◎チャクラと七つの身体-3
◎チャクラの位置と性質
1.チャクラの位置
チャクラの位置については、シヴァ・サンヒター、「ニルヴァーナのプロセスとテクニック」とも肉体には検出されないにもかかわらず、肉体上の位置で説明している。なぜそうなのかわからないけれども、位置については次のとおり。
サハスラーラ・チャクラ:頭頂。ブラフマランドラ、泥丸ともいう。
アジナー・チャクラ:眉間。
ヴィシュダ・チャクラ:のど。甲状腺の位置。
アナハタ・チャクラ:胸。両乳頭の中央。
マニピュラ・チャクラ:臍の少々上。
スワディスターナ・チャクラ:臍下丹田。
ムラダーラ・チャクラ:会陰。
2.チャクラの意味
チャクラの意味を古代七金属とか、七惑星に充てるような場合はあるが、きちんと説明したものはほとんどないと言ってよいのではないか。
「ニルヴァーナのプロセスとテクニック/ダンテス・ダイジ/森北出版」のP120で、只管打坐のステップとして挙げられているものが、チャクラの意味として使えるように見える。
『STEP1:固定静寂
エネルギー
パワー
STEP2:あたりまえな生命の暖かさ
意識する必要のない大安心
完全にあたりまえに生きていること
STEP3:至福
Everything is okの情熱と平安
実用的な霊的ビジョンと鋭敏な感受性
STEP4:すべてが自己であるという愛・慈悲
大いなるすべてのものに対するいとおしさ
すべてが一体であるという感謝
底知れぬ生命の絶望と悲しみ
STEP5:カオス・全面的な真っ暗闇
パーフェクトにデリケートなあらゆるもののクリエーション
美と調和のバイブレーション
STEP6:あらゆるレベルでの智恵・インスピレーション
直感・個生命としての完全な納得
個我を残した時点での限界的英知
Everything is everything
STEP7:エクスタシー・すべてのすべて
身心脱落・脱落身心
窮極の根底・ニルヴァーナ
唯一の私自身・私自身がない私自身
すべてのものとなって現われている私自身』
(ニルヴァーナのプロセスとテクニック/ダンテス・ダイジ/森北出版P120から引用)
これが、以下の各チャクラの意味に照応するように思われる。
STEP1:ムラダーラ・チャクラ
STEP2:スワジスターナ・チャクラ
STEP3:マニピュラ・チャクラ
STEP4:アナハタ・チャクラ
STEP5:ヴィシュダ・チャクラ
STEP6:アジナー・チャクラ
STEP7:サハスラーラ・チャクラ
チベット密教では、6チャクラ説(スワジスターナ・チャクラ抜き)、4チャクラ説(サハスラーラ、ヴィシュダ、アナハタ、マニピュラ)があることが知られている。
ダンテス・ダイジは、完全なる神の4つの現れとして、
智恵=アジナー・チャクラ
愛=アナハタ・チャクラ
自由=スワジスターナ・チャクラ
力=ムラダーラ・チャクラ
の4チャクラを挙げているが、これはチベット密教の4チャクラ説とは一致していない。
更にダンテス・ダイジは、6神通のチャクラとして、以下を挙げるが、これとて、チベット密教の6チャクラ説とも一致していない。
漏尽通=サハスラーラ・チャクラ
宿命通=アジナー・チャクラ
天眼通=ヴィシュダ・チャクラ
他心通=アナハタ・チャクラ
天耳通=マニピュラ・チャクラ
神作通=スワジスターナ・チャクラ
いろいろ挙げたが、チャクラの数は七が基本。チベット密教では、主要なチャクラの数は4だったり、5だったり、6だったりするが、世界的に見て基本は7と考えざるを得ない。
それと一種類のチャクラには、肉体レベル、エーテル体レベル、アストラル体レベル、メンタル体レベルという四つのレベルがあるということ。そしてメンタル体チャクラには、それぞれが絶対神の属性を有するということ。
最も肝心なことは、大悟していない者が、チャクラでもって勝手な超能力行使とかをやってはいけないこと。天意・神意を得ないで、そういう好き勝手なことはやってはいけないのだ。