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三丁目の夕日

2006-04-18 06:59:53 | 日々のこと(一般)
のことを懐かしさに溢れるいい映画だと書きました。(3月23日のブログ) ふるさとは遠きにありて思うもの、と同じく、過去もまたそうかもしれません。いま本当にあの時代に戻ったらいろいろ不便に感じて仕方がないかもしれません。

しかし、その禁を破って、本当にどこまで「いろいろ」不便に感じるか、考えるのも面白いと思います。というのは、先日のことですが、私が若造の方に属するようなある学会運営の会合で雑談のとき「子供の頃無かったものでいま本当にありがたいと思うものはどのくらいあるか」という話になり、実はあまりないという話になったのです。ケータイは確かに便利ですが、私なぞはしょちゅう持ち忘れます。無くても全く平気です。パソコンやインターネットは無いと困りますが、回りも使っているから今無いと困るに過ぎず、社会全体で無かった頃に戻っても私は構いません。むしろ一日メールの処理に追われるとかトラブルの処理に追われるなんてことも無くすっきりした時代でした。文字修正のための白テープ付きタイプライターと手書き数式で論文書かざるを得なかったのは不便でしたが、できないことはありません。

そのときお話した学会の重鎮達はかなり骨のある人たちで、「エアコン?いらんいらん。うちわで十分」「電気冷蔵庫?昔の氷式冷蔵庫で十分」といったつわもの達でした。これには私もなかなかついて行けないものがありますが、理解できなくもありません。私も仕事場にはエアコン不可欠ですが、家では無くても我慢できる気がします。(エアコン無い頃いろんな方法で暑さをしのいでいたのを思い出します。ただしピアノのためにはあった方がいいなあ。)皆でいろいろ挙げては「そんなもの無いなら無いでかまわんじゃないか」という話で盛り上がりました。ちなみに電話は、普及率は低かったとはいえ、子供の頃に既にあったので、この議論の対象外です。車やストーブなんかも。私よりはるかに年配の人なら電話もなければないでいいじゃないかと言う人もいるかもしれませんが。

しかし、これらの年配者達も私も「これは確かにありがたいね。これだけは子供の頃に戻れと言ってもいやだね」と意見の一致を見たものがあります。何だかわかりますか? 長くなりましたので、また後日書くことにしますが、ちなみに「三丁目の夕日」には出てきませんでした。
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