引き続き、がん関連の書籍を読みあさっております。
今回は2019年後半に発刊された新刊本(一部は改訂版)を4冊ほど紹介します。
「がん消滅」という大胆なタイトルです。
このタイトルに関しては著者ご自身も戸惑われたようですが編集者に押し進められた との記述もありましたが、、、
著者の中村祐輔氏は元々は外科医での臨床経験もあり、その後に細胞と遺伝子についての研究に邁進され遺伝子のトップランナーであられます。米国での研究生活もながく、日米の医療分野での格差についても言及されております。とにかく「がん治療」は先進諸国では次々と新しい研究成果が発表され、新たな治療方法が編み出されているにも関わらず、日本国内では中々それらが認証されない現状を問題視されています。
最新の遺伝子ゲノム解析を利用するがん診断なども早く認証・実用化されるのは望ましいことです。
「国立がん研究センター の 正しいがん検診」
厚労省も、保健所も、盛んにがん検診を薦めていますが受診率は上がりませんね、、、
コチラは国立がん研究センターが監修して書かれた がん検診 の解説本です。
このなかでは一般的ながん検診のメリットのみならず、デメリットも積極的に解説されております。がんの中でも、進行が遅く症状があらわれるまで数十年もかかるような「がん」ほど見つけやすい という皮肉な実情であるとか興味深い内容も豊富でした。 ご一読をおすすめします。
「親ががんになったら読む本」
がんは細胞の遺伝子が変異することが原因であることから高齢者ほど発症率が上がるわけで、当然ながら親世代でのがんは増えるわけです。親子であるが故に気遣いとか遠慮とかが重なり合い、TVドラマのようにはうまくいかない事が多いようです。そんな親子というか、親にどのような対応策があるか等、より双方ともにスムーズな闘病生活ができるか参考になると思いました。がんのみならず、高齢の親とのつながり方としても参考書になると思います。
「女性のがん 心のケア」
「がん」と宣告されたら、誰しも大きなショックを受けるわけです。
その肉体的なダメージに加えて、精神的なダメージも重なるわけで、からだの回復力は一気に低下してしまうのですが、メンタルケアを進めることで身体症状にも改善が発揮されるというのです。我が国の病院でも、こういった精神腫瘍科医の存在がアピールされ一般化すると、がん患者さんの回復にも大きな力になりそうです。
今後は、遺伝子解析とかの先進医療と、併せてメンタルケアがもっと浸透(認証と一般化、実用化)することが望まれますね~
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