「理由」

あーあ。
ついに手を出してしまった。

へそ曲がりだから、ベストセラー本及び作家は読まないことにしているのだ。

例外は、俺の年齢のせいでもうとっくに有名になっていた作家、
あるいは、すでに読んでいた作家が、突如ベストセラーを出した場合だ。

が、好きな作家の多くは物故していて、新作が出ないのだ。
だから、作家の守備範囲を広げる必要は、あるのだね。
以前なぜか、あまり読み込んでいなかった作家は数人いて、ここが今の狙い目なのだ。

最近では激安古書店で本を購入する。
とんでもなく、安いのでね。
（あっどうしても読みたいものは、ちゃんと新刊で買ってるよ）
俺が読んでいなかっただけで、一般には有名だから、古書で十分そろうわけだ。

だがそこに必ずしも、新たに目標にした作家の本が、在庫されているとは限らない。
っーかー、「井上ひさし」のライバルがいるだろ！
あんなにあったのに、一冊も無くなっちゃったじゃあないか。

で、「宮部みゆき」なのだ。
なんか、さけてたんだよなー。
ほら、売れてるじゃあない。
あと、長いし。

買ってきました「理由」。
これが、いける！のだ。
けっこうな長編なのだが、時速はかなり出るので、あっという間に読了。
つまりそうとう「読みやすい」のだね。
この人、只者じゃあないぞ、ってあたりまえか。

「ミヤベ」さんと俺は、かなり接近していた一時期があるらしいのだ。
正確にいうと、未だ「ミヤベ」さんになる前、
同じ学校に通っていたんだってさ。
「ミヤベ」さんのほうが年上なので、
まあ、もしかしたら廊下ですれちがっていたかもね、程度だけども。
となると、ほら親近感がわいてくるでしょ。

前記古書店には、「宮部みゆき」のライバルは居なそうなので、
今のうちに、仕入れ在庫しておこうかなあ。