少しづつ『球転がし』の お楽しみも深まりつつある 中華製真空管アンプ ですが、、、
前回は イコライザーアンプ 雅琴 Yaqin MS-12B の12AX7 を互換球 ECC803 に交換し、期待以上の好結果となり大満足だったわけです。
で、今回は数日前に 遥か彼方のウクライナから一か月半もの時間を費やして到着した真空管を Reisong A10 に取り付けようとするものです。
上記の白丸で囲った2本を『球転がし』してみます!!
◎ マズは新旧比較からです
左側が元々取り付けられていたモノで、右側が先日ウクライナから届いた球です。
元々の球は、前オーナーにより既に交換されていたと思われます。そもそも中華製真空管アンプは格安ゆえ、新品不良の恐れと不良時の交換等の対応が極めて心許ない状態です。そうした不安から動作確認済の中古品を購入することにしたわけです。たまたま見付けた中古品は、幸いなことにオリジナルの中華管ではなく有名メーカーの球に交換されていた というわけです。
◎ コチラが元の球
印刷の質が悪いので文字が読みづらいですが、ロシアの有名メーカー Svetlana 社製の 6N1P というメイド・イン・ロシア の電圧増幅管です
◎ 見た感じは 外観も中身の様子もキレイですねぇ
そして、ウクライナから届いた球がコチラ
ピンが酸化して黒ずんでしまっており中古品だと感じましたが、中身の様子からすると案外未使用のストック品なのかも知れません (この球の詳細については前回のブログに記述してますので御興味のある方は御覧くださませ)
コレまでに手にした球の数はわずかながら、全ての球には 型番や製造メーカー等が印刷されておりましたがコチラのロシア管にはそれらの記述は見当たりません。
薄っすらと読み取れるのが、ロゴマークの様な模様です。五角形の中に細い星のマークがあり その星の上に CCCP の文字がありました。恐らくこのロゴが、ロシアの軍用管を示しているんじゃないかと推測しますが いかがでしょうか
とマア、ほとんど音質の改善には期待が持てないような感じです
ところが、
ところが、、、
このロシア軍用管に交換したところ音質がガラリと変化!!
それも、好みのサウンドに近付いた感じ
試聴には Chick Corea の私にとっての名盤 「FRIENDS」の一曲目 ” THE ONE STEP” を聴いてみたのですが、CDを192/24にアップバートした疑似ハイレゾで聴くよりも全然 生々しい サウンドになりました。
マズは、マエストロ スティーブガットのシンバル音が素晴らしい!! デジタル+半導体アンプで聴くと薄っぺらな金属を叩いている様な感じがするのですが、今回は 厚みのある金属が余韻・残響音を伴って美しく響く という感じ
さらに特筆すべきは、チックコリアのエレピ(フェンダーのローズですかね?)がスゴイ!! まるで音の球がポン、ポンと飛び出してきて コロコロと転がりながら消えてゆく ように聴こえました
◎ とにかくクッキリ・ハッキリしたサウンドに劇変してくれました
コレは楽しい、もう完全に音楽の世界に引き込まれした。
しかし 欲を言うならば、前のSvetlanaに比べ サウンドステージ(音の拡がり)が狭くなりましたわ~ 云ってみれば、Svetlanaは やんわり穏やかな拡がりのあるクラッシック向けサウンドであり、今回のロシア軍用管はジャズ・フュージョン向けサウンドですかね
少しづつながらサウンドが好みの方向に改善してくると、その時点では最初に比べると随分と良くなってきたなぁ~ と感心しながら聴いているわけです。が、しかし、次なる改善(音質アップ)が得られると、”コリャ~ 良いわ” 更に一段ステージが上がったと大満足(一時的な?)
例えば、大手家電量販店で大型ディスプレィのコーナーで最新の液晶画面を見ると 「ヘェ~ 液晶画面も随分キレイになってきたな と感心して眺めた後に、有機EL画面を見ると その圧倒的なキレイさに驚かされ、見比べると液晶画面が明白に見劣りする という感じで、現時点では その先の改善は未知数みたいですねぇ
いやはや この『球転がし』の お楽しみ は想像を超えるものでした!!
もう完全にドロ沼に
はまり込んでおります~
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