今日、テレビを観ていたら、
三畳の部屋のアパートを特集していた。
今でも、池袋から新宿にかけて
三畳のアパートはあるという。
三畳に暮らす3人の若者を取材していた。
私が東京に来て、
初めて住んだのが三畳のアパートだったので、
懐かしい想いで観た。
今から30年ほど前で、家賃は5500円だった。
1人は、30代の行政書士をしている男だった。
ンもう~、とても汚い部屋だった。
狭い部屋に、
ゴミだか生活必要品だかよく分からないものが、
入り組んでごじゃまぜになっていた。
収入はあるのに、
彼は、彼なりのポリシーを持って
三畳間の暮らしをしていた。
2人目は、30歳の飲食店の厨房で働く
フリーターだった。
夜、ある程度バイトして、
昼間は近所の人とサッカーをして楽しんでいた。
今は、あくせく働きたくない。
楽しく生きたい。
そのために将来苦労してもいい。
そんなことをいっていた。
とても綺麗な三畳間だった。
でも、「いいのかな…」と思ってしまった。
3人目は、23歳の無職の男だった。
2台のパソコンが狭い三畳間にあった。
1日13、4時間
インターネットでゲームをしているという。
人間と付き合うのが面倒くさい、といってた。
実家からの仕送りで暮らしていた。
(なんで仕送りするんだろう)
スポーツジムの風呂に行くときと、
買い物をするとき以外は、
アパートを出ないという。
勝手にしてくれ、という気持ちです。
私が駒込の三畳のアパートに住んだ頃は、
本郷三丁目の薬品会社に勤めて、
お茶の水の予備校に行っていた。
本郷通りを走るバスで、
駒込、本郷三丁目、お茶の水を行き来していた。
大学に行って教師になるんだ、
と意気込んで暮らしていたが、
人にまみれ、生活に疲れ、酒に溺れ、
予備校は3ヶ月で行かなくなってしまった。
テレビの3人とあまりかわらないな。
あの暮らしの延長線上に現在の暮らしがある。