孫とおれ

2007年06月03日 | 健康・病気
今日、女房と野菜などを買ってから息子の新居にいった。
あるていどわが家の食材は、日曜日に安いスーパーに行って、
まとめて買うようにしている。
そのうちのいくつかを息子の家に分けようと思った。
これからもそれを口実に孫の顔を見に行けたらとたくらんだのです。

行く前に息子の携帯電話にメールを出しておいた。
しかし、11時過ぎに息子の家を訪ねると息子は買い物に出かけていた。
嫁さんと孫がいた。
部屋の中は予想以上に片付いていた。

孫がダイニングの床にお坐りしていた。
小さくて、もうたまらない。
可愛い。
1ヶ月前に会っているのに、また一段と成長したように思う。
女房が孫を抱く。
買ってきた野菜を嫁さんと分けるようにいうが、
そんなことより孫がいいのか女房はだっこしている。
「Kが帰ってきたらすぐ出かけられるように、野菜を…」
そんなことをいってものれんに腕押しだった。

そのうち、「お爺ちゃんとこにいく」なんていって、
おれに孫をよこそうとした。
ものごとに一応けじめをつけ、分別を重んじるおれとしては、
そう簡単に孫を受け取るわけにはいかない。
所沢に引っ越してきた初めから、
孫にベタベタしている姿を嫁に見せたくはない。
しかし、しつこく女房から孫を押しつけられると、
それをけわしく拒絶する凛々しさもない情けないジジイ。

素直に孫を抱く。
あまりの孫の身体の柔らかさに感動する。
この子がこれからどんな人生を歩んでいくのか?
Mを泣かせる男がいたらおれはひっぱたいてやる。
(これからのことも考えて孫の名前は伏せます)
Mに泣かされる男がいたらいってやろう。
おまえは幸せなやつだ。Mと付き合えたのだから…。
これは勝手なジジイの思いこみです。

息子が帰ってきた。
台所の蛍光灯を買ってきたのだ。
それから光のケーブル工事の人たちを待つ嫁をおいて、
おれたちは車で出かけた。
ホームセンターに行き、それから電気店に行った。
引っ越しお祝いに冷蔵庫をプレゼントすると約束していた。
それを買い、息子を家まで送り、
引っ越しに出たゴミを車に載せ、家に帰ってきた。

息子の家は、わが家から3キロ弱だ。
車で10分ほどで行ける。
あまりべたべたはしたくない。
それなりの距離は保ちたい。
なんて、分別くさいことを考えてはいるが、
本音としては、毎週行きたい。
このへんが毅然とした祖父でいたいと思うおれとしては矛盾している。

さて、なれあいの、べたべたの、
情けないジジイとして孫に対して存在するのか、
そんな浮き世のしがらみを捨てた、“気高い”祖父として
孫と接することができるのか。
これからのおれの態度が問われる。

コメント (1)
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