青龍神界鏡

次はまた首相してみんかお前。
https://www.youtube.com/watch?v=CsI7GSs4d1s

二百二十面目   何故だ その十六

2022年12月17日 17時39分38秒 | 投稿

隷元は磁力発揮温泉の強力刺激を、液体に浸かる背中と前方肋骨の下以降全てで感得し始めます。
シュフウヮアスルの要望に従い、隷元は刺激へ痙攣させる首から上に無言を強い続けます。
球体の外で腕を組み、無言のシュフウヮアスルは隷元が発揮する、表層上の誠実さに取り合えず、真剣な評価を与えます。
“誠実なやり取りに飢えていたのかこの人物は。
こちらの求めに、応じてくれるではないか。”
三分後、シュフウヮアスルは問いを投げかけます。
「・・・このような窮状に、何故お前は陥ったと考えているだろうか。」
磁力的刺激に首を痙攣させ続ける隷元は答えます。
「いつの間にか・・・仕事と嗜好ごとの時間の境が・・・曖昧になっていった事に・・・全く警戒を抱かずであり続けた・・・私の生来の・・・高速話法は・・・私の政治権勢の唯一の拠り所でした・・・。
私は・・・常に・・・何故を深く問わぬ政治家でありました・・・。
これが答えだと、すがりつく他はありません・・・。」
「何故今になり、苦境に在りながらも誠実な受け答えを実践するのだ隷元よ。」
「そちら側がお感じで在り続けた、怒りの説明を耳にし、申し訳無いと考えました。
重い誠実さなどに、私は丁寧に接した経験はありませんでした。
怒りの背後に、そちら側のご誠実なお仕事を感じました。
私のだらしのない態度が、その価値を毀損し続けてきた事を、そちら側が恐らく甘んじて受け入れておられるであろう、我が国の地下での駐留に際して浴びる、有形無形の脅威の数々を足場に・・・」
「そのような事は、どうでもいい。
こちら側が、自ら選択している職場の事だ。
他者に対し、誠実に在ろうとした事は無かったのか隷元よ。」
“高速話法が、高速話法で、高速話法の向上に資す刺激を模索している時間帯すら、高速話法は私に察知させず、高速話法は・・・”。
「・・・お前の政治使命は自国を、どう変えたかったのか。」
“部下が私に伝えてくる報告書類の裁決に際し、必要となる調整ごとを部下に指示する前に、部下から聞く術は、高速話法でして、そのご質問への回答者は部下と高速話法の間に立つと思われます。”
「・・・もういい。
隷元よ、ここで、外界に対し、自己の神経にて、誠実に在ろうと振る舞え。」
「ううう、えええ、ううう、がああ、・・・。
懸命に希求し続けます・・・。
他者の誠実さを、棄損せぬ私の在り様を・・・。」
一カ月後、恒常的痛覚刺激の果ての異常昏睡に陥った隷元の身体は、異空間文明から転送されてきた新たな人種、三名により球体から外に出され、睡眠措置室へ運ばれていきます。
そこで無数に並ぶ寝台に横たわる大勢のアメリカ空軍幹部、科学者の身体に混じる隷元は"G"、二名により養分注入措置を受け、昏睡中生理信号の提供を開始します。
未達であった神経刺激量の不足分を、補填する術として隷元の身体はこれを選択したようです。
二十一年後、ようやく神経刺激量の発揮評価に達した隷元は延命措置を解除され、そのまま冷凍措置を受け始めます。
現在もまだ隷元の身体は、マイナス三十四度での冷凍保存状態をネバダ州地下で指摘可能です。
冷凍技術は死後科であり、一ワットの電力すら要せずの身体保存状態は、保存個数の数一定以上により到達していました。
この技術は保存事実を以ってして、必要電力を融通し合う文字式を成立せしめるやもしれぬとの期待を実現する超電導現象を起こし、次に微量電力を発揮するやもしれぬ寝台を、亜、文字式に想定せしめる現象を起こし、その想定にて、冷凍状態を調べる動きを起こし、遂には保存状態の維持環境を実現していました。
"G"はこの技術の細微を、いちいち掌握してはいません。
無神経人が横たわる寝台群、維持費無料との俯瞰上、小失笑ごとをです。

The Great Communicator

千五百二十五青字


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