横須賀の米海軍基地のスプリングフェスタ、
記念艦「三笠」見学、
そして「横須賀軍港めぐりツアー」。
これでもかと横須賀を堪能した一日でしたが、
「横須賀海軍カレーのお店でカレーを食す」
という有終の美を飾ることにしました。
いつもこんなときにお世話になるカードデスクに電話して、
「ここが人気です」
と教えていただいたのがこのお店。
ごちゃごちゃしていて良くわかりませんが、
オレンジの日よけが窓にかかっているのが
「横須賀海軍カレー本舗」。
因みに写っていませんが、この右角にはあの
「ココイチ」こと「CoCo壱番屋」(だっけ)があります。
「うーむ。なんて挑戦的な態度。
海軍カレーにあらずんばカレーに非ずと言われるここ横須賀で
普通のカレー屋をしかも隣のビルで営むとは」
「いや、横須賀の人だって『海軍』でないカレーを
食べる権利はあるんじゃないでしょうか」
因みにわたしもTOも入ったことはありませんが、
ココイチ、美味しいらしいですね。
これがこのお店のマーク。
「カレードロップス・・・・・だと?」
店内は日曜で米海軍基地でイベントがあったこともあり、
大変にぎわっておりました。
どうです、このレトロな感じ。
重苦しいビロードのカーテン、黒のドレスに白のエプロン、
今ではメイドカフェでしかお目にかかれないカチューシャ(←)。
我々と同じくおのぼりさんらしく、店内の写真を撮りまくる人。
旭日旗にZ旗。
どこかの国の人とか特定日本人が見たら発狂しそうな光景。
最近、この「旭日旗的なもの」をどこから見つけてくるんだというくらい
執念深く探し出して、しかも日本と関係ない外国のメーカーに
イチャモンをつけ「謝罪」させている国があるそうです。
こういうの、ちょっと何か言ってやるべきじゃない?日本政府。
現行でこの意匠を旗にしている自衛隊の立場を護るためにも、
外務省はこういう「面倒なこと」にも口をはさんでおくべきですよ。
外務省が動かないのなら最悪朝日新聞でもいいから(←嫌味)
この旗にケチをつける意味も資格もてめーらにはないってことを、
一度びしっと表明しておく必要があると思いますが。
ウェイトレスがメニューを持ってきました。
テーブルに置かれたマットにはカレーについての薀蓄が。
横須賀と付ければそれ即ち横須賀名物、ってことで。
右側はブランデーとジンジャーエールをミックスした飲み物、
「横須賀ブラジャー」の宣伝。
「あんたも好きねえ」
って、いつの時代だ。だいたいどういう意味だ。
ここのおすすめメニュー。
チキンとビーフを一つずつ注文しました。
注文が来るのを待つ間、さらに店内を子細に観察。
店内のテレビでは「坂の上の雲」の日露戦争パートが。
今から広瀬中佐が戦死するところです。
この日、「戦艦三笠」を見学したこともあって、
今まで全く日露戦争について知識がなかったTOが俄然興味を持ち出し、
「坂の上の雲観たいから借りておいて」と言い出しました。
早速言いつけどおりにDVDを5枚まとめて借りましたが、
やたら忙しく平日はDVD観賞などとんでもない、
というお人ゆえどうも進捗状態ははかばかしくなく、
返却期限だけが無慈悲にも迫ってきております。
やたらドラマティックなポスターですが、これは
その「記念艦三笠」のイメージポスター。
「坂の上の雲」効果で「三笠」見学者は年々増える一方。
勿論ドラマの影響には違いないのですが、日本人が
今、「日本軍の大勝利」であった日露戦争にこれほど関心を持つことと、
最近の国際情勢からあらためてひとりひとりが国家観を
意識する機会が増えたことは、全く無関係ではないという気がします。
「秋山真之と正岡子規」特別展。
「坂の上の雲」で、東京予備門を辞め兵学校に入る決心をした
秋山が同居していた下宿から突然いなくなったとき、
それを知った子規が驚き、悲しみ、そして最後にはその成功を祈って
「じゅんさん・・・・気張れ!」という。
その香川輝之のあざとい演技につい泣かされてしまったエリス中尉です。
というところでお待ちかねのカレー、キター!
ライスの向こうにビーフ、こちらにチキン。
二人で頼んだのでどちらも楽しめました。
デザートに二人で一つ頼んだセット、
これを注文したとき
「ソフトクリームのお味はバニラか
カレーか
どちらにいたしますか?」
と聞かれて思わず二人で「へっ?」と
聞き返してしまったのですが・・・。
最初に画像を挙げた「カレードロップス」の味は、
感想としては
「カレーの味がするドロップ」
それ以上でも以下でもない、というものだったので、
おそらくこのカレー味のソフトクリームも、
「カレーの味がするソフトクリーム」
それ以上でもそれ以下でもなかったのではないでしょうか。
お店の人は
「ほとんどの方がバニラを選ばれます」
と言っていました。
「グループの一人がウケ狙いで選ぶ」
「話の種に一生に一度のつもりで食べてみる」
「毒を食らわば皿まで」
注文する人の動機はこのどれかであろうと思われます。
錨のマークのコーヒーカップ。
そういえば「さみだれ」の士官室に行ったとき、
海軍マーク入りのカップでコーヒーをいただいたっけ。
いいなあ、とそのときに嘆息し、カップを持って帰ろうかと思った、
そんなエリス中尉が今回ここ横須賀で見つけたもの。
それがこの復刻盤「海軍どんぶり」。
つい自慢になってしまいますが、これ、いいでしょう?
これを軍港ツアーのお土産カタログで見た瞬間、
「これ欲しい!」
と瞳にお星さま状態になってしまったエリス中尉。
フェリーを降りてセンターに突入し、見本を指さし、
「このどんぶりください!」
ところが、お店の人の反応が
「え・・・・?あ、は、はあ」
という感じでいまいち鈍いというかなんというか。
なんとなく
「こんなもの買う客って、いるんだ~~」
みたいな空気がレジを漂いました。
まあ・・・・わたしもね。
たしかに少し高いんじゃないかと思いますよ。
ひとつ5000円もするんですから。
でも、このお値段には理由があるのです。
と、自分で自分に言い聞かせたその理由とは。
丼の底の銘。
富士山の意匠がなんとも「海軍御用達」の雰囲気。
この復刻どんぶりを製作したのは
深川製磁販売株式会社。
その製作の曰くは、
「第二次世界大戦中、金属不足に陥った
大日本帝国海軍は、
発足当時から使用していた金属食器を取りやめ、
日本一の硬度を持つ陶磁器「有田焼」という観点から、
宮内庁御用達であった深川製磁社を中心に、
有田焼で製作させました。
今回弊社がその当時の丼を入手し、その当時のレプリカを
深川製磁販売株式会社に制作依頼をし、
復刻版として販売する運びとなりました」
つまり、このどんぶりは、本当に海軍が使用していたのと
全く同じ仕様のものを、しかも当時の製法そのもので作っていると。
ならば5000円でも仕方ない。
・・・・と思いたい。
さすがに家族全員に一つずつというわけにはいかないけど、
海軍さんの丼、主にわたし専用として大事に使いましょう。
というわけで買い求め、スープにサラダに勿論丼物にと、
その後毎日のように使っていますがこれが実によろしい。
手触りといい持った感じといい、その度に目にする
我が帝国海軍の桜に錨といい・・・・。
本当にいいものを買ったなと思い満足しています。
それではついでにほかのお土産もご紹介。
横須賀には「海軍カレー」を作っている会社がこれだけあります。
それらの発売しているカレーを一種類ずつまとめたセット。
こんな布のトートバックに入れられて売っています。
海軍カレー、大好きなんですが、一つだけクレームつけるなら、
全てのメーカーが化学調味料を使用しているんですよね・・。
極力『アミノ酸等』の表示があると手に取らないようにしているので、
これだけが少し残念です。
でも、どうせわたしがまた自衛隊イベントや
講演会に一人で出かけるときに、家族が食べる「非常食」
として買ったようなもので、常食するわけではないからいいとしましょう。
横須賀海軍カレーの製造元の方、もしこれを見ておられたら、
「化学調味料不使用バージョン」出してくれないかな・・。
さて、というわけで、横須賀を堪能しつくした一日でした。
軍港沿いのヴェルニー公園には
「海軍の碑」「軍艦の碑」などもあるそうですから、
もう一度来たいなあ、などと思っていたら、ニュースが。
バンドフェスティバルとやらに息子の学校のバンドが招待され、
近々横須賀米海軍に行き、演奏をするというのです。
朝、学校に6時半ごろ集合して、バスで基地に向かうのだとか。
「だから、入場許可証つくらないといけないんだって」
「うわー、わたしも行きたいなあ・・・・見学できそう?」
「だめじゃない?俺たちでも許可証を前もって作るくらいだから」
「チェロ運んであげようか」
「オーケストラじゃないよ。バンドでは俺ドラムだから」
「引率のボランティア募集してる?」
「してない。小学生じゃあるまいし」
というわけで、何とかして一緒に潜り込もうとしたのですが、
・・・・・・ダメでした(笑)
海軍的お楽しみがぎっしり詰まった町、横須賀。
とても充実の楽しい一日でした。
またすぐに来てしまいそうです。
なんかゆるくていいですね。なごみます。
エントリ内で紹介している「サバイバル状況開始!」ですが、初めて見ました。
同じコンセプトの「何枚に一枚は激辛味のロシアンルーレット」という者であれば、「ひゅうが」の売店で
「デッド・オア・アライブ!」というのを見たことがあります。
ブログのプロフィールを見て、「駐屯地や演習場がごろごろ」の意味が分かりました。
わたしは乗馬のとき御殿場に行くのですが、結構大砲の轟音が聞こえるところです。
ヘリの発着や夜間訓練にも付近住民に配慮している自衛隊ですが、
この地では住民も「そりゃ自衛隊なんだから砲撃訓練もするだろう」
って感じなんでしょうね。
ヘリもしょっちゅう上空を飛んだりしていますが、こういうことに対して何も文句を言わないで
沖縄で文句を言っている「市民活動家」の方々ってダブルスタンダードだなあと思います。
ところで、このお菓子のパッケージに「これは状況開始じゃなくて状況終了だ」
とつっこむ冷静なコメントに笑いました。
こんなどんぶりがあったんですね!素敵ですね!
ソフトクリームの味の選択が
「バニラかカレー」というのも、そうないですよね。
自分もきっと「カレー」を選んでしまうと思います(笑)
あと、コメントのお返事のお返事になりますが、私は駐屯地のある市に住んでいるわけではないですが、駐屯地や演習場がごろごろある地域周辺住民です(^^)