後ろ歩きの不思議おじさん

あっちこっちにポケットを一杯もった不思議なおじさんの特技は後ろ向き歩き。その右往左往振りは滑稽で、ちょっぴりもの悲しい。

普遍化する力

2008年10月06日 | Weblog
なるほど先進例は努力のたまものである
それはそれで十分に評価すれば良い
だれもそのことに反対はしない

その良き先例を税金を使って広げようとするとき
先例の良さに捕らわれていることを当事者は知らない
先例に与していることを 、まるで自分の自慢に思うことで
それを広げる展開力に欠けていることを自覚していない

山形県の平●牧場が、内閣府で表彰を受けるらしい
いいことだ
すごい取り組みだったと思う
その背景には、同地域での涙ぐましい●ラブ生協の
産直米の取り組みがあった
それも平●牧場さんは承知のことである

問題は農林水産省だ
30年以上に及ぶ関係者の取り組みを
そのまま全国の耕種農家や畜産農家に
適用できるとでも思っているのが
アホさ加減も行きつくところまで行ったという感じだ
展開力も想像力も無い
「モデル事業」などは一夜漬けで出来る筈がない

●ラブ生協さんの取り組みを
ある意味では馬鹿にしているといってもよい
なぜなら、すぐにでも全国にそのまま適用できると考えているからだ

飼料イネや飼料米についての情報交換会に出た
上記のような趣旨の発言をしたが
100人を超えるお役人様たちには通じなかったらしい
不思議おじさんの主張は
畜産家、農家、JA、飼料会社などの濃密な連携を前提とする
補助金適用の基準が、あまりに理想的で
結果的にはハードルの高いものになっているとの指摘だった

本当に飼料自給率向上を目しているなら
先進例は先進例として
それを展開できる具体策が必要だ
その先端にいる農業支援センターの皆さんも
肌身で感じているはずだ
学者も五十歩百歩だ

バカらしくて
腹立たしい
こんな会に、
多くの税金を費やして
他府県からも公務員が大勢参加している

因みに飼料イネは15品種あるが
単に多収、茎や葉を含めて多重品種と言うことで
主食用と分別可能な飼料イネは開発できていない
つまり事故米の再現が可能な範囲にある

新しく農水大臣になった
したり顔の元銀行員の顔を見ると
旨いお酒もまずくなる
腹立ちの収まらない不思議おじさんである