宇宙での戦闘について考察し、結びとしたいと思います。
何回かに分かれるかも。
コメント (4)
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