後ろ歩きの不思議おじさん

あっちこっちにポケットを一杯もった不思議なおじさんの特技は後ろ向き歩き。その右往左往振りは滑稽で、ちょっぴりもの悲しい。

東日本大地震

2011年03月13日 | Weblog
夢であれば目を覚ましたい
現実とは思えない光景を
遠く離れた我が家の薄っぺらな四角い膜が
繰り返し繰り返し映し出す

圧倒的な津波の力
人家は土煙を上げながら
玩具のように持ち去られていく
中に人は残っていないのだろうか?

地震が発生してすぐに車で自宅を目指し
途中で渋滞したので車を放棄して走りに走り
何とか自宅に戻りついて妻と2人の子を連れ出したが
途中で津波に飲み込まれた男性がインタビューを受けていた
本人は樹にしがみついたが、妻と2人の子の手は離れ
真黒な悪魔の液体に飲み込まれたそうだ
長女は別に居て助かったそうだが…

一人ひとりに凄まじいドラマが繰り広げられたことだろう
阪神淡路の時もそうだったが
死者・行方不明者の数は
報道の数倍になるかもしれない

人類の歴史は500~800万年と言われているが
自然の歴史からみれば一瞬にすぎない
有名な例えだが、地球の歴史を24時間とすれば
人類の誕生は2分前、農耕を始めたのは1秒前である
日本の歴史が文字で記されてまだ1500年
1000年に一度の地震の記録の詳細があるはずがない

遠く離れて
何の手助けもできない
忸怩たる思いで
じっとテレビを見続けている

どのように復旧させるのかと思う
教訓に学ぶということなら
津波の高さまで護岸を積み上げるのか
人家は全て20メートル以上の高さに建てることにするのか

生き残った人たちの生活を偲び
我が平安の生活を申し訳なく思う