後ろ歩きの不思議おじさん

あっちこっちにポケットを一杯もった不思議なおじさんの特技は後ろ向き歩き。その右往左往振りは滑稽で、ちょっぴりもの悲しい。

心ときめく!

2008年04月07日 | Weblog
不思議おじさんが今いる会社は
今年で創立20年を迎える
創立時から非常勤役員だったので
取締役会に徳島に行くのは大変だった

和歌山や大阪(深日=ふけ)から船に乗り
徳島港まで迎えに来てもらっていた
先に鳴門大橋が開通してからは
フェリーで淡路島(津名)に着き、
そこから高速を走った

淡路鳴門自動車道が完全開通して10年
大阪から徳島までは車をぶっ飛ばせば
ドアtoドアも2時間で十分だ

4月の取締役会に行くとき
密かな楽しみに心ときめいたものだ

そして昨夕、店舗開店イベントを終えて
徳島に戻るときに、恩恵とも言うべき
見事な美しさに出会えた

淡路島にはこれといった観光資源は無い
しかしこの時期の淡路島の小山の眺望は
西行をして、彼の一生を決定付けたともいうべき
見事な山桜に包まれている

高速道路からの眺めで十分である

「ほのぼの明かりて」という歌詞は
『冬の星座』の2番ので出だしだが
夕暮れの街に、ポッ、ポッ、と
家の明かりがともるように
山のあちこちに明かりが灯ったようだ

小さな谷間が連続して現れるが
少しずつ色合いが異なりながら
山桜が谷を埋めて頂きに駆け上がる
感嘆の声をあげずにいられない

吉野の山奥に西行庵がある
山桜を求めて秘境まで旅した西行
世間の生活で葛藤で乾いた彼の心を
山桜は十分な潤いで満たしたことだろう

因みに西行の墓は大阪にある
奈良との県境の山際、弘川寺だ
ソメイヨシノを多数植えているが
それでは、西行は嘆くのではないか

ソメイヨシノのように
開けっぴろげに美しさを誇らない

ヤマザクラは、心の中で咲く桜である

(運転で写真は撮れなかったので
 どなたかの映像を拝借しましたが
 こんなものではありませんでした。)



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