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EAR 834P レプリカEQアンプ 12AX7 その3

2024年07月12日 | 真空管アンプ

電源回路のパーツ換装から始めて、一気にカップリングコンデンサの換装まで進めてしまったEAR834Pレプリカアンプですが、、

その後も続々とお気に入りのパーツを調達し 換装を楽しんでおります~

コチラがほぼオリジナル状態(入力端子は既に換装済み)ですが、青矢印の白い円筒状パーツ=カップリングコンデンサをアレコレ交換して音質の変化を確かめている(楽しんでいる)わけです。

で、前回の”その2”では 一段目と二段目(右側からの2種類)を『ブラックキャンディ』に換装し、かなりご機嫌なサウンドに近付いてきた感じになっておりました。オリジナルに比較すると、上も下もスッキリと伸びきった感じがしますし、各楽器のフォーカスがクッキリとして 満足度が相当上がりましたわ!

当初の白い円筒状コンデンサはフィルムコンと云いまして、コレと云った特徴というか 特段の色付けの無い とりわけ素直でストレートなサウンドが持ち味であると云われております。特にプリアンプ・EQアンプというのはレコードから拾ったサウンドをそのままストレートに増幅してメインアンプに伝達するのが役割ですから、クセの無いフィルムコンが使われるそうです。 しかし、そこは素人改造マニアの強み(?)と云いましょうか、好き勝手に 適当に 自在に 音質を操ってゆきたいわけです。 左端の一番大きいカップリングコンデンサをブラックキャンディにするか本物のオイルコンにするか?でさんざん悩んでおりましたが、、

 まあ この際、思い切って、一気に

  全部を本物のオイルコンに換装しちゃいましたわ~

かなり見栄えも良くなったような、、  

歴史を感じさせる 鈍い銀色 が、ヤケに真空管と似合っている雰囲気ですネェ~

肝心なサウンドは、コレまたビックリする程の変化がありました!! アナログレコードでは、前に 前に 飛び出してくる音圧 と云いますか、前方向への音圧が一番のお愉しみ であると勝手に思い込んでいたのですが、、

 実は上手く再生出来れば 左右方向への拡がりも 想像以上である事が判明いたしました。

  どうやら左端の一番大きいオイルコンデンサーが、そのカギを握っているような気配がします

CDとかハイレゾ音源を再生すると 機器の優劣にも依りますが、装置のグレードにより前後左右に拡がるサウンドステージを感じられます。これまでの経験から、やはり高精度・高品質のパーツを使用すると、より一層ステージに拡がりが出てくる印象があります。 ですが、レコード再生に関しては聴感上のサウンドステージを拡げる事が非常に難しく、コレまでは殆ど思う様に実現できませんでした。 今回コチラの三段目(左端の一番大きい)カップリングコンデンサを本物のオイルコンに換装したことで得られたサウンドステージの拡がりは私にとって画期的な変化となってくれました 

 大喜びしながら、オール オイルコンのサウンドを楽しんでおりましたが、、

ふと気付くと サウンドステージの拡がりは素晴らしいが、楽器のフォーカスが甘くなってしまい ブラックキャンディのような楽器のクッキリ感が薄らいで ややボンヤリした印象にも聴こえてきました

ウ~ム・・ こうなると一段目、二段目のカップリングコンデンサを再びブラックキャンディに戻すか!? 交換作業はそれ程手間もかからずチョチョイで済むのですが、、 その準備が面倒臭い

  では、マズは 二段目のみをブラックキャンディに

何となく全部が いぶし銀 よりも、真ん中だけ黒で引き締めるのも見栄えが良い感じ かも・・

おおよそ思惑通り サウンドステージの拡がりは残したまま楽器のフォーカスがクッキリしてきた印象になりましたわ~ 大正解かも

恐らくは、この状態で聴き込んでみて また何か不足やら不満が沸いてきたら 多分 一段目をどうにかする事になるのでしょ~

  コンデンサー ひとつで、こんなにも 楽しめる とは!! 

まさにオーディオドロ沼ですわ・・


EAR 834P レプリカEQアンプ 12AX7 その2

2024年07月03日 | 真空管アンプ

先日 つい、勢いついでに入手してしまった EAR834P レプリカ版 イコライザーアンプですが、、

早速にも大胆なるパーツ換装を実施しております!!

コチラの製作者は、相当な高度な技術をお持ちの方らしく、自作マニア・改造マニアに向けて ”どうぞ、お好きなパーツに換装してお愉しみください” と言わんばかりに わざと作業しやすく作られております(かな?)

アンプですから マズは一番重要な部分(人それぞれ意見もあるでしょうが、、)である電源関係から進めていきますわ~

電源基板は上下2段に分けられておりまして、下側の基板がヒーター電源の12V、上側基板が280VのB電源となっております。青い点々で囲ったところの4本のダイオードが全波整流ですが、このダイオードを お気に入りのSiCシリコンカーバイドショットキーバリアダイオード に換装いたします。見る限りは基板にも余裕があり十分な余白が有る と想定していたのですが、実際にSiCを組み込んで見ると ギッチギチでしたわ~ とても放熱板なんぞは取り付けられず、発熱が少ないことを祈るばかりであります

  細かい事は気にせず  ”ヒューズ” から ”サーキットプロテクタ” へ換装

電源基板を取り外したタイミングで、ついでに一般的なヒューズを取外し サーキットプロテクタ に付け替えました。以前にもブログに書いた記憶なのですが、一般的なヒューズを通すと多少なりの音質劣化を伴う気がしておりまして、、 出来る事ならばヒューズは取り除きたいわけです。そこで登場するのが家庭用の電源で云うところの『ブレーカー』です。コレは電気製品に何かトラブルが起きてショートしたり大電流が流れたり漏電したりすると、いち早く察知し電源を遮断してくれる安全装置です。そのブレーカーと同じ機構を持った、ヒューズと同様の安全装置がサーキットプロテクタというスイッチなのです。ヒューズだと回路やパーツにトラブルが生じたら一発で溶断して おしまい ですが、サーキットプロテクタならば繰り返し使えるし またサウンドに与える影響が少ない という嬉しいメリットもあります。

  すき間は余裕かと思いきや、コチラもギッチギチ

写真では判りづらいですが、換装したSiCもギチギチなら、その脇に加わったサーキットプロテクタもギチギチ! 電源部の発熱やら 放熱の観点からすりゃ、こんなにギチギチに詰め込んだらNGでしょ~ 

  追い詰められ 行き場を失った 大型電解コンは、、

青い点々で囲まれた 黒い円筒型のパーツが見えるでしょうか? 普通ならば電源回路内で『どうだ! 立派だろ!』と云わんばかりに堂々とそそり立っているはずの大型電解コンデンサなのですが、新たに加わったサーキットプロテクタを納めるため無理矢理に下側にねじ伏せられ、いとも無残な格好に成り下がってしまいました~

  近日中にもACインレットも換装する予定

裏面パネルには新たなるレバースイッチが取付きまして、コチラが電源スイッチも兼ねているわけです。その下に電源ケーブルを差し込むACインレットがありまして、コレも近日中には大好きなロジウムメッキのモノに換装する予定にしております。

というように手始めに電源部に手を加えたところなのですが、、

 

  ついでにカップリングコンデンサの換装を実施してしまえ!!

  EL34シングルパワーアンプにも使用しているブラックキャンディの登場

真空管の上下に並んだ4個の黒いパーツが 通称=ブラックキャンディ と呼ばれているオイルペーパーコンデンサです。このコンデンサの換装により、前回に書いたサウンドに関する不満『いささか抜けの悪い印象』が殆ど解消された感じがします。ならば、その勢いで左端の大きい白い円筒形のコンデンサもブラックキャンディに換装しようかと考えている際に、たまたま本物のオイルコンデンサーを取り扱っている業者さんを見つけてしましまして、、 即刻 入手

左側の袋に入っているのが本物のオイルコンデンサーで、右側の黒い4個がブラックキャンディです。どちらも紙か何かにオイルを染み込ませて巻いてある構造だろうと思われますが、現代のモノ(ブラックキャンディ)と恐らく80年代に作られたモノ(本物のオイルコン)には何かしらの違いがある事は間違いないのでしょ~

素人考えなのですが、70年代80年代の工業製品には今では使用できない重金属類(水銀、鉛とか)やらPCBなんかがふんだんに使用されていて、それが『輝かしい響き』とか『奥深いサウンド』を生み出してくれるような気がしております。従って一部のマニアにはビンテージモノが珍重され高値で取引されているのだと思います。

どうやら、ドロ沼は 

 さらに、更に、奥深く

未知の領域にまで 沈み続ける様相ですわ~


EAR 834P レプリカEQアンプ 12AX7 その1

2024年06月25日 | 真空管アンプ

たまたま、ついつい、勢いに乗ってしまい 入手した THORENS TD-320 なのですが、、

 回転精度を実測(スマホアプリ=RPMにて)してみるも、期待した程の精度ではなく むしろアイドラードライブよりも劣るレベルとなっており いささかガックリ!!

が、しかし、、 実際に聴いてみると、

  コリャ~ 良いですわ~

とりあえず 手っ取り早く音チェックしようとカートリッジに ortofon 2M Blue を取り付けたところ以前とは全く異なるサウンドが聴こえてきて ビックリでしたわ!! 

かつての愛用機だったターンテーブル MICRO DQ-7 の際は、コチラの ortofon 2M Blue は美しく繊細なサウンドであり 例えば弦楽四重奏とか小編成木管アンサンブルとかの繊細な美音系に相応しいカートリッジという印象。  裏を返せば、線が細く中・低域が不足気味でありJAZZとかPOPSには不向きである という判断、それ故に第一線から退いてもらっていた感じだったわけなのです。

ところが、 ところが、、 

今回の組合せ =THORENS TD-320 + MICRO MA-303 + ortofon 2M Blue にすると

如何にも骨太なサウンド』『過不足ない低域と、以前とは全くの裏腹な 正に長年に渡って追い求めてきた骨太のアナログサウンドに肉薄してきた印象なのです!!

コレが同じカートリッジ ortofon 2M Blue から再生されるサウンドだとは にわかに信じられない気分であります

いやはや、どうやらコノ差が プレーヤー によるサウンドの違いという事なのでしょうネェ~

恐らく、実際に聴いて頂けたら 多くの方々にも このプレーヤーによるサウンドの違いを認識してもらえるんじゃないかと思われます。私自身も、今回の体験をするまでは プレーヤーによって これ程までにサウンドの違いがあるとは信じられませんでしたから・・ 

 

で、ここからが本題なのです!!

こうして新たな アナログサウンド=レコード芸術 の世界に突入したわけですが、、 そうなると新たな難問が発生するわけです

昨年だったか一昨年でしたか 半年間くらい費やして やっと完成させた中華製プリアンプ=Yaqin 雅琴 MS-12B の残留ノイズが気になってきました~  サウンド自体には それ程不満なく 良い調子に聴いていたものの レコード再生のレベルが向上し、ヘッドホンで大音量にすると 残留ノイズ が鼻に付くようになってきました 恐らくは回路やパーツには問題は無い(ほぼ全てのパーツは厳選モノに交換されている)ものの、電源トランスだけはオリジナル中華製であり どうやら コイツが残留ノイズの原因なんだろうと思われます。 そこでお手頃価格の EQアンプ がないものだろうかと物色していたところ、とあるモノに行き着いてしまったわけですわ~

ヨシノトレーディングのサイトより

知る人ぞ知る 真空管アンプの最高峰(勿論もっと上位機種もあり) と云いましょうか、EAR 834P EQ(イコライザー)アンプでございます。コチラをパッパッと購入できるなら世の中苦労ありませんが、そうもいきませんもので、、 

そうしたところ コチラが余りも素晴らしい造りのアンプ という事で、回路をそっくりに真似して作ったレプリカモデルが多数販売されていることが判りました。半導体アンプでも そうでしょうが、球アンプだと回路定数 すなわちコンデンサーや抵抗の数値 の違いが如実にサウンドに現れる傾向があります。それ故に名機の回路定数というのが後々までコピーされ、自作マニアのお手本にもなるわけです。

  数あるレプリカの内から 選んだのがコチラ

操作面のデザインも全体的な造りも素人の自作とは思えない程クオリティが高く立派なアンプに仕上がっております。

  元々の一号機と、最新の二号機と

左が かつて物凄く苦労してようやく完成させた 中華製 Yaqin 雅琴 MS-12B ですが、やっぱり奇妙な外観です 右側が新たに入手した 名機 EAR 834Pレプリカ アンプです。

  早速にも ボンネットを開きますと

てな感じで、とても完成度の高い造りになっております!! やはり私とは器用さのレベルが異なるのでしょうねぇ、工作精度が相当に高い という印象があります。

マズは手っ取り早く機器に接続し ”音出しチェック” をしてみたところ、、

 ウ~ム  なるほどネェ~ かなりの美音を奏でてくれますナァ・・

一号機で問題となっていた残留ノイズも全く気にならなくなったし音質も数段レベルアップしておりますわ!!

しかしコレなら、まだまだ ”伸びしろ” があるに違いない 気配がプンプンしておりまして、益々マニア心をふさぶってきます

  マズは 初めの第一歩として入力端子の交換から

 裏面の入出力RCA端子の様子です。国産メーカーの低価格製品だと一般の方々には気付かれにくい裏面パネルの端子類などがコスト削減のマトになり低品位の超格安パーツが使われている場合も多いようですが、コチラではマズマズのモノが使われているようです。 なのですが、コノ入力端子もサウンドへの影響が少なくない気がしておりますので 高品位パーツに交換しました

  入力RCA端子を 米国 CARDAS社製ロジウムメッキ端子に交換

  金色から銀色に代わっているだけです

  裏側はこんな様子

    で、交換後がコチラ

この時点では聴感での変化はほとんど気が付かない位 と云いますのも 現状では全体的にクリアさが少々足りない感じのサウンド(ヌケが悪い)になっており細かい部分での変化は聴き取りにくい状態です。

製作者の方もマニアの気持ちを十二分に御承知していらっしゃる様子で、上から4、5枚目の写真でも判るように 基板上の真空管の脇に並ぶ白い円筒状コンデンサー(左右3本ずつ)を容易に交換できるように造られています。 コチラの白い円筒型の太い・細い コンデンサーは、其々の真空管増幅回路同士を接続する為のカップリングコンと云って 大きくサウンドに影響するパーツ なのであります。それ故 マニアとしてはアレコレ評判等を吟味し、自分のお好みと考えるコンデンサーを入手して そのサウンドにご満悦する という図式となるわけです。

 ★ 既に熟慮のうえ、とあるコンデンサーを発注しております!!

つい先日まではビンテージプレーヤーの世界に浸りきっておりましたが、これから暫くは EAR 834P レプリカアンプを新たな教材として深掘りしてゆきたいと思います

お楽しみは尽きませぬ・・・ 

  まさに ド ロ 沼


THORENS トーレンス TD320 その3 マイクロ精器 MA-303 トーンアーム取付

2024年06月15日 | ターンテーブル

回転精度が高いだろう!!

と、期待しまくりで入手した THORENS TD320 ですが、、

スマホのアプリ=rpm で測定する限りでは 期待した程の高精度ではなく、ややガッカリした感のある ベルトドライブ方式の TD320 に、ようやくトーンアームが取付きました

毎度ながらのマニア世界の解説なのですが、、 御興味の無い方には恐らくは理解しづらいであろう値段高騰のお話です!!  確かに世の中 値上げブーム でありまして、ほぼ全ての商品は値上がりしております。少し前にもふれましたが、ビンテージレコードプレーヤー(生産から50年前後も経っている家電製品=オーディオ機器)も 人気機種となるとヤフオクでも軽く10万円を超える値段で取引きされております。いくら人気機種と云えども50年以上も前に作られた骨董品プレーヤが十数万円というのは ? ? ? でありますネぇ~

それに加えて、レコードプレーヤーには 無くては成らない 重要なパーツとして『トーンアーム』があります。金属パイプの先端にレコード針が付いてて、その先端部をレコードの上に乗せると 音が鳴り出す アノ ”” ですわ

その ”棒” =トーンアームコレまた高値で取引されております!! 

70年代から80年代に世界中のオーディオメーカーから色々な種類やタイプのトーンアームが販売されました。日本国内でも、今では聞いたことも無い様な多くのメーカーから多数が販売されております。その内の人気機種と云われるトーンアームは当時の販売価格が2~3万とか4~5万のモノが専門家によってキレイに整備されると十数万円の値段になっております  だって品物自体は50年以上も前に作られたチョットした ”棒” ですよ(マァ確かにベアリングとか精密な工作がされているわけなんですが、、)

そんなかんなで、チョットした ”棒” に十数万円を出す気にはなれませんから、比較的 人気薄?のマイクロ精器 MA-303 というトーンアームを選んでみました。コレまで入手したのはトーンアームが取り付けられているプレーヤーばかりでしたから、トーンアームを取付けるのは初めてです。多分 70年代80年代にトーンアームを購入したならば 恐らくは親切丁寧なる取付用解説指示書が付属されていて 寸法とか注意点など書かれていたことでしょう、けれど中古の格安品ともなると付属品など一切なく 全く要領が判りません。

  なので 目見当で適当に取付けしたら、、

中心部に近付くにつれて、レコード音溝とレコード針の位置関係がヨロシクない すなわちレコード音溝に対して針が直角になっていない 事が発覚しました!! この状態ですと 左右の音溝からマトモに音が拾えないのでちゃんとしたステレオサウンドには成りませぬ

  外周部から内周まで全域にわたり 音溝と針が直角

何度も何度も繰り返し位置調整を行いまして、何とか外周から内周まで ほぼ全域にわたって音溝と針が直角になるようにトーンアームを取り付け直しましたわ

しかしですネぇ・・・

  取付位置によっては、ネジの下が空洞ですわ~

そもそもコチラの マイクロ精器 MA-303 の取付には3ヵ所のネジで止めるようにアームベースが作られております。ですが今回 あくまで ”針が直角に成る” ようにアーム位置を調整したところ 上写真の位置になってしまいました~  恐らく多くの方々は、どうしても3ヵ所ネジ止めしなきゃ と御奮闘されることでしょうが、、 

  2ヵ所止まってりゃ大丈夫だろう という妙な自信?

2ヵ所だけでも結構シッカリ固定できている気配なので コレで ”O K” にしました!! 

 と云いますのも、それよりも もっと頭を悩まされる問題が残されている からなのです

  なんで配線が6本も出ているの~

取り付けたトーンアームを裏側から眺めているのですが、、

あまりにも極細の配線ゆえ、極めて判りづらいのですが、コチラから6本もの配線が出ているわけなんです。信号線は左右の+-だから4本、で残り1本はアースGNDでしょう。 そして、さらに残りの もう1本が??? もしかしたらと考えてテスターで調べてみると、時間はかかりましたが 遂に判明しました。どちらもアースGNDなのですが、1本はカートリッジ部分 すなわち信号系のGNDで 残りのもう1本はアームベース部分 すなわちメカニカル系のGNDになっておりました。 イヤハヤ、コリャァ しびれますネ 流石!! 我が国の精密機器メーカーの誇りでしょ~ ここまで細やかな心配りがされているのは

  が、しかし、、 GND配線  アースの配線方法が判りません

プレーヤーと云うのは、実に微細な信号(多分 0.数mV程度?)を扱うのでノイズ対策には大変に気を遣います。それゆえGND配線にも きっとノウハウがあるに違いまりません。

  アレコレ GND配線を替えて見るも ノイズは解消できず

THORENS TD320 の裏側を眺めても、メカニカル系のGNDと電気回路系のGNDが別々になっております。先程のトーンアームでもメカ系と信号系が別々にGNDがとられておりました。しかしながらEQアンプ側では、信号系もシャーシも一緒くたになったGNDのみしか在りません  ウ~ム、ココをどのように接続すれば最善なのだろうか?

イヤハヤ、とんだところで頓挫する羽目になりましたわ~

  アナログプレーヤーでは 多分逃れられない アース問題に引っ掛かかってしまいました

 コレはきっと奥深いに違いないですわ・・

 ドロ沼も深いが、

  アースも奥が深そうじゃ


THORENS トーレンス TD 320 その2

2024年06月08日 | ターンテーブル

つい 勢いに乗ってしまい入手した THORENS TD320 なんですが、、

アームレス、すなわちトーンアームが付いていない状態で お安く入手した為、後からトーンアームを取り付けなければなりません。

なのですが、トーンアームというパーツにも驚くほどの種類がありまして値段もピンキリでございます。

が、しかし、程度の良好なモノは案外と高値(数万円~)で取引されております。確かに専門メーカーが発売する現行新品モノも流通しているわけですが、マニア的には70~80年代頃のアナログ全盛期の時代に メーカー各社が高性能・高機能をうたってしのぎを削っていたモノを珍重したいわけ。ヤフオクでも当時からの人気商品(発売当時の価格が4、5万でも)ともなれば軽く10万円を超える価格で取引されておりまして、とても手の届くモノではありませぬ!!

  今回 入手したトーンアームは MICRO精器 マイクロ 

コチラは長年愛用しておりますアナログプレーヤー MICRO DQ-7 のメーカーから売り出された初級クラス(?)のトーンアームになります。当時の人気メーカー(今でも人気の機種が沢山あり)でもあり、工作精度や品質には定評もありますから50年近くも前の製品でも大丈夫だろうと思いますし、どちらか言うと不人気の機種なので比較的安価に入手できたわけです。

トーンアーム取付の前にやっておかなければならない事として、、

  RCA端子を取り付けました

ターンテーブル全体を引っくり返した裏側です。上方の中央付近に金色の板にRCA端子が2個並んでいるのが見えるでしょうか コノの端子にトーンアームからくる極細のフォノケーブルを接続しまして、そこからラインケーブルに接続するというわけです。

写真で見るとマァマァ美しく見えておりますが、他の工作で余っていたアルミチャネルの切れ端=端材を利用しております 正にドンピシャのサイズに納まってまりますわ・・

  このあと コチラのMICRO精器の MA-303 を取付けるわけですが、、

兎にも角にも、トーンアームケーブル?と云うか フォノケーブル?なのか、この極細の電線処理が 超難儀でしたわ~

果たして、上手く伝えられるかどうか判りませんが、コレらの線がどれ位 細いのかを説明してみますと、、

一番上が、私の一番のお気に入りのラインケーブルでありまして 国産メーカーaet社のHIN LINE TWIN というラインケーブルです。コチラは太くて硬くて取扱いも厄介ながら、抜群の高音質(超高S/N超ワイドレンジ)なのであります。

真ん中が、今回初めて使用する 国産新興メーカーTOP WING社のFLEX という細さ が ”売り” の新型ラインケーブルです。オーディオ評論家・レコード蒐集家の田中伊佐資氏の朋友?であり超鋭敏なる音感覚の持ち主の菅沼先生が監修されてモガミケーブルが製作したラインケーブル  細さから云えばラインケーブルというよりフォノケーブルに近い感じ

一番下が米国Cardas社の本格的なフォノケーブルです。少し前にヘッドフォン用のケーブルにできないかと購入したものの、その余りの細さに一般的な使用は無理だと諦め そのまま放置しております。 

  もう少しだけ拡大して比較しますと、、

外径でも随分と太さが異なるわけですが、内部の信号線に関しては aetTOP WING では極端な差がありまして、TOP WING の信号線は細すぎて処理が難し過ぎる!! 被覆を剥がす際に、少しでも強く切るとスグに線自体を切ってしまう そのうえ被覆が妙に丈夫な素材で出来ており、被覆だけ切るのが極めてムツカシイ!!

  本物のフォノケーブルでは加工する気さえ起こらない

上の写真でも多分ご理解いただけると思いますが、Cardasのフォノケーブルは TOP WING の信号線よりも さらに一段と細くなっております。恐らく多くのフォノケーブル(トーンアームの内部を貫通しつつアームの動作に影響を与えないような細さ)はこの程度の細さだろうと思います。もうこうなると 老眼鏡が必須で かつ指先の動きも衰えてきている高齢者には ほとんど手が出せない もうムリ

  と云うワケで、どうにかこうにか アームから出ているフォノケーブルとTOP WING を接続

ここで大いなる疑問がありまして、、

簡単に考えるならば、左右L+Rで それぞれの+と-だから 4本の信号線 とアースGND線で合計5本の電線が出てれば判り易いのですが、コチラのMA-303から更にもう1本 合計6本の電線が出てきております。上の写真では ”謎の1本” を丸結びにして区別しておりますが、いったい何の線なのでしょうか??

考えていても答えが見つかりそうもないので、トーンアームの仮止めとフォノケーブルからラインケーブルへの接続処理だけを仕上げてしまいました、この後はトーンアームの位置調整が必要になるだろうと予想しておりますが、、

果たして順調に進むのでしょうか・・

新たな挑戦は まだまだ 続きそうです

トーレンスのプレーヤは

  いつになったら聴けることやら~

 


THORENS トーレンス TD 320 その1

2024年06月02日 | ターンテーブル

数か月前に たまたま入手してしまったヴィンテージプレーヤー Dual 1219 がいよいよ本格稼働となりまして、、

50年以上も前に作られた骨董品プレーヤーで 骨太のアナログサウンドを楽しんでおります!!

ドイツのクラフトマンシップが作製したメカニズムの奥深さと云いましょうか、重厚感あふれる造作にも惚れ惚れさせられますわ~

本来ならばココで満足して、 じっ~くりと Dual 1219 を楽しみ尽くせばいいのでしょうが・・

 アイドラドライブ+重量級ターンテーブル でこれ程の骨太サウンドが得られた   

 ならば、果たして ベルトドライブ+重量級ターンテーブル ならば如何なものだろうか?

と云うワケで、早速にも次なる教材(えじき)を入手してしまいました

  トーレンス THORENS  TD 320 

とにかく手っ取り早く ベルトドライブ+重量級ターンテーブル を入手しようとヤフオクで落札 

  一般的にはコチラの改良型?である TD320MkIIが有名なのですが、機種にはコダワリは無いわけなのでコチラがより安価に入手できたわけです。

 モーターの回転を直接に伝えるアイドラドライブとは異なり、ベルトドライブでは電子回路でモーターの回転制御をするわけなのでチョッとした基板が搭載されております。前オーナー様がご熱心なオーディオマニアの方らしく 専門家?のメンテナンスを受けられており基板上のパーツ(IC、Tr、抵抗、コンデンサー、可変抵抗)が交換されておりました スッゲー

  早速そのままスタート  45回転 45rpm

  あら、あら、、 チョットばかし回転が早目になっておりました~

せっかくにも基板のパーツ交換もされメンテナンスされているはずなのに回転数が合っていません。幸いにも回転速度調整用の半固定VRも新規交換されておりますのでチョチョイと微調整

 

予想していたより回転精度が高くないのが不思議な気がします。

あくまで素人考えながら、モーターの回転速度を電子制御(ウィーンブリッジ回路ですか?)した上で更に微妙な不要振動をベルトドライブで遮断するわけだから、先のダイレクトドライブの高精度の回転数制御に加え 微細なコキングが消し去られ、物凄く滑らかで正確な回転が得られるものと予想しておりました

  ならば 33回転 33rpm では如何なものか?

うっかりオリジナル状態を撮り忘れましたが、やはり少し早目でした。チョチョイと調整しまして、、

 

恐らくは 悪い数値でも無いのだろうとは思われますが、それほど良好な回転精度でもないような、、

当該機種の回転精度はコレが正常なのか? 何か改善策があるのか? 謎は深まるばかり~ 

ちなみに肝心なターンテーブルの重量は手持ちスケールで測ると ジャスト3Kgでした!!

トーレンス独特の3点式フローティングシステムにも興味津々ですので、メカニズムを研究してみようと考えております。

また写真にはトーンアームが付いておりますが元々はトーンアームレスだった為、 アームだけ後日入手しております。従って アームの位置決めや固定 其の上に極細トーンアームケーブルの配線もせねばなりませぬ 恐らくその辺りで四苦八苦するだろうと予想しております・・

 ますます

  ド ロ 沼 は

   深まるばかり


Dual 1219 デュアル1219 その9 PIONEER PC-15、針圧計、中電MG-3605、インシュレーターAT6095、

2024年05月21日 | ターンテーブル

かれこれ二カ月以上も掛けてメンテナンスをしてきたビンテージプレーヤー Dual 1219 ですが、、

ようやく音出し=サウンドチェックが出来るところまできました~

せっかく前オーナーが大切に使用された?であろうカートリッジ=PIONEER PC-15 が取り付けられていたので マズは其方にて音出しする事に、、

上写真の パイオニア PC-15カートリッジは50年以上も前の製品ながら、未だに交換針が新品で入手できる(JICO社製)という事も驚きでした~  

そして期待たっぷりのサウンドチェックですが、、

  ウッ ヒョ~

やっぱり、アイドラードライブ+重量級ターンテーブルの組合せは ”芯のある図太いサウンド” が得られました

 ようやくアナログに求めてきたサウンドに 一歩 二歩 近付いてきた感じですわ!!

せっかく ここまで来たわけですから、ココでもう一歩 さらに前進したくなるのがマニアの性(さが)

  と云うワケで前々から目を付けていたカートリッジを入手

コチラのカートリッジは余り耳馴染みのない国産メーカーの 中電 社の MG-3605 というMMカートリッジです。このカートリッジの最大の特徴は とにかく出力電圧が大きい! 

一般的なMMカートリッジは 大出力モデルとしても5mV程度なのですが、MG-3605では 9.5mV も出ちゃうんですわ  経験不足・知識不足ゆえ、その出力電圧の大きい事が どのようなメリットをもたらすのかは明確ではないのですが、多くの評価としてはパンチの有る迫力のあるサウンドが得られるらしいのです。結局のところレコードを楽しみ始めて以来 ズーッと物足りなさを感じていたのは、『線の細さ』、『パンチの足りなさ』の部分ですから、もしかしたら 願ったり叶ったり が実現できるかもです

 

ココで もう一つの新兵器を紹介しますと、、

   前々から欲しいと思いつつ、、 格安の中華製 針圧計

少し前までは針圧計は小さいモノながら結構高価な品物で、ましてや滅多に使う機会の無いモノですから購入には至りませんでした。ところが近年は中華製オーディオ製品や関連機器が格安で販売されるようになっており、この針圧計も2000円しない格安価格でした 精度や校正機能なんか無視して ダメ元を覚悟で入手!!

   うっひゃ~ 結構キッチリ測れますヨ

果たして本当に正確なのか??? でもありますが、案外 マアマアの精度なんじゃないかと思います。

そして 更に驚かされたのは、 Dual 1219 のダイナミック型トーンアームの針圧が正確でした!!

   50年も経過した機械的な針圧印加がほぼ正確だった

小さくて見づらいですが上写真のトーンアームの付根付近 二重の黒い輪(ジンバル構造)の中に””が見えるでしょうか コチラが針先に掛かる圧力 すなわち 針圧の調整ダイアルです。この数値がいわゆる針圧のグラム数を表してまして現状は2gに設定している状態

  格安の中華製 針圧計でも、ほぼ2gを表示

御覧の通り ほぼ2gとなっており、ダイアル設定が正確に反映されておりました。

いや~ さすが!! ドイツのクラフトマンシップですわ~ お見事です!!

   いよいよ お待ちかね サウンドチェック

この組み合わせは抜群でした!!

繰り返しになりますが、アイドラドライブ+重量級ターンテーブル大出力MMカートリッジ+丸針 が揃いますと、、

とにかく パワフル 芯のある図太いサウンド 

これぞ長年に渡り追い求めてきたサウンド

こうなると次から次にお気に入りのレコードをトッカエひっかえが止まりませんわ~

ふと気付くと、そう云えばプレーヤーの水平バランスがとれていない事を思い出しました

  早速、高さ調整可能なインシュレーター audio-technica AT6095 を入手

  いかにも頑丈・屈強そうな外観になりまして 全体的な迫力も増した感じ

       いやはや、コレは楽しくなって参りましたヨ~

但し、コチラの組合せではリズム重視のサウンドにはバッチリですが、繊細なストリングスや女性ボーカルなどでは丸針特有の歪が目立ってしまっております 

はてさて この先は

  どのような展開にしましょうか? 

    益々お楽しみが拡がり続けてゆきます~ 

  ドロ沼は深まる一方ですわ・・


Dual 1219 デュアル 1219 その8 出力端子付近の小細工

2024年05月11日 | ターンテーブル

数か月にわたり整備を進めてきたビンテージプレーヤー Dual 1219 なんですが、、

ようやく 正常回転するまでに成ってきました~

普通ならばスグにでも”サウンドチェック”をしたい所なのですが、、

根っからの改造マニア精神が  スンナリと このままでは サウンドチェックをさせて貰えないわけでして、、

と云いますのも、出力RCA端子の手前にどうにも気に入らないスイッチ(リレーとも云えるかも?)が在るわけなのです。

   コチラがオリジナル状態の出力端子

オリジナル状態は LとRのRCA端子がかなり接近しているので、たまたま手持ちにあった極細系RCAケーブルを接続しております。

しかしながら 自分のお好み からすると、ワイドレンジ+高S/N がウリの aet ラインケーブル で接続したいわけでして、、

   お好みのaetケーブルを接続しようとすると、、

  残念ながら

 ピンジャックが接近し過ぎており 2本は入りませ~ん 

 

さらに端子台の右脇にある銅板製の金属箱に 特殊なスイッチが付いているのです。それは トーンアームからのフォノケーブルをレコード再生時のみ生かして、それ以外の時にはフォノ信号を切断してしまう という合理的な考えからの工夫だと思われます。

しかしながらフォノ信号は数mVという微小な信号なわけですから、出来る事なら余分な機械的接点は避けたい!! と考えるのはマニアならば必然だと思われます

   フォノ信号の切断スイッチの様子

右側からトーンアームからきている極細のフォノケーブルが銅板製小箱に入っていきます

   青矢印のスイッチ部分を分解すると

ターンテーブルの軸受けに連動する茶色プラスチックギヤに特殊な形状のカムが付いており、そのカム構造により 板バネが閉じたり開いたりして、その接点がフォノ信号を導通させたり切断したりするわけです。実際にタイミング的にも それ程有効に効いている感じでもないし、ましてやレコード再生において 最も重要なフォノ信号を この様な機械的接点を通過させるのは、マニア精神としては納得し難いわけなので この際 直結させることに変更したわけですわ~

   併せて端子間を広げて太いラインケーブルも使用可能に

たまたま手元に2mm厚のアルミ板があったのでチョチョイと切り欠いて端子台を作製

正しいマニアならば こう云った目の届かない工作も手抜きなく美しく仕上げるところでしょうが、年齢と共に段々と面倒臭さが先立つように成ってきました・・

   新たな端子台がコチラ

左側のオリジナルRCA端子と比べると随分と派手でいかつい様子になってしまいましたが、格安の中華製ロジウムメッキRCA端子でございます。

さ て 、 さ て 、 、

 イヨイヨお待ちかねの

  サウンドチェックとなりますが、、

    果たして どうなります事やら~

 


Dual 1219 デュアル1219 プーリー交換完了! 33 1/3rpmわりと正確に回転

2024年05月04日 | ターンテーブル

ビンテージプレーヤーのメンテナンスもいよいよ大詰めになってきました~

多いに待たされた60Hz用モータープーリーも無事に到着し、

  ようやく取り付てみたわけですが、、

入手した時点では木製キャビネットにもキズが多く 如何にも50年以上の年月を深く刻んでいる様子でしたが、室内リフォーム等で蓄積された木工作業ノウハウにより 概ね気にならない程度にまでは修復できた感じです。この時代の製品だとキャビネットも 合板に突板貼りではなく 本物の一枚板で製作されているので表面にヤスリ掛けして塗装し直すと かなり美しく再生することが出来ます。しかし理屈では判っていながら実際には期待する程キレイには仕上げられないのが素人の悲しいところでもありますが、、

パネル、操作ツマミ類も磨き上げたので かなり美しくなっております。

ようやく入手できた60Hz用モータープーリーを取り付け、実際にレコードを再生したところ聴感上では まともに回転している様に思いましたが、、

何か回転数を確かめる方法がないモノか?と考えたところ、一番に思い浮かぶのはストロボスコープによる回転数チェックなのですが、ふと別の方法が頭をよぎってゆきました。そうそう、このところヤフオクのビンテージプレーヤーの出品者がターンテーブルにスマホを載せて回転数を表示させている写真を見ており 気になっておりました。そこでネット検索してみると、レコードプレーヤー用の回転数アプリが無料で提供されている事が判りました!! スマホのアプリなんてのは滅多にダウンロードしないのですが、無料だし 妙な感じがあれば削除すりゃいいだろう って事で恐る恐るダウンロードしてみました

確かにスマホには高性能の三軸ジャイロセンサーが内蔵されている筈なので この程度の事ならチョチョイなのかも知れませんねぇ

と同時に、50年以上も前に作られたプレーヤーながら、意外に正確に回転しているなぁ・・ と云うのが第一印象ですわ

   で、計測結果を眺めて見ると

目標値の33 1/3 rpmに対して、±0.11% すなわち33.27~33.36の範囲内で回転している という状況みたいです。Dual 1219には回転数の微調整ツマミもありまして、そのツマミを回すと確かに回転数も増減できるので モータープーリーとアイドラーの関係性も問題ナシ だと思われます。

   更にこのソフトにはグラフ表示という機能もあるらしく、グラフを押してみると

という様な表示画面となり、回転のムラが視覚的に判断できるようになっておりました。間違っているかも知れませんが勝手な判定なのですが、回転数rpmが331/3ならば1回転が約1.8sec(秒)となり 上記のグラフでも 凡そ2secで1回転している事が判ります。その中で、1回転の中での増減がほぼ周期的に変化している って事は、もしかするとターンテーブル軸受け部の偏差があるのかも知れませんね~

 

ここで、果たして他のプレーヤーだと どのような結果になるのだろう?という軽い気持ちからウチの常用機 MICRO DD-7 でも計測してみることに

   MICRO DD-7 マイクロ精器のダイレクトドライブ プレーヤーの回転数

先程のDual 1219 の速度偏差=ワウ WOWが±0.11%だったのに対して MICRO DD-7 ではWOW=±0.07 になっておりました。やはり回転数の速度正確性はダイレクトドライブが勝っておりました~ ⇒ 妙な安堵感あり

なのですが、、

 グラフ表示を見たらビックリでしたわ~

   MICRO DD-7 の回転偏差のグラフ

確かに回転数そのものは正確なのですが、微妙な細かなバラツキが気になります!!

   時間軸を引き伸ばして眺めてみると、、 

時間軸を引き延ばして眺めますと、、1秒間に4回半くらいの増減が発生しております 恐らくはサーボ回路の制御信号じゃないかと想像するのですが 如何なものでしょ~?? 一部の本物アナログマニアの方々がダイレクトドライブを嫌う理由がココにあるのかも知れませんねぇ  回転数だけみりゃ正確なんですが、微妙なサーボ制御の影響が聴感にも現れるのかも知れません

と マァ こう云った視覚表示できる回転数センサーソフトが無料で提供されている と云うのも驚きだったし、そんな無償ソフトでも かなり正確な計測ができる事も驚きでした

そして何よりも驚かされたのが、50年も前に作られたビンテージプレーヤー Dual1219 の回転数が意外にもかなり正確だったという事でした

では、次回から、

  ようやくサウンドチェックに入るつもりです~

 


Dual 1219 デュアル 1219 その6 60Hz用プーリー、 PIONEER PC-15カートリッジ

2024年04月28日 | ターンテーブル

待たされ続けてきた米国から小荷物が

    や う や く 、やっとこさ到着!!

いったん梱包が開封されている様子から察すると、恐らくは入国時の税関で 米国業者の梱包を開封され、中身をじっくり検査されて余計に時間がかかってしまった と考えられます。

中華業者の様に内容物を”ギフト”とか”サンプル”と表示し、金額も適当な少額に書いておけば無検査でスンナリ通関できるだろうに・・

左側が元々の50Hz用プーリーです 右側の若干 細身に見えるのが、今回 遥々太平洋を横断してきてくれた60Hz用プーリーであります!!

固定用のイモネジが付属していなければ、六角レンチのヘキサタイプに交換しようと考えていたんですが、オリジナル同様にマイナスねじが取り付けられていたので そのままでいきます(ホームセンターへ出掛けるのが億劫)

几帳面な方 真面目な方ならば、ノギスできっちり計測し 50Hz用と60Hz用の直径の違いなどを確認されるのでしょうけれど、ウチには正確なノギスがありませんので即刻取付

  マズは 50Hz用プーリーの様子

  次に、新しい60Hz用プーリーです

   ウ~ム やっぱり若干細身に見えるかなぁ~

早々にも本体に取り付け、微妙な位置調整を あくまで目見当にて調整

 

  ようやく 待ちに 待った サウンドチェック

アイドラー駆動 + 重量級ターンテーブル=3.5Kg の威力は如何に?

 とっ、

   とっ、

ところが、ココで 思わぬ事態=事故が発生!!

 

今回入手したDual 1219には当初よりカートリッジが付属されておりました。PIONEER パイオニア かつては我が国のオーディオ業界の大御所として数々の銘器やヒット商品を生み出してきた一大オーディオメーカーでした。そのパイオニアの人気カートリッジ PIONNER PC-15が取り付けられていたわけです。

  PIONEER PC-15 カートリッジ

某有名オーディオ雑誌にも そこそこの高評価が書かれてました  

http://audiosharing.com/review/?p=3958

 今ならテクニカルデータと表記されるところも諸元表ですわ

http://20cheaddatebase.web.fc2.com/needie/NDpioneer/PC-15.html

 現在にしてもそれ程遜色ない性能なのではないでしょうか?

   シェルに取り付けると

 

   その貴重なカートリッジを破壊してしまった!!

赤い四角い部分がハウジングとすると、その右に転がっている棒状のモノが”カンチレバー”と云いまして その先頭部に小さく尖がっているのが針先です。

コチラの針先は合成ダイヤモンドだろうと思いますが高級品は本物ダイヤらしいですわ この針先がレコードの音溝に入り込んで、その溝に刻み込まれたギザギザを拾い上げて(読み取って)音声の電気信号に変換するわけです。

要するに、この針先というかカンチレバーは元々はハウジングの所定位置に組っ付いていなければならないのですが、ふとした折に外れてしまった というわけですわ・・ 

何とかして元に戻そうと懸命にトライしましたが、如何せん老眼鏡を使用する身には無理でした~ 指先も若い頃ほどには器用に動いてくれませんので トホホ

しかしながら、この事故を経験したおかげで MMカートリッジの構造が理解できましたわ~ 多少なり怪我の功名か?

と云うワケで、またしても、サウンドチェックは延期となってしまった

ガックリ~

しかし驚いたことに、1970年頃に販売されていたコチラの PIONEER PC-15 の新品交換針が未だに入手できる!!  コレには驚かされましたネェ~  

早速にも発注しておりますので、お次はPC-15交換針の入荷待ちという状況になっております

なるほどビンテージプレーヤーのメンテナンスとは

実に奥深く 楽しみの尽きないものですわ~