後ろ歩きの不思議おじさん

あっちこっちにポケットを一杯もった不思議なおじさんの特技は後ろ向き歩き。その右往左往振りは滑稽で、ちょっぴりもの悲しい。

合点 庵点

2015年04月05日 | Weblog

不思議おじさんが毎日食事をとる椅子からの眺め
トルテ君も薄紅色の海棠桜を楽しんでいる
というのは人間の勝手な思い
犬の目では赤色系統は認識できないらしい


枝垂れ桜も今が盛り
道路の向かいは小学校の土手
桜見物には不自由しないが
それでもわが庭に咲く桜は格別だ

町内(320世帯余)の老人会の民謡クラブにお声がかかり
昨年秋から参加させてもらっていたら
今年から幹事役を引き受ける羽目になった
もちろん60歳代は2人のみで大半は70歳代後半以上
乗り掛かった舟なのでまぁ仕方がない

太鼓の習得にはできるだけ多くの曲を叩くことが必要
老人会民謡クラブに加えて他の会からもお声をかけてもらった
7月に近所に完成する立派なリージョンセンターで
毎週民謡クラブが企画されているらしいが
そのクラブ主催者からもお声掛けいただいた

民謡漬けの毎日
来週日曜日は産経民謡大賞の予選
前日土曜日夜は宴の予定
予選の順番は7番と朝早くに出番なのだが
それでも宴に参加するのは
不思議おじさんが根っからのお酒好きのせいだ

合点!!!  との声が聞こえる

ところで「合点」て何でしょうか?


民謡の歌詞の初めには記号がついている

フタコブラクダのような記号
これを庵点(いおり点)と呼ぶ
2か月前、歌詞をパソコンで作成する必要があり
この記号を打ち出す時に初めて知った
(ただしWordの「記号」には普通は入っていない)


これは観世流能楽百番集
大学時代は能楽研究会にも属していたので
本棚から埃を払いながら取り出した
「竹生島」はもちろん不思議おじさんの田舎が舞台だ
先輩から厳しく教えられた日が懐かしい

さてお気づきだろうが 謡の始まりや
謡い手(シテ、ワキ等)が替わるとき
文頭に鉤型の記号がついている
これが合点だ

「和歌・連歌・俳諧などを批評して
そのよいと思うものの肩につける鉤型の印」
「回状などを見終わり了承の意を表すために
自分の名前の肩に印をつけること」
などが恐らくは語源となり
「同意する、納得する、理解する」などの意になったようだ

知っているようで知らないことを改めて知ることは
何のご利益も無い 
が…
『教養』…今日する予定の用事
『教育』…今日 行く所
これを確認してボケ防止にすることにプラスして
小さな探検 発見をしたようで
まぁ退屈な毎日に細やかな彩を添えてはくれる





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