pure's movie review

鑑賞した映画の感想です。

アマデウス ディレクターズ・カット

2009-09-12 02:31:10 | アメリカ映画(あ行)



1984年(ディレクターズ・カットは2002年) アメリカ作品 180分 ワーナー・ブラザース配給
原題:AMADEUS
STAFF
監督:ミロス・フォアマン
脚本:ピーター・シェイファー
CAST
F・マーレイ・エイブラハム トム・ハルス エリザベス・ベリッジ  ロイ・ドートリス


レンタルする際、180分という長尺にひるみましたが、観始めてみればのめりこんでしまった180分間でした。

安易な感想と言われてしまうかもしれないけど、サリエリとモーツァルトは最高の親友であり最高のライバルだったんだろうなぁと思う。白と黒、月と太陽、相反する単語のように思えて、二つそろって初めてもう一方が成り立つ関係ってあるよね。そして努力と才能、この二つが対立し合った時、やるせなさや憎しみといったやり場の無い複雑な感情が生まれる。また、「才能」の方があんな自由奔放で下品で人を小バカにしたような高笑いをするヤツだったら、尚更努力で成り立ってる側としてはその感情は倍になってしまうだろうね。またその努力のおかげで、モーツァルトの音楽の凄さや独創性を理解出来てしまうという、中途半端な才能があるばかりにサリエリはますます苦しんでしまう。皇帝のように、「理解出来ない」なんてあくびが出来てれば、こんなにモーツァルトの存在に一生さいなまれる事はなかっただろうに。

ドラマもしっかりしていながら、舞台、オペラ部分も長く見せるため3時間という長時間作品になったものの、どれも必要なシーンだった。モーツァルトの舞台だけではなく、サリエリの舞台や大衆受けのいい舞台シーンもあるため、モーツァルトの独自性が際立ったと思う。

久々に見応えある作品に出会えた~!

【字幕翻訳:松浦美奈】


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