後ろ歩きの不思議おじさん

あっちこっちにポケットを一杯もった不思議なおじさんの特技は後ろ向き歩き。その右往左往振りは滑稽で、ちょっぴりもの悲しい。

リーダーたれる人物

2012年09月19日 | Weblog
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どういう加減でこうなったかはともかく
恐らくは人並み以上に様々な分野と方々と
お知り合いになることができた
お相手にとっては不本意な出会いもあっただろうし
ほとんどは忘れられているかもしれない

ころころと変わる日本の政治のリーダー
過去にも書いたが、菅さんと鳩山さんとは
少しの時間だが討論の場に一緒にいた
菅さんは相手を威圧する術に長けていた
鳩山さんの手は、どんな女性よりも柔らかだった

現在の職場で信頼するN先生
朝日新聞大阪本社編集局長をお勤めになったが
それに先立つソ連支局長時代は書記長への取材はもちろん
サハロフ博士とは単独会見も行っておられる
中東支局長には生死の境も経験されている

で、そのN先生
日本のリーダーになれる人はどなたでしょうか?
1、2年ほど前にお聞きした
元伊藤忠、前中国大使の丹羽さん がお答え

中国大使になられる前だったと思う

さて今夜のニュース
日航再生の立役者 稲森和夫さん

他人のように思えないのには訳がある
稲森さんの評伝を最初に世に顕した書物
「ある少年の夢」(2004年刊)

この著者が加藤勝美さん
大学の先輩でありも今も声をかけていただいている
この本で稲森さんのことをよく知った

今夜の稲森さんのNHKでのニュースの画像
矍鑠たる御容姿、的確な言葉の数々
稲森さんのメッセージは人としての「強い思い」である
今やっていること
今願っていること
それを実現しようとする心の強さ、奥深さ
それが全ての仕事の末端にまで生かされるということ

さらにその前に
現実を数字として認識し共有すること
数字の背後に見えてくる現実を直視すること

不思議おじさんの人生で最も辛く
高い壁として立ちはだかったこと
それは「正直であること」
正直であろうとすればを
事故やトラブルはさまざまなステークホルダーに
多大な影響を与えずにはおかれない

製品製造ミス・医療ミス・学校でのいじめ
警察での不祥事、裁判官の不祥事…
正直であるということは全て情報を明らかにすることだ
そこには足し算も引き算も無い
これは全人格を掛けた決意が必要だ
地を這い、反吐を吐き
小さな名誉や矜持を殴り捨て
ただただ現実と丸裸で向き合い
己を地に伏せて事実をすべて受け止める
それから起きる、想像さえできない大騒動を
全体力、全精神力で受け止める
それが「正直である」ということ

最近多く報道されている中高のいじめ自殺の経緯でも
教員や教育委員会の「正直さ」が試されている
官庁や企業の隠ぺい体質にもつながる共通のテーマだ
企業でも日常的に試されている

ところが大学では、ほとんど問題にされることがない
なぜなら みなさん「いつも自分は正しい」からだ
地者批判の舌鋒は鋭いが、良く聞くと自己保護のため
発せられる批判が普遍的なものなら
これはちゃんとした学者になれるのだが…

事実を多様な観点から見て受け止める力
自他共に正直でいられるという神に近いような力
情報を関係者すべてに積極的に公開し共有していく力
進むべき方向性について明示し、自発的判断を迫れる力
(できない人にはその場から離脱させる力)

あっあ~
不思議おじさんはもう歳をとっちゃったから
どなたかお願いしますよね!
っていったら 稲森さんや加藤さんに叱られるだろうか

でもねぇ どう思います?


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