後ろ歩きの不思議おじさん

あっちこっちにポケットを一杯もった不思議なおじさんの特技は後ろ向き歩き。その右往左往振りは滑稽で、ちょっぴりもの悲しい。

日本民謡って何曲あるの???

2015年03月07日 | Weblog

いやぁ参ったなぁ
川柳を詠んでみたいとは思っていたが
これは川柳なのか 俳句なのか
「閑と忙 あいうらやみて 夜しみる」
大学、職場で少し時をずらした中国語専攻の同輩
今は毎日富士山を望む街で時を紡いでおられる
それで 不思議おじさんのことだ
他人様からみれば「閑」の権化のようなものだ

人のお役に立つ
恐らくは間違いなくこれが生きがいになる
しかしだ
「人」のお役ではなくても 「何か」のお役に立つこと
それが生きがい 生きることの支えになる
それは学問だったり、文学や歴史の追求だったりもする

改めて言う しかしだ
何も人は人のためにだけ生きているわけではない
植物や動物、石や菌類のことを念じて生きていることもある

不思議おじさんは生活時間の半分はトルテに捧げている
残った時間の3分の2は民謡太鼓の練習だ


今日も貝塚市まで太鼓の練習に出掛けた
大阪でも有数の民謡歌手であり津軽三味線の名手
もう25年来のお知り合いだが
「太鼓の楽譜はどうなっているのか見せてほしい」と言われた

すでに書いた通り不思議おじさんの太鼓の先生は80歳
美鵬駒三郎氏の直弟子である
間違いなく 不思議おじさんは最後の弟子である

ところで日本民謡はどれくらいの曲数があるのか
そもそもどんな曲が民謡と呼べるのか
答えは定かではない 
一説に曲数は58,000曲と言われている

民謡は「謡」だから 声を出して唄うものである
それを華やかにサポートする楽器がある
三味線がその一つ
これも津軽三味線と秋田三味線に分かれる

さらに尺八は独特の音色を添える

何かの折に民謡を唄うというと
手拍子を打たれて困ることがある
民謡の分類の一つに「手拍子の有無」がある
尺八唄は普通は手拍子を打たない

だからと言って「拍子」が関係ないわけでもない

これは師匠から預かっている拍子木

これは舟を漕ぐときに軋む櫓の音を出す道具
その他にも 鈴音、鉦音、槌音など多様な鳴物がある


太鼓の中でもっともポピュラーなのが「締太鼓」(しめたいこ)

このような道具に掛ける
胴の紐をきつく締めると高い音が出る

これが「平太鼓」(ひらだいこ)

平太鼓を乗せる器具は分解できるようになっている
家庭での練習は近所迷惑をおもんばかり
下に座布団、上にバスタオルを置いている

日本民謡を30年、40年やってきた人でも
日本民謡の太鼓について詳しく知っていることは少ない
ということかぜ最近分かってきた

太鼓をはじめとする鳴り物を通した日本民謡の理解
なかなかに興味をそそられている

まあボケ防止の道具の一つには違いない

太鼓の師匠は80歳
近所の民謡の師匠は88歳である

3月22日は「奈良県の民謡大会」天理市
3月29日は「和泉市民謡大会」
4月1日は地区の老人会総会における発表会
4月12日は「産経民謡大賞予選」
4月26日は「大阪楽謡会民謡発表会」

なかなかに忙しい
閑というへきか 忙というべきか